黒羽麻璃央、神宮の空に舞う!『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2025』俳優たちの野球最終決戦【イベントレポート】

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ライブエンターテインメントの楽しさ、その興奮を観客と分かち合いたい──。そんな想いから。俳優たちが自らプロデュースし、スタートさせたプロジェクト『ACTORS☆LEAGUE』。2025年はプロデューサーに黒羽麻璃央、高野洸、福澤侑、植田圭輔、佐藤流司の5名が、それぞれのエンターテイメントを形にしていく。

2025年の第2弾となる、黒羽麻璃央プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2025』は、2年間の充電を経て迎える“最終決戦”。6月30日(月)、明治神宮野球場で繰り広げられた熱戦の模様をレポートする。

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黒羽麻璃央率いる【BLACK WINGS】、和田琢磨率いる【DIAMOND BEARS】と4度目の激突!

今回も、黒羽が率いる【BLACK WINGS】(以下、BW)と、和田琢磨が率いる【DIAMOND BEARS】(以下、DB)が激突する。過去3度の対戦は、2021年が「1-6」、2022年が「6-8」、2023年が「1-10」と、いずれもDBが勝利し、BWは3連敗を喫している。

今年も、両チームともに野球をこよなく愛する俳優たちが集まった。

キャプテン・黒羽率いるBWの選手は、阿部顕嵐、井阪郁巳、岡宮来夢、丘山晴己、小西詠斗、小西成弥、近藤頌利、笹森裕貴、章平、田中涼星、田村升吾、西川俊介、廣野凌大、持田悠生、八木将康。

キャプテン・和田率いるDBの選手は、石橋弘毅、上田堪大、大見拓土、北園 涼、小南光司、椎名鯛造、高野 洸、高橋怜也、富田 翔、鳥越裕貴、松井勇歩、 松島勇之介、結城伽寿也、横山真史という顔ぶれ。

そしてBWのマネージャーを務める【ユニコーン福澤】(福澤侑)と、DBのマネージャーを務める【ドラゴン流司】(佐藤流司)が、最終決戦を全力でサポートし、【ゲスト解説】の内川聖一、染谷俊之、植田圭輔、【ホームランフェアリーズ】の坂田大夢、高野渉聖、戸塚世那、西山蓮都が会場を盛り上げた。

BWは3年分の悔しさをバネに悲願の初勝利を掴むのか、それともDBが4度目の勝利で無敗の伝説を築くのか。

初回から猛攻!BLACK WINGS、悲願の勝利へ6点の猛ダッシュ

両チームのマネージャー【ユニコーン福澤】と【ドラゴン流司】の呼び込みで選手たちがグラウンドに姿を現す。観客席に絶え間なく笑顔を向ける選手たちだったが、朗らかなスマイルの中に、この一戦に賭ける想いが覗く。

円陣を組み、天を仰ぐ。解説席の植田から「みんながんばってね~!かっこいいよ~!!」というエールが飛ぶ中、日が傾くグランウンドで、ついに決戦の火蓋が切って落とされた。

BWの先発はキャプテン・黒羽。いきなりDBのキャプテン・和田との対決を迎えるも、落ち着いた立ち上がりで三者凡退に抑える。その裏、BW打線が爆発!DBのピッチャー・小南を相手に、先頭バッターの田村が四球で出塁し、すかさず盗塁を決めた。

このチャンスを皮切りに、BWが快進撃を見せる。注目ルーキー・持田が満塁の好機を作ると、5番・西川俊介が強烈なタイムリーを放ち2点を先制。さらに笹森、小西成弥、小西詠斗も続き、打者11人の猛攻で、初回に一挙6点をもぎ取った。

真剣勝負の中、エンタメも忘れない!おなじみの“珍客”乱入

試合は中盤、アクターズリーグならではの“事件”が発生。突如グラウンドに犬と猫が乱入!選手たちが騒然とする中、この動物捕獲のために立ち上がったのは、もちろん高野だ。犬猫専門選手(?)としてグラウンドを全力疾走し、見事に犬と猫を捕獲した。その正体は、解説席にいたはずの植田と染谷。恒例のサプライズで、くたくたになりながらも球場を大いに沸かせた。

