和田雅成、木津つばさらが舞台に吹かせる「風都」の風!『風都探偵 The STAGE』開幕


2022年12月29日(木)東京・サンシャイン劇場にて、『風都探偵 The STAGE』が開幕した。2009年9月から2010年8月にかけ、平成仮面ライダー第11作目として放送された『仮面ライダーW(ダブル)』。その正統続編として、2017年8月より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載されている人気マンガ「風都探偵」(脚本 – 三条:陸/作画:佐藤まさき)がアニメ化に続き舞台化を果たした。

本作では、2019年に舞台『仮面ライダー斬月』鎧武外伝で仮面ライダーシリーズ初の演劇化を手掛け、自身も仮面ライダーシリーズの多くに脚本で携わる毛利亘宏(少年社中)が脚本・演出を担い、マンガ『風都探偵』の脚本をつとめ、テレビ本編から『仮面ライダーW』を描いている三条陸が脚本監修、さらにはテレビ『仮面ライダーW』からアニメ『風都探偵』まで全ての音楽を担当している中川幸太郎と鳴瀬シュウヘイが本作のためにすべての楽曲を書き下ろし、主題歌には上木彩矢 w TAKUYAが歌う「W-L-X ~W got Lost in Matrix~」(作詞:藤林聖子/作曲:鳴瀬シュウヘイ)が起用された。

さらに、左翔太郎役として和田雅成、フィリップ役として木津つばさ、鳴海亜樹子役として生駒里奈、照井竜役として上野凱、ときめ役として能條愛未が出演するほか、なだぎ武が『仮面ライダーW』から刃野幹夫役を続投。『仮面ライダーW』で園咲霧彦役を演じた君沢ユウキが今作では万灯雪侍役を演じている。

舞台演劇へと「変身」。舞台の上には、「風都」の風が確かに吹いていた。和田が演じる左翔太郎、木津が演じるフィリップたち。舞台演劇という新たな表現媒体で、果たして役者たちは、それぞれのキャラクターにどのようなアプローチを試みるのか。幕を開けた『風都探偵 The STAGE』には、その答えが示されていた。

翔太郎やフィリップ、鳴海亜樹子、照井竜といった、ファンにはおなじみの人物たちは、和田、木津、生駒、上野という新たな役者の肉体を得て、活き活きと舞台上で躍動していた。それぞれのキャラクターのやりとりの妙からは、『仮面ライダーW』から続く作品世界自体の強度や奥深さを感じるとともに、今回の出演者たちが、それぞれのキャリアや感性を総動員して、長く愛されている登場人物たちに、新たな魅力を生み出そうとしている意気込みが、随所でうかがえた。その上で、役者本人も重ねた新たなキャラクターが、舞台上で躍動する。

本作では、謎の美女・ときめが風都に現れ、さらに風都とつながっている別次元の世界の存在や、新たなる敵の出現が明らかになるストーリーが語られる。ときめは、『風都探偵』を象徴する存在で、生身の役者が演じるのは、今回の能條愛未が初めてである。もともと「日曜の朝」の番組には登場させづらいセクシーなビジュアルのキャラクターだったこともあり、これをどこまで「三次元化」できるかというのも焦点だったが、そのスタイルや、吐息がそのまま声になったかのような口調などで、独特の存在感を放つことに成功していた。

その一方、実写ドラマから唯一の「続投」となった“ジンさん”こと刃野刑事役のなだぎ武はそのポジションを最大限に活用し、確実に「笑い」を生んでいく。ドラマ版とは別の役柄=万灯雪侍へと「転生」した君沢ユウキもまた、「風都」を熟知する役者のひとりとして、本作の世界観を高い純度で、さらに新たに生まれたキャラクターを深く表現していた。

細かい手法の紹介は避けるが、舞台上ではハードボイルダー(バイク)が走り、仮面ライダーやドーパントの超能力が発揮され、風都から別次元の世界への行き来など、様々な風都の光景を表現。ドラマやマンガが持つテンポの良さを舞台でも醸し出そうと、あるいは凌駕しようという工夫がいくつも凝らされ、原典を知るファンにとっても刺激的な演出が次々と披露されていく。

誤解を恐れずに言ってしまえば、「大人向けのヒーローショー」として、本作は凄まじい完成度を見せてくれているのだ。もちろん、メインキャラクターを演じている役者たちのライブアクションもふんだんに用意されている。終盤には、「ここまでやるか!」というほど、怒涛の展開が続く。純然たるエンターテインメント作品として、その妙味を、存分に味わっていただければと思う。

