2015年2月7日(土)よりBunkamuraシアターコクーンにて『三人姉妹』が上演される。ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)演出で、チェーホフの四大戯曲(『かもめ』『ワーニャおじさん』『三人姉妹』『桜の園』)すべてを上演しようと、2013年から始まった‟最高のキャスティングとシチュエーションが揃った時のみ実現”する企画KERA meets CHEKHOV。第一弾『かもめ』に続き、今回も豪華キャストが集結した。
KERAはこれまで代表作の『わが闇』や蜷川幸雄との演出バトルで話題を呼んだ『祈りと怪物~ウィルヴィルの三人姉妹』などで‟三人姉妹”を多く取り扱ってきた。KERA自身も「三人姉妹モノ、女性トリオモノは自分の十八番。その根っこにはチェーホフの『三人姉妹』がある」と語っている。今回の上演は、まさに満を持しての本家参りとなる。
舞台はモスクワから遠く離れた田舎町。将軍であった亡き父の最後の赴任地で暮らすオーリガ、マーシャ、イリーナの三姉妹とその兄弟アンドレイの日常は、平穏ではあるものの退屈で寂しい。姉妹たちは、いずれ皆でモスクワに帰ることを夢見ている。それぞれが心に満たされぬ想いを抱きながら生きる日々。そんな単調な毎日だが、一家の屋敷には軍医チェブトゥイキンをはじめとした軍人たちがサロンのように頻繁に集い、姉妹のささやかな気晴らしになっていた。そんな中、モスクワから陸軍中佐ヴェルシーニンが赴任してきた。亡き父の部下でもあった中佐が運んできたモスクワの香りに、気持ちが華やぐ姉妹たち…。そして、一家を巡る人間模様が動き出した―。
三人姉妹の長女オーリガを余貴美子、次女マーシャを宮沢りえ、三女イリーナを蒼井優が演じる。この3人の顔合わせがどんな新たな「三姉妹」像を生み出すのか。また、頻繁に三姉妹を訪れる軍医チェブトゥイキンには段田安則、平穏だった日常に波紋をもたらす中佐ヴェルシーニンに堤真一、そして山崎一、神野三鈴、今井朋彦、近藤公園、遠山俊也、猪俣三四郎、塚本幸男、福井裕子、赤堀雅秋と、KERA自身が安心感ある座組みと信頼を寄せるメンバーが集結。
KERA meets CHEKHOV Vol.2/4『三人姉妹』はBnkamuraシアターコクーンにて2015年2月7日(土)~3月1日(日)まで、シアターBRAVA!にて3月5日(木)~3月15 日(日)まで上演される。前売りチケットは、2014年12月6日発売開始。
Photo:加藤孝