新進気鋭の脚本家がラジオならではの演出を探求し、そのラジオドラマを人気俳優や声優が観客の前で熱演する『劇ラヂ!ライブ2014』がNHK文化祭関連特集として開催される。今年は豪華2本立てだ。
『親愛ならざる人へ』
脚本・演出は、劇団鹿殺しの丸尾丸一郎。人間愛や家族愛をテーマにした作品が多く、2010年に書き下ろした戯曲『スーパースター』で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされ、作家としても高い評価を受けている。2014年に丸尾が作・演出を手がけた『ジルゼの事情』では、バレエ「ジゼル」を現代劇に置き換えた大胆なアレンジと、女優とし てのCoccoの新たな一面を引き出し、僅か8か月という異例のスピードで再演され、大きな話題となった。ラジオドラマは劇ラヂ!ライブ2013『無くならへん』に続いて本作で2回目。
出演は水野美紀/杉浦太陽/室井滋/平野正人 ほか
女、三十三歳、厄年。結婚式前夜、本宮華(水野)は夢であった両親への感謝の手紙を書こうとしていた。しかし、いざとなると書けない。両親の娘で本当に良かったのか?この新郎で将来は大丈夫か?苦難を乗り越えた華は、手紙を携え、運命の結婚式を迎える…
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『ビストロノザキ』
脚本・演出は坪田文。これまでに劇ラヂ!ライブ2012『想い彩り』も手がけている。
出演は八乙女光(Hey!Say!JUMP)/佐津川愛美/田中要次 ほか
野崎ケンタ(八乙女)は、オーナーシェフだった父の急逝により、老舗料理店「ビストロノザキ」のオーナーになることに。右も左も分からない料理の世界で、シェフたちと衝突してしまう。父が愛したビストロを一つにまとめようと、ケンタの挑戦が始まる…!言葉と音だけの世界で、味覚を刺激する新感覚ラジオドラマ。
『劇ラヂ!ライブ 2014』は、11月2日(日)16:05~17:55にNHKラジオ第1/NHKワールド・ラジオ日本にて公開生放送される。観覧受付は10月24日(金)10:00まで。