中川翔子初舞台!韓国発心理スリラーミュージカル『ブラック メリーポピンズ』待望の再演

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2012年に韓国ソウルの大学路(テハンノ)で誕生し、心理スリラーという新たなジャンルを打ち立てた、ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』。2014年の日本初演時には、専門誌「ミュージカル」(ミュージカル出版社)による“2014年ミュージカルベストテン”で第9位を獲得、第22回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞(美術・二村周作)対象作品になるなど、各所で高い評価を得た本作が、2016年5月に再演されることが決定した。さらにヒロイン役で、中川翔子が初舞台を踏むことが明らかとなった。

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物語は1920年代のヨーロッパが舞台。著名な心理学者・シュワルツ博士の豪邸で火事が起こり、博士は死亡。助け出された4人の子供たちと、業火の中子供たちを命がけで助け出した養育係メリー。彼らの封印された過去が解き明かされ衝撃の真実が、不安や心の揺らぎをリアルに描き出す魅惑的なメロディーに乗せ展開される心理スリラーサスペンスである。

作者であるソ・ユンミは、脚本、音楽、演出、ステージングまでをこなすマルチな才能の持ち主。本作は小劇場オリジナルミュージカルでありながら、『ウィキッド』『ラ・マンチャの男』『シカゴ』などの大型ミュージカルと肩を並べ、その年の韓国の公演ランキングトップ10に入る人気作となり、その後も幾度も再演を重ねられてきた。日本では、演出・鈴木裕美の手で日本の観客に合わせる形でブラッシュアップを重ねながら上演され、大きな話題を呼んだ。今回の演出も、引き続き鈴木が務める。

本作のヒロイン、アンナ役を演じる中川は、毎年コンスタントにライブツアーを開催し、日本武道館での公演経験も持つなどこれまで歌手として実績を積んできた。そんな彼女が、満を持して初舞台を踏む。共演の4人は、ハンス役・小西遼生、ヨナス役・良知真次、ヘルマン役・上山竜治、そして物語の鍵を握る養育係メリー役・一路真輝と、いずれも2014年上演時からの続投となる。5名という小人数で繰り広げられる濃密な心理群像劇が、新たなキャストを迎えてどのように化学反応を起こすのか、楽しみだ。

『ブラック メリーポピンズ』再演

初舞台に際し、中川は「『ブラック メリーポピンズ』への出演が決まった時、自分でもビックリしました!自分が舞台に出るなんて想像もしていなかったので、舞台初挑戦という事で、決まった瞬間から緊張しています(笑)でも作品を見て”面白い!”と思ったと同時に、”アンナ”という女性に共感できる部分もあって、今は緊張しつつも自分でもどんな舞台になるのか楽しみにしています!ミュージカルの世界は、歌もお芝居も毎回が生の戦いで、あらゆるスキルが必要となり心の強さも大切な世界。様々な先輩方を目指し学び、経験値を重ねて初めての世界に飛び込みたいと思います」と力強く抱負を語った。

そして本作の再演にむけ、演出の鈴木は「基本的に再演は好きです。より遠くに旅ができるから。俳優も一部変わりますし、初演のことは一回忘れて、新たに新しいチームで愉快な冒険の旅に出られたらと思います。物語は決して愉快じゃないですが・・・」と新たな意欲を見せている。

ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』は、2016年5月~6月に東京・世田谷パブリックシアターにて上演。その後、兵庫、福岡、名古屋でも公演が予定されている。

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