さらにBWの丘山はクリケットのような幅広バットで登場し、バッターボックスに立つ度に(それ以外でも)会場を“ハッピーボス”色に染め上げる。対するDBの鳥越は頬に「まりお ありがと」とペイントを施していたほか、打席では光るレインボー傘をかぶるなど、随所にエンターテインメント精神を忍ばせていた。また、攻守交替の間には山崎育三郎、尾上松也、橘ケンチ、井上裕介(NON STYLE)ら歴代監督からのビデオメッセージも流れ、最終決戦に華を添えた。

執念とリベンジのマウンド!仲間を信じて繋いだ投手リレー

大量リードをもらったBW投手陣も、気迫のピッチングを見せる。2回、マウンドに上がった井阪郁巳はDBの反撃を1点に抑える。

圧巻だったのは3回に登板した笹森。前回大会で2失点した悔しさを胸に、プロも唸る130キロの速球でDB打線に立ち向かう。満塁を迎えるもチームメイトの激励を背に、最後は空振り三振!見事ピンチを切り抜け、感極まってマウンドでうずくまる姿にスタンドからは万雷の拍手が送られた。

5回には、同じく前回大会で悔しい思いをした岡宮来夢が登板。「黒羽さんを胴上げしたい」という強い想いを掲げていた岡宮だが、自身も前回大会では先発投手を務めるも大量失点を喫するという悔しい想いをしていた。しかし、どんなにギリギリに追い詰められても、折れない心と笑顔を忘れない岡宮。バッターボックスでも外野でも、脳汁出まくりだった廣野のスーパーセーブなど、仲間の力を得ながら見事無失点に抑えリベンジを果たした。

神宮の空に、歓喜の黒羽が舞う!激闘の果てに掴んだ涙の初勝利

乗りに乗っていた田村の活躍でBWは5回、6回にも追加点を挙げ、11-2とリードを広げる。舞台出演の合間を縫って練習を重ねてきたという田村。努力は裏切らないことを見事証明し、高々と拳を掲げて見せた。

そして運命の最終回、マウンドには再びキャプテン・黒羽が上がった。先発、そして抑え。プロデューサーとして、キャプテンとして、全てを背負い、この物語を終わらせるためにマウンドに立つ。

 

しかし、強者DBも簡単には終わらない。代打で登場したキャプテン・和田の執念のタイムリーなどで3点を返し粘りを見せる。球場に「まりおー!」の声が響く中、黒羽は最後の打者・鳥越をセカンドゴロに打ち取り3アウト。

試合終了!最終スコア11-6。ついに、【BLACK WINGS】が悲願の初勝利を掴み取った瞬間だった。

マウンドに駆け寄り、歓喜の輪を作るBWナイン。その中心で、チームメイトの手によって、キャプテン・黒羽の身体が神宮の夜空に高く舞った。

「野球に出会えてよかった」両キャプテンが語った感謝と、ファンへのサプライズプレゼント

セレモニーでは、選手たちが想い溢れる言葉を聞かせてくれた。DBキャプテンの和田は「我々も本気で行ったんですが、それに上回るBWの勝ちたいという気持ちにやられてしまいました。でも、みんな良い顔してプレーしていて、皆さんと一緒に野球できて誇らしかったですし、これからまた、いいライバルとして皆さんと一緒にお仕事できたらいいなと思っています」と、清々しい表情で勝者を称えた。

そして、プロデューサーでもあるBWキャプテン・黒羽は「勝ったよー!!!」と、球場に声を響き渡らせた。「ずっと勝ちに飢えていました。そんな中、熱い試合をしてくれたDBの皆さん、ずっと一緒に勝ちたいという気持ちを持ってくれたBWに感謝しています。皆さんのおかげでこの味を知ることができました!」と、両チームへ感謝を述べた。

