ミュージカル『王家の紋章』製作発表!浦井健治、山口祐一郎、宮野真守らが古代エジプトの衣装で登場!

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累計発行部数4000万部を誇る少女漫画の金字塔「王家の紋章」を舞台化した、ミュージカル『王家の紋章』が2016年8月5日(金)~27日(土)、帝国劇場で上演される。原作は「月刊プリンセス」(秋田書店)にて1976年から40年間連載を続け、単行本の刊行数が60巻を超えた今もなお、次巻を待ち望まれ続けている名作だ。

そして5月16日(月)、世界初公開となる本作の製作発表会見が都内で行われた。会見には、主演の浦井健治をはじめ、山口祐一郎や濱田めぐみ、新妻聖子ら主要キャスト8名のほか、脚本・作詞・演出の荻田浩一、原作者の細川智栄子と芙~みんの姉妹も登壇。また客席では、7000名の応募から選ばれたオーディエンス230名が会見を見守った。

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本番と同じ衣装に身を包んだキャスト陣が壇上に並ぶ姿は圧巻だ。ステージに登場したとたん、客席が息を飲み、目の前に漫画そのままの世界が広がった。
主役である古代エジプト王国王子・メンフィスを演じる浦井は、“帝国劇場初主演・単独主演”の大役に立ち向かうように堂々と中央に立つ。自らの過去の帝国劇場公演を振り返り、「(長年の共演者である)山口祐一郎さんがいてくれる」と信頼を寄せた。当の山口は白髪白髭の扮装で、「この作品は愛の物語。でもボクだけ関係な~い」と笑いを誘う。

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帝国劇場初出演の宮野真守は、メンフィスの恋敵イズミル王子を平方元基とWキャストで演じる。緊張した表情を浮かべつつも、女子の憧れである主役のメンフィスに対して「メンフィスに勝ってやろうという気持ち」と挑む姿勢だ。

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各キャストの挨拶の後、劇中の楽曲から2曲の歌唱披露もおこなわれた。
1曲目は、ヒロインのキャロルを演じる新妻聖子と浦井によるデュエット曲「Where I Belong」。邦訳すると“私の居場所”。現代のアメリカから古代エジプトへタイムスリップし、メンフィスと恋に落ちる境遇に叙情的なメロディが重なるナンバーとなっている。

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2曲目は、浦井、濱田めぐみ(メンフィスを愛する姉・アイシス役)、宮澤佐江(キャロル役 新妻とWキャスト)、宮野、平方の5名による「Unrequited Love」。それぞれの愛が交錯し、まさにタイトルどおりの“片思い”を歌い上げる。

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本作の作曲は、『エリザベート』『モーツァルト!』などの名作ミュージカルを彩る数多の楽曲を産み出してきたシルヴェスター・リーヴァイが手掛ける。その曲の魅力について濱田は「人間の感情の動きに沿った音楽。一見不思議なメロディでも、『あ、リアルだな』と思う」と述べる。山口も「日本語がわからないのに、人の心が分かる方。日本人が歌いやすいようにその場で編曲してくれる。その魅力を僕たちキャストがどれだけチャーミングに組み合わせることができるか」と意気込みを語った。

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「『王家の紋章』の魅力は?」という質問に、原作ファンの新妻は「メンフィスは元祖オレ様男子。女の子の理想が詰まった男の子!」と大興奮の様子で、話が止まらない。一方、平方は「誰もが運命を背負っている、男でものめり込む物語。父親に読ませたらハマっていた」と話す。伊礼彼方(キャロルの兄・ライアン役)も「タイムスリップという男子の夢想が詰まっている」と応じた。ロマンティックな少女漫画だが、その魅力は男性にも伝わるようだ。

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「こんな場に出るのは初めてです」と言うのは、原作者の細川智栄子と芙~みん。それぞれ81歳と76歳の実姉妹だ。慣れないマイクにうまく声が乗ることができず何回も言いなおしていると、一番遠くの席から駆けつけた山口と、後ろの席から手を差しのべた伊礼がジェントルにフォローする。
また、今までアニメ化も映画化も断ってきたが、今回初の舞台化を承諾した決め手について「全部は大変だけど、4巻までの舞台化だったらいいかなと思いましたの。なにより担当さんが素敵な方で参ってしまって(笑)」と微笑んだ。

二人と対面した浦井は「各キャラが生き生きとしているのは、先生方が人生を賭けて挑まれた結果なんだと感じました」と、連載40年という時間の重みを実感していた。

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演出の荻田は、「一番の魅力はロマンティックな夢物語。しかし美しいだけではなく、人間の業や強さが描かれている。(キャストたちには)荒々しく生きてもらう」と世界観を語った。観に来る方には「リーヴァイさんのロマンティックな曲とシチュエーションを存分に味わっていただきたい」とのことだ。

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そして最後には、浦井が「今作は世界初演。このカンパニーならではのミュージカルにします」と意気込みを語り、会見を締めくくった。
ミュージカル『王家の紋章』は、8月5日(金)~27日(土)まで、帝国劇場で上演される。

またエンタステージでは、メンフィス役の浦井健治、イズミル役の宮野真守、アイシス役の濱田めぐみのインタビューを後日掲載予定。こちらもお楽しみに!

(取材・文/河野桃子)

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