2014年11月5日(水)から24日(月・祝)まで、新国立劇場 小劇場にて、カナダの劇作家モーリス・パニッチ作『ご臨終』が上演される。
新国立劇場では、現代の良質な二人芝居を、三人の演出家が演出するシリーズ「二人芝居-対話する力-」を企画し、本作はその第二弾となる。本作は、1995 年にパニッチが執筆し、ジェッシー賞(バンクーバー地区年間最優秀演劇作品)を受賞した、彼の代表作の一つだ。演出は、劇団はえぎわの主宰である、ノゾエ征爾が手がける。
一人暮らしの叔母(江波杏子)から、何十年も音信不通だった甥(温水洋一)のもとに「年齢(とし)だ、もうじき死ぬ」と手紙が届く。甥は銀行の仕事を辞めて、大急ぎで叔母のもとに駆けつけ積極的に話しかけ世話をするが、叔母はひと言もしゃべらず、ベッドで編み物をし続ける。こうして1年以上にわたるふたりの奇妙な共同生活が始まるのだが…。
劇中のほとんどの台詞を甥役の温水が担い、口数は少なくとも常に江波も舞台上にいるという、ある意味究極の二人芝居であり、異色の辛口コメディとなっている。
『ご臨終』は、2014年11月5日(水)~24日(月・祝)まで、新国立劇場 小劇場にて上演。