ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』が、2024年3月に再演されることが決定した。ミュージカル界の巨匠スティーヴン・ソンドハイムの代表作にして問題作が、演出に宮本亞門、スウィーニー・トッド役に市村正親、ミセス・ラヴェット役に大竹しのぶという布陣で、5度目の上演が実現する。
ミュージカル『スウィーニー・トッド』は、トニー賞8部門受賞をはじめ数々の賞を受賞し、2007年にはティム・バートン、ジョニー・デップのコンビで映画化もされた作品。2023年春からはブロードウェイでも上演が開始している。
第44回松尾芸能賞大賞を受賞したことも記憶に新しい市村正親と、日本のトップ女優の一人である大竹しのぶ。そして、2004年東洋人初の演出家としてニューヨークのオンブロードウェイにてソンドハイムの『太平洋序曲』を上演しトニー賞の4部門でノミネートを果たすなど、他にも多くのソンドハイム作品の演出経験を持つ宮本亞門という組み合わせは、
2016年の上演以来8年ぶりとなる。
物語の舞台は、18世紀のロンドン。無実の罪で流刑にされ、長い服役の果てに脱獄、ロンドンに戻った理髪師スウィーニー・トッドは、自分を陥れた人々への復讐を誓う。パイ屋のお茶目なおかみミセス・ラヴェットと手を組み、理髪師としての腕を生かして、彼が考え出した大胆で奇想天外な復讐の方法とは･･･？実在したという恐怖の理髪師の、痛快で哀しい復讐の物語。
ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』東京公演は2024年3月に東京建物Brillia HALLにて上演される。その後、仙台、川越、大阪にてツアー公演の予定あり。上演時間は約3時間（休憩20分含）を予定。
（過去舞台写真／撮影：渡部孝弘）
コメント紹介
◆宮本亞門（演出）
最もクレイジーでおぞましく、映画『ジョーカー』にも似た狂気を潜む『スウィーニー・トッド』。極限の格差社会から生まれたヒーロー、トッド役の市村正親さんと、トッドを笑いながら悪へと導くラヴェット役の大竹しのぶさん、それに実力派のキャスト・スタッフたちと8年ぶりにスパークします！ブロードウェイミュージカル史上、最も恐ろしく愛おしいスティーヴン・ソンドハイムの名作、サイコスリラーミュージカルをどうぞお見逃しなく。
◆市村正親（スウィーニー・トッド役）
もう一度、『スウィーニー・トッド』をやれる喜び、そしてしのぶちゃんと『スウィーニー・トッド』をやれる喜びを噛み締めています。
今回が本当に最後になるのかなと思うので、一回一回、丁寧に首を切らせていただきます（泣笑）。
◆大竹しのぶ（ミセス・ラヴェット役）
また市村さんと歌えるなんて！またミセス・ラヴェットに逢えるなんて！ミュージカルの楽しさを教えてくれたこの作品に再び挑戦が出来ること、幸せとしか言いようがありません。オープニングのあのワクワク感。私の役者人生の中でもトップ3に入ります。自分にとっても勿論ですが、お客様の心に生涯残る作品になるようがんばるのみです。それだけ素晴らしい作品なのですから。あー、今から楽しみです。
ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』公演情報
上演時期
【東京公演】2024年3月 東京建物Brillia HALL
※仙台、川越、大阪公演あり
スタッフ・キャスト
【出演】
スウィーニー・トッド役：市村正親
ミセス・ラヴェット役：大竹しのぶ
ほか
【作詞・作曲】スティーヴン・ソンドハイム
【脚本】ヒュー・ホイラー
【演出】宮本亞門
あらすじ
舞台は18世紀末のロンドン。
フリート街で妻子と共に幸せに暮らしていた理髪師ベンジャミン・バーカー（市村正親）が、ある日、妻に横恋慕した悪徳判事ターピンによって無実の罪を着せられ流刑に処せられる。長い年月を耐え忍び、やっと脱出した彼は、若い水夫・アンソニーに助けられ、ロンドンに帰り着く。かつての自分の店を訪ねた彼は、その階下でパイ屋を営む昔なじみのミセス・ラヴェット（大竹しのぶ）から、妻はターピン判事に陵辱された果てに狂死し、娘のジョアンナはそのターピンの養女となっているという事実を知らされる。怒りに燃える彼は、スウィーニー・トッドと名乗り、素性を隠して新たに理髪店を開いて虎視眈々とターピン判事に復讐する機会を狙う。彼の正体を知る人間をかみそりであの世に送りながら･･･。
公式サイト
【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/sweeneytodd2024/
【公式Twitter】@sweeny_musical
