2023年9月に、舞台『銀河鉄道の父』を上演が決定した。原作は、2016年から「小説現代」に掲載され、2017年に講談社から刊行され直木賞を受賞した、門井慶喜による同名小説。2020年10月に賢治の父・政次郎役を的場浩司が演じ舞台化され、今回は福田悠太を宮沢賢治役に迎え再演される。
詩人、童話作家、農芸化学者などとして現代に唯一無二の名作を数多く残した「宮沢賢治」。その宮沢賢治にまつわる資料の中から、賢治の父・政次郎についての資料を集め書かれたのが、この「銀河鉄道の父」だ。37歳の若さで急逝した宮沢賢治の生涯のみならず、その死
後も彼の才能を信じ続けた父・政次郎を中心とした究極の家族愛に溢れる作品となっている。
本年、映画化もされ注目を集めているが、舞台は演劇ユニット「serial number」を主宰する詩森ろばの脚本と、青木豪の演出で、コロナ禍の様々な制限下においても劇場観劇、配信観劇といった形で多くの感動を届けた。
出演は、的場、福田のほか、政次郎の妻で賢治の母・イチ役の大空ゆうひ、政次郎の父・喜助役の田鍋謙一郎。大空と田鍋は的場と同じく初演に続いての出演となる。
そして、賢治の永遠のマドンナともいえる妹・トシ役に駒井蓮、賢治の末の弟で物語の語り手でもある清六役に櫻井圭登、政次郎の姉・ヤギ役にしゅはまはるみ、トシの女学校の恩師・西洞タミノ役に桑田亜紀が名を連ねた。
舞台『銀河鉄道の父』公演情報
上演スケジュール
2023年9月9日(土)~9月16日(土) 自由劇場
スタッフ・キャスト
【原作】門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
【脚本】詩森ろば
【演出】青木豪
【出演】
的場浩司
福田悠太(ふぉ~ゆ~)
櫻井圭登
駒井蓮
田鍋謙一郎
しゅはまはるみ
桑田亜紀
大空ゆうひ
あらすじ
宮沢政次郎の長男・賢治は、家業の質屋を継ぎたがらず、適当な理由をつけては金の無心をするような困った息子。
政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。
やがて妹・トシの病気を機に、賢治は物語を書き始めるが・・・。
後に国民作家となる天才・宮沢賢治の生涯を、父の視点から活写する究極の親子愛――。
公式サイト
【公式サイト】https://www.mmj-pro.co.jp/ginchichi/
【公式Twitter】@ginchichi_stage
(C) 門井慶喜/講談社 ©舞台「銀河鉄道の父」製作委員会