主役のオドレイ・トトゥを一躍有名にしたフランスのコメディ映画『アメリ』は、空想好きでちょっと変わった女の子アメリの恋模様を、レトロな感覚でキッチュに綴った作品。独特の世界観をファンタジックに描いた本作がミュージカル化され、今夏カリフォルニア州バークレーにて上演されることとなった。米BROARWAY.COMが伝えている。
関連記事:映画の舞台化ってよく耳にしますよね。その一部を国内外問わずご紹介します!
本作の主人公は、幼い頃から空想の世界が一番の遊び場だったアメリ。22歳になってもモンマルトルのカフェで働き、周りの人々を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。他人を幸せにするために、楽しい悪戯をコッソリと仕掛けてお節介を焼いていた彼女が、ある日不思議な青年ニノと出会う。たちまち恋に落ちてしまったアメリは、突如としてメルヘンの世界から現実へ踏み出すことになる…というストーリー。
今年8月に、カリフォルニア州バークレーのバークレー・レパートリー・シアターで上演予定のミュージカル版について、出演俳優や公演日程といった詳細は追って発表される予定。今のところ、トニー賞受賞者のパム・マッキノンが演出を手掛け、ダニエル・メッセが作曲し、作詞はメッセとネイサン・タイソンが担うことが報じられている。
最近アメリカの演劇界では、フランスの作品やパリを舞台にした演劇が人気を集めている。ヴァネッサ・ハジェンズ(『ハイスクール・ミュージカル』)主演のミュージカル『恋の手ほどき』や、ブロードウェイでプレビュー公演が開始したばかりの『パリのアメリカ人』、7月に開幕する『My Paris』などだ。フランス映画の名作『アメリ』のファンタジックな世界が、舞台でどのようによみがえるのか楽しみだ。