2016年は、故・越路吹雪の三十七回忌であり、越後吹雪のマネージャーにして作詞家の故・岩谷時子の生誕100年にあたる年。それに合わせ、東京・麻布山 善福寺に越後が岩谷の訳詩で歌ったヒット曲「ラストダンスは私に」の歌碑が設置されることとなった。その除幕式が10月25日(火)に同所にて行われ、真琴つばさと龍真咲が歌碑の除幕および献花を行った。
宝塚のOGで、岩谷氏が手掛けた訳詞の楽曲を数多く歌っている真琴は「初めて歌碑を見て、越路さんが天国から見守ってくれている気がしました。これからも越路さんの歌をただ歌うだけでなく、そこに込められた心や魂をずっと伝えていきたいです」と思いを明かし、龍も「宝塚100年の歴史の中での新しい世代として、私は私なりに、越路さんのたくさんの曲や岩谷さんの詞を歌っていきたいです。越路さんの影響力は、いまでも世代を越えて脈々と引き継がれています」と語った。
なお、越後氏の命日でもある11月7日(月)には『岩谷時子メモリアルコンサート~Forever~』が東京・中野サンプラザホールにて開催される。このコンサートには、真琴をはじめ、杜けあき、姿月あさと、凰稀かなめ、入野自由、岡幸二郎、田代万里生、中川晃教、新妻聖子、福井晶一というミュージカルスターたちが集結。
真琴は、このコンサートについて「トリビュート・コンサートでは、『愛の讃歌』を皆で歌わせていただきます。越路さんは“魅せる”という言葉が最も似合う方だと思います。宝塚OGにとっては雲の上のような特別な存在ですが、ただ見上げるだけではなく、少しでも何かを受け継いでいきたいと思います」と意気込んだ。
さらに12月21日(水)には、宝塚歌劇団OGによる越路吹雪トリビュート・アルバム「越路吹雪に捧ぐ」の発売も決定している。このCDでは、越路吹雪の代表曲や名曲、幻の曲の数々を、宝塚歌劇団100年の歴史を彩った各組のトップスターたちがそれぞれ歌い継いでおり、27曲が本作のために録り下ろされるという。
このCDの中で、自身の卒業公演でも歌った「愛の賛歌」を歌った龍は「私にとって、とても思い入れのある曲なので、今回またレコーディングを出来て、改めて感動しました」と振り返っていた。この他、CDの中では龍が「雪が降る」、真琴が「ジジ・ラモローゾ」「人生は過ぎゆく」を歌っている。
『岩谷時子メモリアルコンサート~Forever~』とトリビュート・アルバム「越路吹雪に捧ぐ」の詳細は、以下のとおり。
◆『岩谷時子メモリアルコンサート~Forever~』
【日時】11月7日(月)
昼の部 14:00開場/14:30開演
夜の部 18:00開場/18:30開演
【場所】東京・中野サンプラザホール
【出演】入野自由、凰稀かなめ、岡幸二郎、姿月あさと、田代万里生、中川晃教、新妻聖子、福井晶一、真琴つばさ、杜けあき(※50音順)
◆宝塚歌劇団OGによる越路吹雪トリビュート・アルバム「越路吹雪に捧ぐ」
【発売日】12月21日(水)
【形態】3枚組(CD2枚組+1DVD)
※CD2枚組に収録される約40曲(予定)の内、27曲が本作のための録り下ろし
※DVDにはレコーディングドキュメンタリー映像他を収録
【価格】8,500円(税抜)
【発売元】ユニバーサルミュージック合同会社
【特典】UNIVERSAL MUSIC STORE特典:越路吹雪カレンダー