ダンス・演劇界で注目を浴びるシディ・ラルビ・シェルカウイが、少林寺に2ヶ月間滞在し、厳しい修行を続ける少林寺の僧侶たちと創り上げた前代未聞のパフォーマンス『sutra(スートラ)』が、2016年10月に日本初上陸を果たす。公演に先駆け8月29日(月)に行われた記者会見には、今回出演する少林寺僧侶ファン・ジャハオとグアン・ティンドン、海外公演で主演を務め、来日公演ではアンダー・スタディを務めるダンサーのアリ・タベが登壇。さらに公演PRアンバサダーであるEXILE・三代目J Soul BrothersパフォーマーのNAOTOが駆けつけた。
映像で紹介された『sutra(スートラ)』について、NAOTOは「力強さと美しさ、この二つの言葉がふさわしい舞台」と熱弁。さらに、NAOTOのリクエストを受けて、会場ではファンとグアンによる少林拳のショート・デモンストレーションも行われた。
深々とした一礼の後、裂帛(れっぱく)の気合とともに二人の武僧が跳び、回り、宙を舞う。生のパフォーマンスを目の当たりにして、「映像を遥かに超える迫力を感じました!」とNAOTOも大興奮。「精神と肉体が深く関係し、パフォーマンスに対する自分の向き合い方が問われるのはダンスと同じですね」と、少林拳とダンスの共通点を挙げながら、武僧の生活や作品の創作過程などについて次々と質問。
そして、「『sutra(スートラ)』は普遍的な“身体”という言語を通じて、文化を超越した寛大さを表現した作品です」と語るアリの言葉に、NAOTOは「自分も、ダンスは言葉を超えたコミュニケーションだと実感しているので、とても共感できる言葉です」と頷いていた。
公演の初来日について、ファンは「総本山では、4:30起床、おつとめ授業、6:30朝御飯、午前中は勉強、午後はトレーニング、夜は座禅といった生活をしています。今回の『sutra(スートラ)』には、歩いたり寝たりする動きから、我々の日常生活の動きまで含まれています。少林寺の代表として、我々の文化を皆さんにご紹介できることが楽しみです」と語り、グアンは「今回、日本でパフォーマンスができることがとても嬉しいです。日本の皆さんに、また観たい!と思っていただけるような舞台にしていきたいです」と意気込んだ。
最後にNAOTOは、作品の見どころについて「すべてがすごいです!肉体の力強さや、箱を使用したパフォーマンスだけでドキッとさせられます。静と動がとても印象的で、どこを見ても楽しめると思います。皆さん、ぜひ生で観ていただきたいです!」とアピールした。
『sutra(スートラ)』は、10月1日(土)・10月2日(日)に東京・Bunkamura オーチャードホールにて上演される。その後、愛知、福岡にて公演を行う。日程の詳細は、以下のとおり。
【東京公演】10月1日(土)・10月2日(日) Bunkamura オーチャードホール
【愛知公演】10月5日(水) 愛知県芸術劇場 大ホール
【福岡公演】10月8日(土) 北九州芸術劇場 大ホール