瀬戸利樹、仲田博喜、松田凌、凰稀かなめらが戦乱の春秋戦国時代を駆け抜ける!西田大輔によるオリジナル舞台『MOTHERLAND』開幕


2021年12月3日(金)に東京・明治座にて、舞台『MOTHERLAND(マザーランド)』が開幕した。初日前には会見と公開ゲネプロが行われ、瀬戸利樹、仲田博喜、伊藤純奈、松田凌、的場浩司、凰稀かなめと、作・演出の西田大輔が登壇した。

瀬戸利樹、仲田博喜、松田凌、凰稀かなめらが戦乱の春秋戦国時代を駆け抜ける!西田大輔によるオリジナル舞台『MOTHERLAND』開幕

本作は、西田が主宰するDisGOONie(ディスグーニー)の新作オリジナル舞台にして、DisGOONieの記念すべき10作品目の公演。物語の舞台は、中国「秦」の時代。のちに中華全土を統一することとなる希代の君主、始皇帝『嬴政(えいせい)』の側近にして、天才軍師と名高い「昌平君(しょうへいくん)」を中心に、彼の仕える「秦」と、彼の母国である「楚」との狭間で揺れる想いが描かれる。

会見では、まず登壇者たちによる挨拶が行われた。西田は「なみなみならぬ思いでここまで来ました。素晴らしい俳優と本当にエキサイティングな稽古場を作らせてもらいまして、いよいよ始まるかと思うととても胸が高まります」と初日を迎えた心境を述べると、「昌平君を中心に自分たちにとっての祖国とは、そして心の中にある天下とは何かということを、それぞれの登場人物を通して描いていて、胸が熱くなるようなお話になっています」と見どころを説明。

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本作の主人公となる秦の天才軍師「昌平君」を演じる主演の瀬戸は、「目まぐるしい展開が続く作品ですので、そこに注目してほしいです」とアピール。稽古について「入り時間が毎日一緒というのは今まで経験したことがなかったので、ほかの役者さんのお芝居をたくさん見られる時間にもなりましたし、すごくモチベーションにつながったことでもあったので、より一層この作品に対する愛というものが強くなりました。西田さんの演出を初めて受けましたが、すごく気さくな方で、たくさんお話を聞きながら、役を丁寧に作らせていたきました」と振り返った。

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楚の軍師「春申君(しゅんしんくん)」役の仲田は「合従軍の総司令として指揮を執り、戦いを盛り上げていきたいと思います」と役柄にちなんで意気込みを披露。西田作品には久しぶりの出演となるが「相変わらず稽古場の雰囲気が良くて、とてもメリハリがあって、演出がとてもかっこいいです。稽古場で、ほかの方のお芝居を見させてもらっている時に1人のお客様の気持ちで感動させてもらえるような素敵な現場でした」と稽古での思い出を明かした。

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ヒロイン「李環(りわ)」を演じる伊藤は「李環は、芯があって強く熱く、自分の意思がはっきりしている、とても真心のある女性です。熱くがんばりたいと思います!」と意気込みを語った。西田演出を初体験ということで、西田の印象について「西田さんの周りにいる人たちが西田さんのことがすごく好きなのが伝わってきて、西田さんを信じているからこそ集まっている俳優さんたちなのかなと感じました。私も一瞬で好きになりました」と絶賛。

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始皇帝「嬴政」役の松田は「大国・中華を一つにまとめた男の覇業と生き様というものを、史記にも載っていない、大輔さんが作り上げてくれた本作中で、まだ見たことのない嬴政像を皆様に見ていただければと思います」と呼びかけた。また、稽古での思い出について「稽古のとある場面で、人生で初めて稽古場の雰囲気に自分が飲まれてしまうことがありました。お客様に見ていただく時にどんなシーンになっているんだろうと未だに体にも心にも残っています。大輔さんのその引き出してくれる演出力というものにあらためて感動しました」と熱く語った。

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秦の大将軍「蒙武(もうぶ)」役の的場は「蒙武は、荒々しく、猛々しく、時にキュートな面もちょっとある人物です。楽しくやらせていただいております」と充実した稽古を送れた様子を見せた。西田作品に3回目の出演となり、プライベートでも親交のあるという的場は「西田さんは笑顔で柔らかく、役者に丁寧に説明しているんですけど、その目の奥にはこの作品を素晴らしいものにするんだという熱い想いが瞳の奥にあるという、そんな人間なので、年下でも数少ない尊敬できる人間です」と称賛すると、「もう本当に西田さん大好きです!」とのまさかの告白で、会場の笑いを誘った。

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楚の大将軍「項燕(こうえん)」役の凰稀は「項燕は本来なら男性ですが、今回はオリジナルとして女性としてやらせていただいています。本作で一番強いラスボス的な感じで演じているので、誰よりも強く美しく、この作品に生きたいと思います」と意気込んだ。一年前の明治座で西田作品に出演していたという凰稀。「コロナで一番大変な時で、どんな状況でもやっていこうと、すごく大変なことを乗り越えてきたんです。またいつか一緒にやりたいですねというお話から、今回、西田さんの本拠地で、それも記念すべき公演で再び西田さんにお会いできたのは本当に幸せです」と喜びを露わにした。

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会見では、本作のキャッチコピー「その国を愛すれば愛するほど、殺人鬼となってゆく」にちなんで、「愛してやまないもの」を尋ねられると、西田は「本当に趣味がなくて・・・舞台しかやっていなくて。でも、お芝居を作ることは出会うことだなと思うので、死闘だなと思うぐらいの稽古場のような大変な中を一緒にくぐり抜けると、その人を好きになるんです。なので、今は飲みに行けないご時世ですが、その人と出会って飲んだり話たりするのが好きです」と答えた。

