3rdシーズン開幕!ミュージカル『テニスの王子様』古田一紀、神里優希、青木空夢、健人インタビュー

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人気シリーズであるのはもちろんのこと、シーズンを重ねるごとにより進化を続けているミュージカル『テニスの王子様』。いよいよ3rdシーズンが始まり、現在全国ツアーの真っ最中だ。人気作品へ参加することの喜びと緊張、そして新演出や海外公演など、また超えるべき新たなハードルを得た3rdシーズンキャストたち。青学(せいがく)キャストからは越前リョーマ役の古田一紀、不二周助役の神里優希、対する不動峰キャストからは橘 桔平役の青木空夢、伊武深司役の健人の計4人が登場。プレビュー公演を終え、全国ツアーにかける想いを語ってもらった。

ミュージカル『テニスの王子様』

――まず最初に、オーディションに合格した時の感想をお伺いできますか?

古田:俺はオーディション受けたのが3回目だったので「ついに!」という感じでしたね。2回のオーディションの経験を踏まえて「ダンスが大事だな」と思ったので、ダンスを習い始めました。だから合格した時は嬉しかったです。

神里:受かった時は全然実感なくて。本当に合格したのかなという感じでした。ビジュアル撮影で不二周助になった時に、やっと実感がわきましたね。

青木:俺も合格した時は全く実感がなく、とても不思議な感じでした。

健人:僕もオーディションを受けるのが3回目だったので、合格した時は「ついに受かった!」という気持ちと「今まで観ていた側のステージに出演するんだ」という驚きと喜びがありましたね。

――今(取材時)、プレビュー公演を終えられての感想は。

古田:…人がいっぱいいた(全員笑)

神里:舞台に出てお客さんの方を見た瞬間に、ぶわーって圧力を感じて。でも稽古を重ねてきたし、緊張感は持ちつつも思い切ってできたかな。

健人:舞台上に出ると意外と緊張しなかったかも。

青木:俺、逆だった!お披露目の時は舞台袖でとても緊張してたけれど、舞台では大丈夫で。今回は舞台袖で「あーみんな緊張してるな」って思ってたんだけど、舞台に出てダブルスのシーン始まった途端緊張しちゃった(笑)

古田:俺も、稽古場でやってきたことを信じてやろうと思ってたんだけど…これはよくないことかもなんだけど「俺のリョーマは今受け入れられてるのかな?」って不安になっちゃって。そこから緊張に繋がっちゃった。でも多分、お客さんも緊張してたよね。

青木:わかる。客席からの緊張も伝わってきたよね。

神里:だからいろんな意味で初日は緊張したよね、本当に。

――そのお客さまへの思いというのは公演ごとに変化されましたか?

古田:受け入れてもらえたかまだ少し不安ですが、でも「コレで行こう!」という気分にはなりました。

青木:でもお客さんからも「いいところを見つけてあげよう」「応援してあげたい」みたいな雰囲気は伝わってきましたね。だから「観てもらえているんだな」って。

――このテニミュは歌とダンスはもちろん、テニスラケットを使った演技などさまざまな要素があり、大変だと思うんですが、一番苦心した点は?

神里:僕はテニスのフォームですね。テニスの経験者なのですが、お客さんに迫力あるテニスのフォームを届けるには普通の打ち方じゃだめなんですよ。舞台用の打ち方を試行錯誤して、しかも役柄が不二周助だから、美しく見える打ち方をしなくちゃいけない。

青木:稽古中、めっちゃ細かく言われてたよね。

古田:俺はダンスかな。普段は割とゴリゴリに踊るタイプなんですけど、リョーマはキャラクター的に飄々とした感じだからダンスもそういう部分をださなくちゃいけなくて。そこが難しいですね。あと手汗!ラケット飛んだらヤバイぞと思って、試合中こっそりベンチで拭いてる(笑)

青木:わかる。ダンスしていてラケットで自分の膝を殴っちゃったりとかもあるし。俺は今回試合がないので、キャラクターの作り込みですね。歴代の先輩方が作ってきたキャラクターと、原作に描かれた橘、あとテニミュファンから観た橘という像が一つとは限らない。いろんな意見を聞きながらそれを一つにまとめていくのが大変で。稽古ではそこにいちばん力も頭も使いました。これはまだまだ変わるかもしれないな、と思っています。

健人:僕はラケットを持ってダンスするということよりも「そこからどうキャラクターに近づけるか」かな。伊武っぽい踊り方というのはどうなのか、とか。公演重ねるごとにもっと良くなればいいな、と思いますね。

――皆さん、自分のキャラクターに対して「どう演じるか」というのは悩まれたんですね。

青木:それはみんなありますね。

古田:例えば俺の場合、リョーマって生意気って思われているけれど、よく考えればリョーマはすごく実力があるので、別に生意気に振る舞おうとしているわけじゃないのではないか、とか。

青木:そう、リョーマにとっては普通のことなんだよね。

古田:そう。たまたま生意気に映っちゃうというか。だからあえて生意気に見せるようにはしないというか…(考えこむ)んー、なんかわかんない!(全員笑)

青木:わかるわかる。天才といわれるキャラクターだしね!(笑)。

古田:こういうキャラだからそこを誇張する、というのじゃなくて「理由があってこういう人間なんだ」というのを大切にしたい。

健人:古田君、負けず嫌いなところがリョーマと似てる。僕、試合するシーンがあるのですが、稽古中もその日によって違う感じでくるんですよ。そうしたら演技を受ける僕の方も変わってくるし、それによってまたリョーマも変化して。稽古していてすごく楽しかったですね。

――ちなみに、学校同士ライバル心は持ってますか?