なお、終演後のカーテンコールでは、この初日が誕生日当日だった生駒里奈へ、キャストたちからサプライズでのお祝いが行われた。テレビ『仮面ライダーW』からのファンと公言している彼女にとって、初日が誕生日だったというのは、まさに「奇跡のめぐりあわせ」だったと言えよう。

『風都探偵 The STAGE』は、2023年1月15日(日)まで東京・サンシャイン劇場、1月19日(木)から1月25日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。

なお、東京の12月29日(木)19:00公演(初日)と、大阪の1月25日(水)14:00公演(大千秋楽)の計2公演がU-NEXTにて独占ライブ配信される。それぞれ約2週間の見逃し配信あり、U-NEXT限定の特典映像付き。

\U-NEXTで配信/

12/29 19時公演の視聴はこちら

 1/25 14時公演 の視聴はこちら

また『風都探偵 The STAGE』のサウンドトラックが1月15日(日)より配信決定。さらに、本作のBlu-rayが9月13日(水)に発売される。
『風都探偵 The STAGE』CSMサイクロンメモリ&ジョーカーメモリ付属版(初回生産限定)は12,980円(税込)、通常版は9,680円(税込)。
【詳細】https://toei-store.com/SHOP/355508/list.html

(写真・文/オフィシャル提供)

コメント紹介

◆和田雅成(左翔太郎役)

ここまで辿り着けたこと。
本当に嬉しく思います。
いつもとは違う形の舞台化に最初はどこを掴んで良いのか迷っていました。ですが、キャストの仲間たち、スタッフの皆様が自分を『風都探偵 The STAGE』の世界に引き込んでくれました。
皆様の貴重な時間をこの舞台に向けて下さってありがとうございます。
誰よりも風都の街を愛し、皆様の心に新しい風を吹かせられるよう尽力いたします。

◆木津つばさ(フィリップ役)

先ず、無事に開幕出来ることを大変嬉しく幸せに思います。
仮面ライダーになれるんだ、といつまで経っても慣れません。でもそれでもいい、憧れるという事が心から愛おしく素敵なことだと改めて気付かされております。
俳優、スタッフ、関わって下さっている皆様全員が素敵なカンパニー、更には舞台を通して、風都探偵の魅力を存分に伝えるべく原作へのリスペクトは勿論のこと、一人一人が作品に向き合って創り上げて参りました。
だからこそ誰一人欠けることなく、最後まで皆様に作品をお届けする事が、僕たちの願いであります。
全員がヒーロー、カンパニーの皆様とお客様と一つ一つを大切に、あの日あの時、僕の鼓動が高鳴ったあの言葉を胸に! “変身”がまた誰かの胸の鼓動を鳴らせる様に!『風都探偵 The STAGE』ぜひ、最後まで劇場でお待ちしております!

◆生駒里奈(鳴海亜樹子役)

ついに幕が上がるのかと、ドキドキしています。
作品が完成に近づくたびに、これで大丈夫なのかなと不安に襲われながら今日を迎えました。
自分はともかく、最高にかっこいい「風都探偵」が出来上がったと思います。
仮面ライダーW、仮面ライダーアクセルのアクションがとにかくかっこいいです!!
そして刃野さんが最高ですね。
7割くらいはファンとして稽古を見て来ましたが、瞬きしたくないくらい、絵になる瞬間がたくさんあります。
舞台装置やプロジェクションマッピングのかっこよさも含めてご覧ください!

◆上野凱(照井竜役)

待ちに待った、初日を無事に迎えられることをとても嬉しく思います。
小学生の頃に思った、修学旅行の日を待つ子供時代を思い出します。
観に来て頂いた皆様と一緒に、風都の街を探検する気持ちで臨みます!
僕たちを信じて、風都の世界を一緒に歩きましょう。
『風都探偵 The STAGE』思う存分楽しんでください!
劇場にてお待ちしています!

◆能條愛未(ときめ役)

無事に初日の幕が上がる事がどれだけ幸せで当たり前でない事なのか、私も悔しい思いをした経験があるからこそこの幸せをより噛み締めています。
全ての演出がつき、皆様と一緒にお芝居を作り上げ、仮面ライダーのアクションを間近で観させていただき、ヒーローのカッコ良さやこの作品の面白さに私自身どんどん引き込まれていきました。
私が演じるときめは、どこか掴みどころがない難しい役どころではありましたが、お稽古を重ね自分の中の時め成分を見つける事が出来たのではないかなと思っています。
舞台上にときめが存在していたと思っていただけるよう全力かつ丁寧に演じさせていただきます。
劇場でお待ちしております!

