2013年以来、毎年、生放送ミュージカルを放送している米NBCが、現在ブロードウェイで大ヒットしているミュージカル『Hamilton』を、いつか映画化することを検討している模様だ。米BROADWAY.COMが報じている。
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『Hamilton』は、ミュージカルドラマ『SMASH』や『ママと恋に落ちるまで』などにゲスト出演していたリン=マヌエル・ミランダが、脚本・音楽・主演を兼ねる作品。ロン・チャーナウ著「アレクサンダー・ハミルトン伝 -アメリカを近代国家に作り上げた天才政治家」にインスパイされた本作の主人公は、アメリカ建国の父の一人であるアレクサンダー・ハミルトン。孤児から政治家に伸し上るまでの彼の人生を描く本作には、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンや第3代大統領のトーマス・ジェファーソンも登場する。
米NBCエンターテインメントのボブ・グリーンブラット会長が、テレビ批評家協会のプレスツアーにてインタビューに応じた際、『Hamilton』の映画化について触れている。「『Hamilton』を映画化できたらと思っているよ。けれども、映画やスクリーンのバージョンを作るのは、何年も先になるだろう。ミュージカル版はスリリングだし、映画やTV版もワクワクするような作品になりそうだ。だが、実現させるには10年ほどはかかりそうだね」と語った。グリーンブラット会長はプレスツアーにて、2016年の生放送ミュージカルの有力候補が『ヘアスプレー』であることを発表したばかりで、まずは、そちらに力を入れていくことが最優先のようだ。
『Hamilton』では、キング・ジョージ役を『Glee』のジョナサン・グロフ、政治家アーロン・バー役をレスリー・オドム・Jr(『SMASH』)が演じ、リチャード・ロジャース・シアターにて絶賛上演中。