白熱のシーソーゲーム!岡宮来夢プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』レポート

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白熱のシーソーゲーム!岡宮来夢プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』レポート

ライブエンターテインメントの楽しさ、興奮、そして素晴らしさを観客の皆様と分かち合いたい!という想いから、俳優たちが自ら企画プロデュースするエンターテインメントショー『ACTORS☆LEAGUE』プロジェクト。6月19日(月)日本武道館開催、高野洸プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Games 2023』、7月3日(月)東京ドーム開催、黒羽麻璃央プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』に続き、10月11日(水)には岡宮来夢が企画プロデュースするバスケ×エンターテインメントショー『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023』が東京体育館で開催された。

黒羽麻璃央プロデュースにより、一昨年から始まった『ACTORS☆LEAGUE』。昨年からは、高野洸と岡宮来夢もプロデューサーに加わり「ゲーム」「野球」「バスケ」の3イベントを開催。本記事では、昨シーズン1点差決着となった熱い試合に続き、今年も行われた「バスケ」の熱戦をレポートする。

エンタステージ
岡宮来夢が描いた「夢の先」は1点を争うドラマティックな接戦に『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』レポ... 「コロナ禍の日本のエンターテインメントにエールを!」と、俳優たちが自ら企画プロデュースしたエンターテインメントショー『ACTORS☆LEAGUE 2022』。2022年10月11日(火)...

今年も試合は、岡宮率いる【DREAM CATERPILLARS】(以下:DC)と、糸川耀士郎がキャプテン代理を務める【SPARK SEEDS】(以下:SS)が対決。両チームは残り20.4秒まで5点差を争う真剣勝負を展開。最後まで、筋書きのないドラマを演じた選手たちは、最後に涙を流し、お互いの健闘を称え、そしてまた、いつか本気で戦おうと未来への約束を交わした。

イベント開始前には会場を盛り上げたのは、DJ雷太。スポーツをテーマとしながらエンターテインメント要素を多く盛り込み、ファンをひとつにまとめあげるのもこの『ACTORS☆LEAGUE』の魅力の一つ。多彩な俳優たちの特技を活用し、ライブ感を強めていく。

そして、コートには解説を務める藤田玲が登場。アメリカバスケットボール界の伝説マイケル・ジョーダンの名言「私は9000ものシュートを外し、300試合に敗れた。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功した」と心に響くフレーズを紹介し、DC岡宮とSS糸川(昨年のキャプテン牧島輝不参加によりキャプテン代理に就任)を招き入れる。両チーム主将は、高らかに『ACTORS☆LEAGUE in Basketball』の開会を宣言した。

続いて、岡宮考案のキャラクター“バチュケ”が、今年はしゃべった!コミカルなキャラクターボイスで会場を盛り上げると、両チーム選手紹介がスタート。

チームメンバーは、【DC】が石橋弘毅、加藤大悟、木内健人、木原瑠生、笹森裕貴、田村心、永田聖一朗、長妻怜央、平賀勇成、寶珠山駿、松田凌、持田悠生、山田ジェームス武。【SS】は安東秀大郎、石川凌雅、岩崎悠雅、川上将大、京典和玖、定本楓馬、里中将道、立花裕大、田淵累生、土屋直武、中本大賀、松島勇之介、山﨑晶吾。個性派揃いのメンバーを率いるのは、大野拓朗(DREAM CATERPILLARS)、郷本直也(SPARK SEEDS)の両監督だ。

高校バスケ界最高峰の大会「ウィンターカップ」出場経験者から、バスケ経験なしという者まで、キャリアや違う背景を持つ、演劇界のフレッシュな俳優たちがコートに続々と登場した。メンバー紹介の際には、初参加のDC木内が「よろしくおねがいしまーーーす」と美声を披露。SS松島は、桜木花道(SLAMDUNK)か赤司征十郎(黒子のバスケ)を彷彿させる赤髪で登場し、「昨日、髪染めてきました~」と会場を湧かせた。

試合前の国歌斉唱は、去年に引き続きミュージカルスター・岡幸二郎が担当。試合開始前から見どころ盛りだくさんで、自身が大好きなバスケットボールをみんなで一緒に楽しみたいという、プロデューサー岡宮はじめとする主催者側の強い想いが感じられた。

