2015年9月16日(水)、舞台『BIOHAZARD THE STAGE』の制作発表記者会見が都内で行われた。本作は、全世界で累計6500万本を売り上げ、ハリウッドではミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化もされている大人気ホラーゲーム「BIOHAZARD」初の舞台作品である。制作発表記者会見には主人公・タイラー・ハワード役の矢崎広をはじめ、倉持明日香、千葉真一、中村誠治郎、栗山航ら出演キャストと、脚本のヨリコジュンなどスタッフも含めた9名が登壇。本作にかける意気込みを語った。
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主人公のタイラー・ハワード役を演じる矢崎は「小さい頃からバイオハザードをプレイしてきたのでその世界に入れることが本当に嬉しく思っています」と喜びを語った。また、「このカンパニーで最後まで駆け抜けて頑張っていけたらいいなと思っております。応援の程よろしくお願いいたします」と主役らしくチームを引っ張っていく意欲を見せた。
中村演じるクリス・レッドフィールドの部下、ピアーズ・ニヴァンスを演じる栗山航は「僕自身、舞台に出演するのが初めてなので、緊張とプレッシャーと嬉しさとが色々混じっています」と心境を明かすと「稽古も舞台も隊長であるクリスをずっと見ながら演じていければと思っております(笑)」と俳優としても先輩である中村を頼るチャーミングな一面も。
その中村は原作の大ファンであると前置きすると「原作に実際出てくるキャラなので、原作ファンの期待を裏切らないように稽古を積み上げていきます」と意気込み、「僕の演じるクリス・レッドフィールドはゴツい筋肉がついているので今から筋トレを頑張っています。本番までには3キロくらいは増えてるんじゃないかな」と原作ファンを裏切らぬよう、すでに臨戦態勢のようだ。
IQ230の頭脳と美貌を持つ女学生、メアリー・グレイ役を演じる倉持明日香は「(先月)AKBを卒業して初めての大きな作品に出演する機会なので、すごくワクワクしています。私が演じるメアリーは原作にはないオリジナルキャラクターなのですが、本番までにIQを230までに高めることはできないので、クイズ番組を見て少しずつ役に近づけていこうと思っています(笑)」と、笑顔で本作への想いを語った。
本作では大学の学長役を演じる千葉真一は「テレビ・映画合わせて1500本程出演してきたのですが、こんな作風の作品は初めてで、非常に戸惑っております。基本的に僕はゲームというものに興味があるわけではなく、映画も一作観たのですがあまり興味が持てませんでした。ただ、時代はどんどん新しくなっていくなかで、若者文化のなかに入って、色々刺激を貰い、芸の肥やしにできたらと思っております。ただ、はっきりいって自信がまったくありません…」と、率直に胸の内を明かした。
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「バイオハザード」シリーズのプロデューサーであり、本公演の企画・監修を務める小林裕幸(CAPCOM)は「カプコンからは『戦国BASARA』が舞台になっていますが、当然戦国BASARAとはまた違ったバイオハザードの世界観で新しい舞台をチャレンジしていきたいと思っています」と、第1作の発売から約20年を数えるこの大人気タイトルの新たな一面を見せることを約束。
本作の演出・脚本を務めるヨリコジュンは「原作ファンの方々の期待を裏切らないように、かつ、怖さ以上に何が面白いのかというところを、お話できちっと見せていきたいと思っています」と、舞台版の魅力を明かした。
原作ゲームの時系列では「バイオハザード5」と「バイオハザード6」の間にあたる物語を描いている本作。原作ファンにとっても、ゲームでは描かれなかったレベッカのその後の姿が見られる貴重な内容となっている必見の一作だ。舞台『BIOHAZARD THE STAGE』は10月22日(木)から11月1日(日)まで、EX THEATER ROPPONGIにて上演となる。