青木:バリバリもってますよ?原作通りだから試合は負けてしまうけれど「でも実際わからなくね?俺ら勝とうぜ!」くらいのライバル心でやってます(笑)

古田:絶対負けないけどね!(笑)。

神里:基本みんな仲はいいんですけどね。

青木:スイッチ入ったらライバルというか、そういう感じになる部分はあるよね。でも仲良くなったのは合宿が大きかったよね。一緒に同じ部屋で寝たりとか。

古田:かなり身体、いじめられたしね。

神里:合宿でみんなのいい所も悪い所も見えたからこそ、仲良くなれた部分は絶対あるよね。

健人:あと不動峰は、一度がっちり話し合いをしてから変わったかも。

青木:稽古の時、(ネルケプランニング代表取締役の)松田社長に「このままじゃまずいよ」って言われて…不動峰メンバーで、稽古前と稽古後に話し合うようにしたんです。曲に対する共通のイメージをどうするか、とかなんですけど。そこから一気に変わったし、目標が明確に見えましたね。

――青学(せいがく)もそういう話し合いはやってるんですか?

古田:…やってない(苦笑)青学(せいがく)もしたほうがいいかもね。やろう!

神里:青学(せいがく)は今は個人個人で役にのめり込んでいて、でも(手塚)部長が声をかけたらみんながバッと集まる感じですね。

青木:まあ青学(せいがく)は曲も多いし、みんなやることがたくさんあるからね。でもそこもなんだか青学(せいがく)っぽい(笑)

健人:面白い、青学(せいがく)。というか青学(せいがく)の楽屋って、めっちゃうるさいというか…。

神里:賑やかなんですよ(笑)

青木:青学(せいがく)メンバーが不動峰の楽屋に来たら「めっちゃ静か!」って言われるもんね。

健人:不動峰はオンオフがわかりやすいメンバーが多いかも。

神里:青学(せいがく)の楽屋は大抵、一紀がよく歌ってる(笑)

――では最後に、今回の公演を観るお客様にメッセージをお願いします。

健人:より良いものを見せるのは当たり前として、何回見ても楽しんでもらえる作品にしたいです。お客様も楽しんで、僕ら一人ひとりも楽しめるように頑張ります。劇場でお待ちしてます!

青木:不動峰は青学(せいがく)の最初のライバルであり、今後出てくる他のライバルチームにも負けないくらいのパワーと団結力を持っているので…皆さんの記憶に残るようなチームでありたいと思っています。そのパッションを皆さんに届けたいです!

神里:一公演一公演全力でやることで、初めて観てくださるお客様にも、僕達の想いを届けられたらと思います。僕らは常に全力でやっていきますので、ぜひ観に来てください。

古田:まだまだ未熟な所もいっぱいありますが、最初から最後まで“熱”は変えたくないし、未熟な分は俺らの“熱”でカバーしないといけないと思う。だから日々全力で頑張るだけです!ぜひ劇場に観に来てください!

<プロフィール>

■古田一紀/11月29日生まれ。東京都出身。主な出演作:『映画版 PRECIOUS STONE プレシャス・ストーン』舞台『流れる雲よ~未来より愛を込めて~』ミュージカル『Go!Go!パンダ’72』CM「明治エッセルスーパーカップ」ほか。

■神里優希/10月29日生まれ。兵庫県出身。ミュージカル『テニスの王子様』が本格的な舞台デビュー作となる。

■青木空夢/5月27日生まれ。長野県出身。主な出演は舞台『東京ZOOM』『なつきとオバケくぬぎ』、雑誌「JJ」ほか。

■健人/11月6日生まれ。大阪府出身。舞台『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド』『コミックジャック』『劇団スーパー・エキセントリック・シアタータイツマンズ・バラ組LIVE全身総タイツ・ミュージカル・アクション・コメディー「イシン!」』。

<あらすじ>
テニスの名門校・青春学園中等部(青学:せいがく)に入学してきた越前リョーマはテニスの天才少年。テニス部に入部したリョーマはクールな態度を誤解されるが、その圧倒的な強さ、テニスセンスは他を寄せ付けない。そんな中、特例で都大会レギュラーを決める校内ランキング選の出場を許され、見事レギュラーの座を勝ち取る。青学は地区予選を順調に勝ち進み、いよいよ決勝戦へとコマを進める。しかし、決勝の対戦校は意外にも昨年暴力沙汰で大会出場を辞退したノーシード校・不動峰であった。不動峰の気迫に、苦戦を強いられる青学レギュラー陣。地区予選の優勝をかけた、最後の一戦が始まる。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs不動峰
福岡公演:2015年4月 3日(金)~4月 5日(日)キャナルシティ劇場
仙台公演:2015年4月11日(土)~4月12日(日)名取市文化会館 大ホール
愛知公演:2015年4月16日(木)~4月19日(日)刈谷市総合文化センター 大ホール
大阪公演:2015年4月23日(木)~5月 3日(日・祝)大阪メルパルクホール
東京凱旋公演:2015年5月 9日(土)~5月17日(日)TOKYO DOME CITY HALL

テニミュの新しい挑戦! ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live開催決定!
ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live SEIGAKU
2015年6月10日(水)~6月14日(日)AiiA 2.5Theater Tokyo(アイア 2.5 シアタートーキョー)
2015年6月27日(土)~6月28日(日)京都劇場

ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live FUDOMINE
2015年7月29日(水)~8月1日(土)AiiA 2.5Theater Tokyo(アイア 2.5 シアタートーキョー)
2015年8月8日(土)~8月9日(日) 京都劇場

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この記事を書いた人

演劇雑誌編集部を経て、現在は演劇・芸能・サブカルチャーなど幅広い分野で活動中。演劇マンガの監修を手がけたことも。

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