今年4月に、ロンドンで開催された第39回ローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀リバイバル作品賞を受賞した『橋からの眺め』。本作で主役を演じ、演劇部門主演男優賞を受賞したマーク・ストロングを主演に据えたまま、舞台がブロードウェイへ移ることが明らかとなった。米BROADWAY.COMが報じている。
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アーサー・ミラー原作の『橋からの眺め』の舞台は、ニューヨークのブルックリン。イタリア系移民で波止場労働者のエディと妻ヴィクトリアは、幼くして孤児となった17歳の姪キャサリンと3人暮らし。姪を溺愛するエディは幸せに暮らしていたが、そこへ妻の従弟兄弟のマルコとロドルフォがシシリー島からアメリカへ密入国して来る。こうして、たちまちロドルフォの虜になってしまったキャサリンを案じたエディが、姪への偏愛を引き金に悲劇を引き起こしてしまう…。マークのほか、オリヴィエ賞演劇部門助演女優賞にノミネートされたフィービー・フォックスがキャサリン役で、マルコ役にはエマン・エリオットらオリジナルキャストが、そのままブロードウェイ版に続投することが決定。ロドルフォ役はキャスティングが決まり次第、発表されるとのこと。
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マークは、ロンドンのウェストエンドで、『クローサー』や『セールスマンの死』、『Murmuring Judges』といった作品でも舞台を踏んでいる。また、彼は映画界での活躍も目立ち、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』や『ゼロ・ダーク・サーティ』といった話題作や問題作に出演し、強烈な印象を残している。マークが主演するブロードウェイ版『橋からの眺め』は、リセウム劇場にて10月21日(水)よりプレビュー公演が開始。11月12日(木)に開幕する本公演は、2016年2月21日(日)まで上演予定。