作・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が主宰を務める人気劇団「ナイロン100℃」の代表作の一つ『消失』が、2015年12月5日(土)より、東京・下北沢 本多劇場にて再演される。本作は、2004年に初演され大きな反響を呼んだ、KERA曰く“善人たちがもたらす悲劇”を描いた重喜劇。2013年に再演された『わが闇』と並び、KERA最高傑作との呼び声が高い作品だ。
クリスマスの夜、パーティーの計画を練る兄チャズと弟スタンリー。しかし、楽しい一夜になるはずが、ちょっとした誤算からその計画はもろくも崩れ去ってしまう。
スタンリーが想いを寄せるスワンレイク、謎のヤミ医者ドーネン、兄弟の部屋を間借りしたいと言うネハムキン、ガスの点検に来たと言うジャック。兄弟の家に集まった彼らの抱えていた「秘密」が彼らの心を離れた時、そこから生まれてくるすべての感情が彼らを破滅へと導いていく。破滅の先に彼らが見たものとは…?
出演は、同劇団所属の大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、松永玲子、そして、井上ひさしの傑作戯曲『國語元年』に出演中の八嶋智人が客演で登場。11年の時を経て、この作品がどのような進化を遂げるのか、注目が集まる。
ナイロン100℃ 43rd SESSION『消失』は、2015年12月5日(土)~12月27日(日)、東京・下北沢 本多劇場にて上演される。