2024年4月から5月にかけて、東京、大阪、福岡、宮城で上演予定のミュージカル『VIOLET』。3月8日(金)に東京・I’M A SHOW/有楽町マリオンで制作発表が行われ、三浦透子、屋比久知奈、東啓介、立石俊樹、sara、若林星弥、森山大輔、谷口ゆうな、樹里咲穂、原田優一、spi、生田志守葉、嘉村咲良、水谷優月らキャスト陣、そして演出を務める藤田俊太郎が登壇。本作への意気込みを語る他、全キャストで劇中曲「マイ・ウェイ」を披露した。
傷を負った少女が自らの人生を切り開く物語
本作は、梅田芸術劇場と英国チャリングクロス劇場との日英共同企画として立ち上がり、演出家・藤田俊太郎が、単身渡英して現地キャスト・とスタッフと共に、2019年にロンドンにて「英国キャスト版」を上演。オフ・ウエストエンド・シアター・アワード(TheOffies)で栄誉ある「作品賞」を含む6部門にノミネートされ注目を集めた。コロナ禍による公演中止を乗り越え、東京のみ3日間の限定上演で「日本キャスト版」が実現した2020年公演から4年経ち、待望の再演が東京、大阪、福岡、宮城で行われることになった。
幼い頃に顔に大きな傷を負ったヴァイオレットが、あらゆる傷を癒す奇跡のテレビ伝道師に会う為、自らの人生を切り開く為、人生初の旅に出る姿を描いていく本作で、主人公・ヴァイオレット役を演じるのは三浦透子と屋比久知奈。また、“人種差別”という、理由は違えど「顔の傷」という外見が理由で自身を判断されるというヴァイオレットと同じ思いを抱えることから意気投合する黒人兵士フリック役は東啓介、旅の途中にヴァイオレットと一夜を共に過ごすことになる白人兵士モンティ役は立石俊樹が演じる。
さらに、旅の中盤となるメンフィスの夜に、ソウルフルな歌声を聴かせるミュージックホール・シンガー役をsara、伝道師のアシスタントを務めるヴァージル役に若林星弥、ヴァイオレットの近所に住む白人男性リロイ役を森山大輔、ゴスペル聖歌隊のソリスト・ルーラ役を谷口ゆうな、この旅で最初に出会いヴァイオレットの人生に大きな影響を与える老婦人役を樹里咲穂、ヴァイオレットの旅の目的となる、あらゆる傷を癒すという奇跡のテレビ伝道師役を原田優一、ヴァイオレットの顔に一生残る傷を作った父親役をspiが務める。
制作発表レポート
3月8日(金)に東京・I’M A SHOW/有楽町マリオンで行われた制作発表にはキャスト陣と演出・藤田が登場。全キャストで劇中曲「マイ・ウェイ」を披露した。
ミュージカル『VIOLET』は、4月7日(日)から東京芸術劇場プレイハウス、4月27日(土)から梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、5月4日(土・祝)にキャナルシティ劇場、5月10日(金)から仙台電力ホールにて上演予定だ。
(取材・文・撮影=エンタステージ編集部3号)
あらすじ
1964年、アメリカ南部の片田舎。
幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負ったヴァイオレットは、25歳の今まで人目を避けて暮らしていた。
しかし今日、彼女は決意の表情でバス停にいる。
あらゆる傷を癒す奇跡のテレビ伝道師に会う為、西へ1500キロ、人生初の旅に出るのだ。
長距離バスに揺られながら、ヴァイオレットは様々な人と多様な価値観に出会い、少しずつ変化していく。長い旅の先に彼女が辿り着いたのは――。
ミュージカル『VIOLET』(2024年)公演情報
スケジュール
【東京公演】2024年4月7日(日)~4月21日(日)東京芸術劇場プレイハウス
【大阪公演】2024年4月27日(土)~4月29日(月・祝)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【福岡公演】2024年5月4日(土・祝)キャナルシティ劇場
【宮城公演】2024年5月10日(金)~5月11日(土)仙台電力ホール
キャスト・スタッフ
【音楽】ジニーン・テソーリ
【脚本・歌詞】ブライアン・クロウリー
【原作】ドリス・ベッツ「TheUgliestPilgrim」
【翻訳・訳詞】芝田未希
【演出】藤田俊太郎
【キャスト】
ヴァイオレット役:三浦透子、屋比久知奈(Wキャスト)
フリック役:東啓介
モンティ役:立石俊樹
ミュージックホール・シンガー:sara
ヴァージル役:若林星弥
リロイ役:森山大輔
ルーラ役:谷口ゆうな
老婦人役:樹里咲穂
伝道師役:原田優一
父親役:spi
ヤングヴァイオレット役:生田志守葉、嘉村咲良、水谷優月(トリプルキャスト)
スウィング:木暮真一郎、伊宮理恵
【公式サイト】https://www.umegei.com/violet/