さらに、「プレッシャー、やばくて・・・!本当に!」と正直な心境を吐露しつつ、「前回の大会の時はたくさん(点を)取られてあたふたしていたんですが、今日は皆さんの声がしっかりと聞こえました!」と、声援が力になったことを明かした。

そして、活躍をした選手たちには、様々な賞が贈られた。まず、共にチームを牽引した岡宮と笹森が揃って「フェアプレー賞」を受賞。岡宮は「2年前、本当に悔しい思いをして・・・。どうにかチームの力になりたいと、前回大会の2日後に、ピッチングコーチをお願いしてトレーニングを始めたんです。2回しか行かなかったんですけど(笑)。麻璃央くんを胴上げできて本当によかったです!」と笑顔をはじけさせた。

続く笹森は「自分は、小中とずっと野球しかやっていませんでした。役者になって、他にも何かやっとけばよかったなと思ったこともあったんですけど、今日初めて、本当の意味で、野球をやっていてよかったなと思いました!仲のいい来夢と一緒にこのような賞をいただけて大変光栄に思います。ありがとうございました!」と喜びと感謝を述べた。

「ファインプレー賞」を獲得したのはBWの廣野。驚きながらも「フライが上がった時に球が虹色に見えまして。心なしか、空から『キュインキュイン・・・』と音が鳴って、“確定”だな!と思いました」と廣野らしい独特の感性でファインプレーの瞬間を振り返り、会場を笑わせた。

「ハッスル賞」にはDBの上田が選ばれた。「自分が一番びっくりしてます」と戸惑いつつ、「最後の最後まで全員で野球ができたことが、本当に幸せでした。麻璃央をはじめ、皆さん本当にありがとうございました」と、チームとファンへ感謝を真摯に伝えた。

そして、栄えあるMVPに輝いたのは、大活躍を見せたBWの田村。「こんなに結果を残せたことは、現役時代一度もありませんでした。今日、最高を叩き出すことができました。このMVPは僕一人で獲ったものではなく、チーム全員で獲ったものだと思っています。野球をやらせてくれた親に感謝ですし、野球をやってきた人生に誇りを持ちました。何より、役者になって、麻璃央くんにこのチームに呼んでもらって本当に良かったなって思っております。これからも役者としてみんなと精一杯がんばって、そしてまた、野球を愛せるような人生を歩んでいきたいと思います」と、笑顔を浮かべサムズアップ。スタンドからは大きな拍手が送られた。

そして、最終決戦を締めくくる黒羽から最後のサプライズが・・・。

「一生懸命プレイしてくれた選手の皆様、支えてくださったスタッフの皆様、そしてこの暑い中、一緒になって熱い応援をしてくれたファンの皆様にプレゼントがあります。あちらの上空にご注目ください!」その言葉を合図に、神宮の夜空に美しい花火が打ち上げられた。

思い返せば、『ACTORS☆LEAGUE』が立ち上がった頃は、コロナ禍で声を出すのも憚られる時期だった。そんな中で、黒羽の「エンターテインメントを盛り上げたい!」「野球がしたい!」という思いつきから生まれたのがこのプロジェクトだった。野球少年だった一人の役者の純粋な想いが人を動かし、仲間を呼び、新たなアイデアを生み、5年の時を経てさらなる広がりを見せている。

野球少年だった黒羽の、純粋な想いが一つの結実を迎えた。

「野球に出会えて良かったです。役者を続けていて良かったです。皆さんに会えて、よかったです!」

黒羽の言葉が、このプロジェクトのすべてを物語っているだろう。筋書きのある“物語”と向き合うことを生業とした役者たちが筋書きのないドラマに夢中になった姿は、夏の始まりを告げる最高の記憶となった。

この熱い戦いの模様は、ABEMA PPVにて7月14日(月)23:59まで見逃し配信中

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部1号)

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