◆なだぎ武(刃野幹夫役)

私が最後に刃さんを演じたのが、V シネマの『仮面ライダーアクセル』の時だったらしく、そこから刃さんを演じるのが11年振りだそうです。11年のブランク、また刃さんを演じることが出来るかな・・・と不安もありましたが、マッサージ器具(ツボ押し器)を片手に持った瞬間、一瞬にしてあの頃に戻れました。舞台は新たな風都の街。
相変わらずミステリアスで、人間臭い街です。原作の風都がそのまま舞台化されてるので、街の妖艶さやアクション、キャストの活躍を思う存分楽しんで頂けると思います。そんな風都でお待ちしております。

◆君沢ユウキ(万灯雪侍役)

12年前に感じたあの頃の懐かしい風を、稽古場で節々に感じました。
翔太郎のハーフボイルド、フィリップの冷静と情熱、亜樹子の天真爛漫さ、照井の寡黙な強さ、刃野さんの変わらなさ。
そんな彼らと出会ってしまった裏風都の万灯雪侍として、交差する表と裏の『運命』の物語の歯車を強力に回していきたいと思います。
舞台上、目の前で仮面ライダー達が闘う臨場感はまさに本物の迫力。ですが完成には最後の 1ピースが足りません。それは劇場、いや、風都に皆様が目撃しに来てくださること。最高のスリリングをお約束します。必ず貴方を、美しく後悔させてあげましょう。

◆毛利亘宏(脚本・演出)

『風都探偵 The STAGE』の演出と脚本の共同執筆を担当させていただきました毛利亘宏です。
お客様の想像を上回るライブエンターテインメントが出来上がったのではないかと自信を持ってお届けします。
自分が培ってきた演劇のフィールドと「仮面ライダー」という歴史あるコンテンツが交わるとこんなにも可能性を秘めた作品が生まれるんだ…とひしひしと感じております。
新たな“風都”という街を舞台上に生み出すべく、稽古場と劇場でカンパニー全員が誠心誠意、本作に向き合い、試行錯誤してきました。
ぜひ劇場で、ライブ配信で、舞台上に生まれる新たな風都の物語をご覧ください。

ライブ配信

配信公演

2022年12月29日(木)19:00公演(初日/スイッチング映像)
※特典映像:メイキング映像、ほか
2023年1月25日(水)14:00公演(大千秋楽/スイッチング映像)
※特典映像:キャストインタビュー映像、ほか

【視聴料】ライブ配信+見逃し配信付き:各回3,700円(税込)

\U-NEXTで配信/

12/29 19時公演の視聴はこちら

 1/25 14時公演 の視聴はこちら

配信期間

初日
【ライブ配信】2022年12月29日(木)19:00~公演終了時間まで
【見逃し配信】準備が整い次第~2023年1月12日(木)23:59

大千秋楽
【ライブ配信】2023年1月25日(水)14:00~公演終了時間まで
【見逃し配信】準備が整い次第~2023年2月8日(水)23:59

販売期間

初日:~2023年1月12日(木)20:00まで
大千秋楽:~2023年2月8日(水)20:00まで

『風都探偵 The STAGE』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2022年12月29日(木)~2023年1月15日(日) サンシャイン劇場
【大阪公演】2023年1月19日(木)~1月25日(水) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

スタッフ・キャスト

【原作】石ノ森章太郎
「風都探偵」連載「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)/脚本:三条陸、作画:佐藤まさき

【脚本監修】三条陸
【エグゼクティブプロデューサー】塚田英明
【脚本】西駿人、毛利亘宏(少年社中)
【演出】毛利亘宏(少年社中)
【音楽】中川幸太郎、鳴瀬シュウヘイ
【アクション監督】栗田政明(倉田プロモーション)
【振付】本山新之助

【出演】
左翔太郎役:和田雅成
フィリップ役:木津つばさ
鳴海亜樹子役:生駒里奈
照井竜役:上野凱
ときめ役:能條愛未
刃野幹夫役:なだぎ武
真倉俊役:相澤莉多
立川蓮司役:松本寛也
サブ役:梅澤裕介(梅棒)
坪崎忠太役:伊藤孝太郎
万灯雪侍役:君沢ユウキ

公式サイト

【公演特設サイト】https://stage-fuuto.com/
【公式Twitter】@stage_fuuto

(C)「風都探偵 The STAGE」製作委員会






チケットぴあ
和田雅成、木津つばさらが舞台に吹かせる「風都」の風!『風都探偵 The STAGE』開幕
最新情報をチェックしよう!
テキストのコピーはできません。