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瀬戸は「僕はゲームです。どんなに大変でも、自分の中でリフレッシュする時間につながっています。すごく濃い稽古を過ごさせてもらいましたが、少しでも時間があればゲームをしていました」と笑顔を見せた。仲田は「何よりも、やっぱり僕たちは舞台の上に立って、それを届ける先の見に来てくださるお客様をやっぱり愛してやまないです」と回答。

今年の8月に乃木坂46を卒業した伊藤は「やっぱり卒業したグループで出会った仲間たちです。仲間って大切だなというのが長い時間をかけて身にしみているので、メンバーしかり、友達しかり、周りにいる人が愛してやまないものです」と乃木坂46時代を思い返しながら答えた。

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そして、松田が「家族とお芝居です。そのためだったら、本気で命を懸けられます!」と熱く答えると、的場の「自分は家族とお芝居と・・・スイーツです。このためだったら、命を賭けられます!」との回答に続き、鳳稀も「私は家族と芝居と・・・愛犬です。このためだったら、命を賭けられます!」と松田の答えにかぶせたことで、会場は笑いに包まれた。

最後に、瀬戸は「あらためて、お芝居が大好きだなと思えました。魅力的なキャスト陣が役者としての生きざまというものを存分に発揮しているので、そこは楽しみにしてもらいたいです。セットも本当に素晴らしくて、スタッフ皆さんの一流の技術で素敵なものにしてもらっています。僕らの舞台上での必死な姿を見てもらえたらそれだけでうれしいです。ぜひ劇場に起こしください」と呼びかけて会見を締めた。

物語は春秋戦国時代、昌平君を中心に、秦での嬴政との関係や、昌平君の母国・楚への想いを綴りながら進行する。やがて、強大になりつつあった秦に対して周辺六ヶ国によって春申君を総司令とした合従軍が結成され、秦との間に戦乱が巻き起こる。陰謀・策謀が渦巻く戦乱の流れに翻弄されつつも、共に立ち向かう昌平君と嬴政。その2人の生きざまが、静と動を交えた瀬戸と松田による演技で、激しくも繊細にステージ上で紡がれる。

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そして、仲田、伊藤、的場、凰稀に加え、鈴木勝吾、椎名鯛造、村田洋二郎、新條由芽、青木玄徳、鈴木みのり、中川大輔、平山佳延、横山真史、長友光弘(響)、萩野崇、谷口賢志という強者が勢揃い。彼らが演じる英傑やヒロインたちと、西田演出らしい回廊セットや大階段といった演者を乗せて可動する立体的なセットが魅せる迫力ある転換に、インパクト抜群の激しくスピーディーな殺陣が組み合わされることによって、物語はドラマチックで、そしてダイナミックな中華大河ドラマとして描かれている。

瀬戸利樹、仲田博喜、松田凌、凰稀かなめらが戦乱の春秋戦国時代を駆け抜ける!西田大輔によるオリジナル舞台『MOTHERLAND』開幕

閉鎖的で困難なこの時代に、熱い想いが詰まった本作。「その国を愛すれば愛するほど、殺人鬼となってゆく」・・・。この言葉が意味するものは? そして、戦乱の春秋戦国時代を駆け抜ける英傑たちと、昌平君の思う先に何が待ち受けているのか。DisGOONieの記念すべき10作品目の新作オリジナル舞台がついに、瀬戸利樹、仲田博喜、松田凌、凰稀かなめらが戦乱の春秋戦国時代を駆け抜ける!西田大輔によるオリジナル舞台『MOTHERLAND』開幕幕を開けた。

 

舞台『MOTHERLAND』は、12月3日(金)から12月12日(日)まで東京・明治座、12月18日(土)・12月19日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。また、12月19日(日)13:00開演の千秋楽公演では、イープラス Streaming+にてライブ配信が行われることも決定した。詳細は公式サイトにてご確認を。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

あらすじ

紀元前221年――。
大国「秦」は、七つの国にまたがる中華全土を統一。
後に、「秦」の始皇帝となる嬴政(えいせい)の覇業である。
だがその覇業に最も力を成し、最も軍略を用い、
秦の宰相として始皇帝・嬴政を支えた天才軍師がいる。
名は、「昌平君(しょうへいくん)」。
知に長けながらも、武をも有した天才である。
悲劇に満ちたこの男の生涯は、始皇帝・嬴政と常にあり、
そして数奇な運命が二人を分かつことになる。

その国を愛すれば愛するほど、殺人鬼となってゆく――。

舞台『MOTHERLAND』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2021年12月3日(金)~12月12日(日) 明治座
【大阪公演】2021年12月18日(土)・12月19日(日) 森ノ宮ピロティホール

スタッフ・キャスト

【出演】
瀬戸利樹
仲田博喜
鈴木勝吾 椎名鯛造 村田洋二郎
新條由芽 青木玄徳 鈴木みのり 中川大輔
平山佳延 横山真史 長友光弘(響)
松田凌
萩野崇 谷口賢志
的場浩司
凰稀かなめ

ほか

<One Day Special Guest>
萩谷慧悟(12月8日出演)
栗山航(12月9日出演)
花村想太(12月10日出演)
北村諒(12月18日出演)
ほか

【公式サイト】https://disgoonie.jp/stage/vol10/
【公式Twitter】@disgoonie



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