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そして、両チームキャプテンの選手宣誓によって、いよいよ試合がスタート。昨シーズンは55-56と、僅か1点差で初制覇を飾ったSSに対し、1年越しのリベンジを狙うDC。試合は、通常通りのバスケットボールルールに従い、1チーム5人制、1クオーター10分の4クオーター制。昨年に続いてコートサイドでは、レポーターの唐橋充が渾身の潜入インタビューを行うなど、アップから両チーム選手たちの真剣さが伝わる、渾身の一戦が始まった。

スターティングメンバーは、DCが#4岡宮、#24田村、#39長妻、#9松田、#3山田。SSが#46糸川、#48川上、#15里中、#30田淵、#9中本。ティップオフ直後からいきなり、#15里中のレイアップを#39長妻がブロックする、ビッグプレーで熱戦は幕を開ける。

最初にリズムを掴んだのは、昨年王者のSS。#30田淵がエンドライン際をドライブで切り裂き、バスケットカウントをもらう3点プレーで、先制点。そこからSSは、#30田淵の肩越しのノールックパスから新加入の#9中本、#46糸川の、背中からパスを通す“ビハインドザバックパス”から#15里中が決めて、主導権を握った。

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これに対しDCも、「シュート練100本やってきた」と言う#24田村がフリースロー、ジャンプシュートと大車輪の活躍でチームを牽引。代わって入った#15寶珠山も、プレッシャーから相手のファールを誘うなど、ディフェンス面でも存在感を発揮。第1クオーターは13-13と、同点で終了する。

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第2クオーターはお互い、新加入選手・バスケ経験なしの選手の奮闘が光った。SSは、#24石川がドライブから遠めのシュートをねじ込んで先制すると、バスケ未経験者の#89京典がゴール下を決める。対するDCは、#9松田がガードとしてゲームをコントロール。すると、会場が大きな盛り上がりを見せる。登場直後はトラベリングをしてしまっていたバスケ経験なしのDC#33笹森が、ハーフライン付近でこぼれ球を奪い、ひとりでドリブルからレイアップに持ち込んで得点。このナイスプレーにベンチは最高潮に盛り上がり、解説の藤田も「感動しました」とコメントを送った。

この流れでDCは、新加入の#87木内がステップからジャンプシュートを決めるなど、勢いを見せた。対するSSも負けてはない。#48川上が、キレイなフォームのジャンプシュート、#30田淵の華麗な持ち上がりから決めて、2連続得点でくらいつく。他に、DC#16永田が相手のミスをついて速攻からフリースローを奪うなど、一瞬も気が抜けない展開が続き、試合は21-21の同点と両者一歩も譲らない展開で前半を終えた。

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お待ちかねのハーフタイムショーでは、ド派手な衣装を着たハッピーボス丘山晴己が登場。ハッピーエンジェルRAITA、ハッピーゴッド岡と一緒に会場を盛り上げ、前日が誕生日だったという岡を祝う。続いて、高野洸がキレキレのダンスで「ASAP」「Stay with me」「zOne」の3曲を披露し、会場を彩った。

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迎えた後半。第3クオーターは、チームの主軸たちが実力を発揮する。SSは、この日好調の#30田淵が再三のパスカット、ドリブルで機動力を見せ、フリースローなどで追加点。#48川上も見事なコンビネーションプレーからのゴール下、#6定本もジャンプシュートを決めて見せた。

対するDCは、#39長妻の3ポイントシュート、#4岡宮がオフェンスリバウンドから得点、#3山田の3ポイントに対するバスケットカウントなど、意地を見せる。お互いリバウンド争い、ディフェンスで集中力を見せたまま、このクオーターは終了。40-32と、DCの8点リードで、勝負の行方は最終クオーターに委ねられた。

いよいよ、運命の第4クオーターが始まる。お互いに激しいプレス、長距離シュートの応酬となる中、相手を突き放したのはDCだった。#9松田、#3山田がフリースローを決めてジワジワと点差を広げ、#39長妻がドリブルからのレイアップと、残り4分で55-40と15点差まで差を広げる。しかし、ここから猛チャージを見せたのがSSだ。#48川上、#30田淵がゴール下を沈め、#46糸川がゲームメイク。

そして#6定本が3ポイントを沈め、ついに残り1分44秒で点差は6点、3ポイント2本差まで追い上げた。タイムアウト明けから猛攻を見せるSSに対し、ディフェンスで最高レベルの集中力を見せるDC。#46糸川の3ポイントが外れたところを、#24田村が飛びつき抑えるなど、全員が最後まで一歩もひかない真剣勝負はクライマックスへ。最後は、SS#6定本のシュート前に試合終了のブザーが鳴り響き、56-50でDCが念願の初優勝を飾った。

