1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災において、当時救助にあたった消防士たち100人以上に取材をし、作り上げた真実の物語『ORANGE』。阪神淡路の震災の記憶がない若年層が増えていく昨今、あれから20年という節目の年にこの物語を通し改めて震災が巻き起こす悲劇、命の大切さや人の絆を感じてほしいという思いから、2015年1月31日より舞台『ORANGE』が再演されることになった。
関連記事:【コラム】演劇は東京だけのものじゃない!? 地方演劇の“今”
作・演出を務める宇田学が主宰を務める劇団「PEOPLE PURPLE」では、2004年の初演より本作の再演を重ね、10年に渡り上演し続けてきた。そしてさらに多くの人に知ってもらいたいという思いから、2011年(パルコ劇場)、2013年(本多劇場)と二度にわたり劇場との共同製作も行っている。また、今月19日にはTBS系列でTVドラマ化もされた。(『テレビ未来遺産 ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士たちの物語~』主演:上川隆也)
舞台は1月。神戸、湊山消防署。
消防隊員たちは互いに切磋琢磨し、日々消防という仕事に精進していた。
ある日、小隊長の高橋は、署内の若い隊員を会議室に集め、震災の事実を話し始める。
「僕らにとって唯一の負けや」
1995年1月17日。
あの時、現場で何が起こったのか。
自分たちの仲間がどのような思いで救助にあたっていたのか。
阪神淡路大震災について、思いもよらない事実を隊員たちは知ることになる。
出演は、音尾琢真(TEAM NACS)、荒木宏文、陽月華、川岡大次郎、上地春奈、桂茶がま、植村好宏、森下ひさえ(PEOPLE PURPLE)、木村祐一ほか。
舞台『ORANGE』は、2015年1月31日(土)大阪・森ノ宮ピロティホールでの初日を皮切りに、東京、名古屋、高松、新潟、郡山、仙台、秋田、北海道の全国9都市にて上演される。