トニー賞最優秀ミュージカル賞やグラミー賞をはじめ、世界中の賞を総なめにし、全世界で2200万人を虜にしたブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』。音楽、ミュージカル、演劇、映画――エンターテインメントを愛する全ての人々に贈る話題作だ。2015年、ついに念願の初来日公演が実現。これを記念して、2015年5月19日(火)東京・日比谷にてフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズを敬愛するヴォーカルグループ・ゴスペラーズが登壇するイベントが開催された。
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ザ・ビートルズ以前に世界中で一大センセーションを起こし、30歳になる前に1億7500万枚のレコードセールスを記録、音楽界の伝説となった奇跡のヴォーカル・グループ、ザ・フォー・シーズンズ。その栄光と挫折、そして再起への希望を描いたブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』。“シェリー”“恋はヤセがまん”“君の瞳に恋してる”など全33曲ものヒット曲に彩られ、ヴェールに包まれていたフランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズの真実の姿が熱く、ときに哀しみとともに綴られる。
ゴスペラーズはザ・フォー・シーズンズを彷彿とさせる60年代風の衣装で登場。昨年末にデビュー20周年を迎え、ただいま記念ツアー中のゴスペラーズ。リーダーの村上てつやは「中学の時にオールディーズが好きになって、いろいろと聴くようになったんですが、“シェリー”が一番最初に聴き出した曲ですね」と、アカペラグループとしてザ・フォー・シーズンズサウンドとの思い出を披露。
メンバーの安岡優は本作について「グループ内での物事の決め方があるんですけど、そのシーンで涙がこみ上げてきた。グループ内で複数の意見が出ますけど、一人のミュージシャンとして考えた答えなので、それは全て正解なんです。だけどグループは一つしか選択できない。その一つの答えに対してグループで進んで行くんですね」と熱く共感を示すと、村上から「多数決で決めるのは打ち上げの居酒屋だけですね(笑)」とツッコミが入り、会場の笑いを誘った。
トークショー終了後にはゴスペラーズはアルバム“The Gospellers Now”に収録されいている“シェリー”のカバーを熱唱。会場を大いに盛り上げた。イベントのラストはクリント・イーストウッド監督が手掛け、昨年ヒットした同名映画『ジャージー・ボーイズ』の上映も行われた。
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ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』(生演奏・英語上演・日本語字幕あり)は2015年6月25日(木)から7月5日(日)まで、東京・東急シアターオーブにて上演される。