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熱戦の終了が告げられたあと、喜びに溢れた嬉し涙、肩を落とし仲間に支えられながら悔し涙を流す、両チームの選手たち。この一戦にかけてきた彼らの感情と、その雄姿は、会場に集ったファン、配信で観戦したファンの心を大きく揺さぶった。

特筆すべきは、試合の最後まで一秒も手を抜かなかったDCキャプテン岡宮のディフェンスだろう。「肺が破れるんじゃないかと思うぐらい走りました」と本人も語るように、苦しい4Q終盤でハーフライン近くまで相手にプレッシャーをかけ、終了間際には#46糸川の3ポイントに指先まで伸ばして全力でシュートチェックに行った。その振る舞い、頑張りは、チーム全体を、最後まで鼓舞し続ける原動力となった。

試合終了後の表彰式では、勝利したDC大野HCが「感動した!カッコよかった!アクターズリーグ最高!」とテンション高めのコメントを残し、岡宮キャプテンも優勝チームの賞品となったバスケットボールを使って「また、みんなで練習しましょう!」と呼びかけた。

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さらに、岡宮考案のマスコットキャラクター『バチュケ賞』発表時には、CVを務めていた小野賢章がサプライズゲストとして登場。会場が騒然とする中、「皆さんと一緒に楽しめて嬉しかったです」と語り、松田凌の受賞を発表した。

続いて、Love&Peaceな心でチームに貢献した『ひらがな あくたーずりーぐ賞』は長妻怜央、ポスターになるような華麗なプレーで会場を沸かせた『ポスタライズ賞』には田淵累生。最もハッスルした『ハッスル賞』は寶珠山駿、個性を活かしたプレーで観客をスッキリ楽しませた『ビアボール賞』には松島勇之介が選ばれた。

そして、最も活躍した『MVP』は田村心が受賞。賞品となった電動自転車を持って、「(今持っている)いい電動自転車はお母さんにあげて、僕はこれを使いまーす!」と満面の笑みを見せた。

最後は、プロデューサーの岡宮がファン全員に向けてメッセージを告げる。「まだ、次はやれるかどうか何も決まっていませんが、今回出られなかったメンバーも戻ってきてもらって、全員で本気のバスケで戦いたいと俺は思っています。これからも夢のような一日を(ファンの)皆さんと、(選手の)皆さんと、一緒に作っていきたいし、作っていきましょうね」と心のメッセージを届けた。

最後は、花村想太(Da-iCE)が作曲を手掛けたテーマソング『夢の先へ』を歌い、ゲーム・野球・バスケと続いた『ACTORS☆LEAGUE 2023』はグランドフィナーレ。そして最後に、岡宮と糸川は熱い抱擁を交わし、まだ見ぬ来年の再戦を心に誓うように、会場を後にした。

プロデューサーの岡宮に勝利をもたらすべく一丸となり、昨年のリベンジを果たしたDCにははじけるような満面の笑顔。そして、キャプテン不在ながら奮闘したSSは、糸川をはじめ、本気の悔し涙が光った。いつもは力を合わせて舞台を作り上げていく彼らが、本気でぶつかり合い、本気で悔しがり、本気で笑う姿をまた見たい。そう思わせてくれる”夢の一日”だった。

『ACTORS☆LEAGUE 2023』の3イベントは終了したが、今年はまだまだ終わらない。2023年11月18日(土)から11月19日(日)まで『あくたーず☆りーぐ アートフェスタ in よみうりランド』が、京・よみうりランドとHANA・BIYORI(よみうりランド隣接)にて開催される。

このひらがな『あくたーず☆リーグ』は、俳優たちが絵画・音楽・ファッション・食など、アートの名のもとに集結する、決して戦わない・勝敗をつけない“LOVE&PEACE”なプロジェクト。園内の様々なエリアを貸し切り、プロデューサーの唐橋充、高木俊、寺山武志が手掛けるアートにまつわるプロジェクトを総合演出・小林顕作が彩る。こちらにもぜひご注目を。

(取材・文・撮影/守本和宏)

エンタステージ
唐橋充、高木俊、寺山武志プロデュース『あくたーず☆りーぐ』参加アーティスト公開 | エンタステージ |... 2023年11月18日(土)から11月19日(日)まで『あくたーず☆りーぐ アートフェスタ in よみうりランド』が東京・よみうりランドとHANA・ BIYORI(よみうりラント...



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