2022年に上演された『裸足で散歩』の再演が決定した。上演時期は2024年秋。演出は前回同様に元吉庸泰、出演者も加藤和樹をはじめ2年前の顔ぶれがほぼ揃った。
『裸足で散歩』とは
『裸足で散歩』は、ブロードウェイを代表する喜劇作家ニール・サイモンの戯曲。ブロードウェイでの舞台のヒットに続き、サイモン自身が映画用に脚色。駆け出しの弁護士で慎重派の夫役にロバート・レッドフォード、社交的で自由奔放な妻役にジェーン・フォンダという大スターを迎え、舞台でも演出を担当したジーン・サックスが監督を務め、1967年に世界中でヒットした。
2年前に好評だった出演者がほぼ再集結
出演は、第46回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞した加藤和樹が新米弁護士のポール役、そして前作が初舞台で、現在俳優活動以外に音楽活動にも力を入れる高田夏帆が自由奔放な妻・コリー役を続投する。
電話会社の男役には、劇団ラッパ屋の旗揚げメンバーの一人でもある福本伸一が今回新たに参加。さらに、一風変わった住人ヴィクター・ヴェラスコ役と、コリーの母バンクス夫人役は松尾貴史と戸田恵子が引き続き演じる。
『裸足で散歩』の公演日程、劇場、チケット販売スケジュールなどの詳細は後日発表されるとのこと。
(2022年上演時 撮影/岡千里)
コメント紹介
翻訳:福田響志
初演が終わってから、大学の課題でこの戯曲のワンシーンを演出する機会がありました。同世代のアメリカ人の役者さんと、英語でニール・サイモンと向き合う。何度も読んだはずの戯曲が、新しい顔を見せてくれました。ある種原点回帰したことで、日本で演る意義をより強く感じています。古き良きコメディを今、そして新しい時代に伝えるために、翻訳もアップデートしていきたい。皆様のご来場を心よりお待ちしております!
演出:元吉庸泰
今一度この戯曲とこの時代に挑戦できる機会を頂きました。
1960年代のニューヨーク、新しく歩き出す二人の夫婦が出会うこれまでの自分と、たくさんの新しい価値観のお話。2年の時を経てアフターコロナになった僕たちにはより深く刺さってしまうのではないでしょうか。
改めて新鮮に。次の世代に、とこの素晴らしく楽しい演劇を届けられるよう一所懸命に頑張ります。何より!ポールとコリーのふたりに、そして二人を囲むあの大先輩たちに会えることを僕自身が楽しみにしています。ぜひ!劇場へ!よろしくお願い申し上げます。
『裸足で散歩』公演情報
上演スケジュール
※公演日程、劇場、チケットお取り扱いなどの詳細情報については後日発表
スタッフ・キャスト
【作】ニール・サイモン
【翻訳】福田響志
【演出】元吉庸泰
【音楽】栗山梢
【出演】
ポール・ブラッター役:加藤和樹
コリー・ブラッター役:高田夏帆
電話会社の男役:福本伸一
ヴィクター・ヴェラスコ役:松尾貴史
バンクス夫人役:戸田恵子
あらすじ
寒い2月のニューヨーク。古いアパートの最上階に新婚のポール・ブラッター(加藤和樹)とコリー・ブラッター(高田夏帆)が引っ越してきた。工事に来た電話会社の男(福本伸一)も息切れして話せないほどの階段。エレベーターはなく、天窓には穴があき、暖房も壊れ、家具も届いていない。夜には雪が降るらしい。
アパートには不思議な住人がたくさん住んでいる。その中のひとり、屋根裏部屋に住むヴィクター・ヴェラスコ(松尾貴史)はブラッター家の窓を通って自分の部屋に行く。コリーはここでの生活をすごく気に入り楽しんでいるが、真面目な弁護士のポールはこのアパートに馴染めずにいた。
ある日コリーは、母であるバンクス夫人(戸田恵子)との食事にヴェラスコを誘い、食事を楽しんだ。だが、みんなが帰った後、2人きりになったポールとコリーはケンカをし始めてしまう。
ポールとコリーの新婚生活はどうなってしまうのか・・・?
公式サイト
【公式サイト】https://hadashidesanpo.jp/
【公式X(Twitter)】@hadashide_sanpo