中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

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中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

2025年3月1日(土)に東京・日本青年館ホールにて開幕する“浅まる企画”第1弾 舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』。その稽古場取材会が2月4日(火)に行われ、中川大輔、牧島輝ウォーリー木下(潤色・演出)らが登壇した。

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“浅まる企画” 第1弾作!

演劇界の先人たちの足跡に敬意を払いながら、これからの未来へ。ケレン味とスペクタクル感満載のエンターテインメントを作ることを目的に、ヴィレッヂの若きプロデューサーが立ち上げた“浅まる企画”。その第1弾となるのが本作だ。

江戸時代後期から読み継がれてきた名作、「弥次さん」「喜多さん」でもお馴染みの『東海道中膝栗毛』をベースとし、昭和の世話もの(義理・人情・恋愛話)作品をオマージュした新作書き下ろし舞台で、義理も縁もアバンチュールもてんこ盛りな珍道中を、音楽劇に仕立てる。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

作はシライケイタ、潤色・演出はウォーリー木下、音楽は和田俊輔が手掛ける。主演の喜多八役を中川大輔、バディの弥次郎兵衞役を牧島輝が演じる。

さらに、浅川梨奈、尾上寛之、和田雅成秋山菜津子、山本亨らが名を連ねる。

舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』は、2025年3月1日(土)から3月16日(日)まで東京・日本青年館ホール、3月21日(金)から3月23日(日)まで大阪・SkyシアターMBSにて上演予定だ。

稽古場取材会レポート:「フルマラソンぐらいカロリーを使う」“疾走!!音楽劇”と銘打つ本作に中川大輔も驚く

稽古場では、まずオープンニングの喜多八(中川)と弥次郎兵衞(牧島)が再会するシーンの中で、M1「That’s 二刀流」とM2「嗚呼!双六の世」が披露された。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

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旅役者の喜多八が、旅一座の芝居中に芝居内容を無視して暴れ回って町に飛び出し、トラブルに巻き込まれた弥次郎兵衞と再会するという笑いの絶えないシーン。その中で、中川と牧島を筆頭に役者たちが迫力と臨場感が増す斜めの八百屋舞台上を縦横無尽に疾走し、ノリ良く歌い上げる。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

続いて、千里眼の瞬太郎(和田)、常陸のお蝶(秋山)、オジキ(山本)が登場する第三場「八乙女の鉄火場」が公開された。

にぎやかで楽しいオープニングから打って変わって、鉄火場で激しい殺陣が繰り広げられるシーン。秋山の艶のある歌唱の中で博打に興じるヤクザたちが、博打に負けて因縁をつけるが、和田がクールに演じる冷酷無残な瞬太郎の指示で、オジキが暴れるヤクザを斬り捨てていくという緊張感のあるものとなっていた。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

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序盤のわずかなシーンではあったが、バラエティー豊かな音楽と歌唱に彩られた疾走感と熱気があふれる稽古となっていた。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

稽古後には囲み取材が行われ、まず中川が「銘打っているとおり、大エンターテインメント作品の“疾走!!音楽劇”を、これから稽古場でみんなで作っていきたいと思っております。観ていただいた方がとても元気になって帰ってもらえる作品になるよう頑張ります」と意気込みを披露。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

牧島は「この2人の物語だとは思うので、この2人の生き様や楽しんでるところを一緒になって旅をしている気持ちで観てほしいです」とアピール。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

“疾走!!音楽劇”と銘打つ本作について、ウォーリーは「喜多さんと弥次さんの話って旅に一緒に行く話なんですけど、この時代は前に1歩出るのも含めて、それを続けるとか、走るとか、行動をすることに対して頭で考えちゃったり、周りに縛られちゃったりとか、なかなか自由闊達に、世界を飛び回るみたいなことって難しいと思っているんです。そんな中、この2人が走り出す話を書こうということで始まった企画で、その時にとりあえず走ったら音楽が鳴るっていうので、“疾走!!音楽劇”というタイトルになりました」と明かす。

そして「だから、走ってもらわないとなかなか音楽をかけられないので(笑)、2人には申し訳ないんですけども、たくさんいろんな走り方で走ってもらって、熱い世界になっていくといいなと思ってます」と演出プランを解説した。

そんなウォーリーの言葉に、中川は「すごい運動量になるんだろうなと、先ほどの公開された稽古でも想像できます(笑)」と笑いを誘うと、「本当に1公演でフルマラソンぐらいカロリーを使うんじゃないかなっていう予想を今の段階でしてるんですけど。でも、それぐらい熱量を持ってやって、それがお客さんに届いて、元気になってもらえたらなって思っています」と期待を寄せた。

さらに、ウォーリーが当て書きをしているという話題になると、「目利きの弥次郎兵衞」という異名を持つ役の牧島について中川が「スイッチが入った時の牧島さんの目力がやばいんです」と話すと、その牧島は「普段はあえてギョロっと目がなるやつも封印してるんです」と冗談交じりに答え、ウォーリーは「そんな目玉になるなんて知らなかった(笑)」と当て書きではないと否定していた。

当て書きに関して中川は、自身の役とについて「ちょっと熱血で猪突猛進なところとかは、なんか似てるなと感じます。牧島さんがクールなのに対して、僕がそんなにクールじゃないのが、この2人の関係性として確かに役と似てるなって思います」とコメントした。

中川大輔、牧島輝らが稽古でも疾走!! 舞台『きたやじオン・ザ・ロード』稽古場取材会

最後に登壇者たちからメッセージが送られた。ウォーリーは「劇場で客席に座っている間は、普段のいろんなことを忘れて、一気にこのファンタジーの江戸時代で一緒に飛び回って、爽快な気持ちになって帰っていただけると思いますので、楽しみに来てください」と呼びかけた。

牧島は「いろんな世代の方に見てほしいです。今回、アンダー22で2500円のチケットがあるんですけど、結構すごいなって思っています。生のお芝居を観たことない方ってすごくいらっしゃると思うので、これを機にちょっと演劇に1歩足を踏み入れてもらって、一緒に楽しんでくれたら嬉しいなと思っております」と思いを語った。

そして中川が「普段、演劇を観ない人とか、なんか演劇って難しいのかなと思っている人に観てほしいですし、初めて演劇を観る人でも絶対に楽しめる作品になっていると思います。それと、毎日稽古場ではお祭りのように騒ぎながらパワフルに演じているので、観に来てくれたら元気になって帰れると思います。あとは喜多弥次の2人によって、もうちょっと気楽に生きてみてもいいんじゃないかなんて思える劇になっていると思いますので、ぜひ劇場にお越しください」とメッセージを送り、会見を締めた。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

舞台『きたやじ オン・ザ・ロード』公演情報

【公式サイト】https://www.asamaru-kikaku.com/
【公式X(Twitter)】@asamaru_kikaku

 
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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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