2011年の開館以来、様々なプロデュース作品や、海外からの個性的なアーティストの招聘、舞台芸術フェスティバルの開催などユニークなプログラムで、新たな文化の発信地として注目されるKAAT神奈川芸術劇場。2015年7月11日(土)から、同劇場のアーティスティック・スーパーバイザーを務める白井晃の演出で、イプセンの『ペール・ギュント』が上演されることが決定した。
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『ペール・ギュント』とは、ノルウェーの国民的劇作家で「近代演劇の父」とも称されるヘンリック・イプセンの作品。砂漠から嵐の海まで世界中を、常に「自分自身であるとは何か?」を問い、まわり道を重ねつつ放浪する主人公ペールを喜劇的に描いた作品は、「自分探し」という現代の人間にも通じるテーマを奏でていることから、20世紀末より様々な演出家に取り上げられ上演された。
白井の演出作品といえば、音楽的要素がかかせないものとなっている。『ペール・ギュント』は、グリーク作曲による音楽が知られているが、今回は、日本を代表するフリー・ジャズピアニスト、スガダイローに音楽を依頼、より現代的で刺激的な音楽を追求するという。
主人公ペールを演じるのは、内博貴。この他、藤井美菜、加藤和樹、堀部圭亮、橋本淳、三上市朗、前田美波里らが出演する。
『ペール・ギュント』は、2015年7月11日(土)~7月20日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて上演される。