吉田鋼太郎×柿澤勇人、男二人が繰り広げるゲームのようなサスペンス劇『スルース~探偵~』開幕


『スルース~探偵~』が、2021年1月8日(金)に東京・新国立劇場 小劇場にて開幕した。本作は、1970年に英国で発表され、ブロードウェイ版はトニー賞を受賞、映画化もされたサスペンス劇。日本でも数々の名優で上演され続けてきた人気戯曲で、今回は、吉田鋼太郎と柿澤勇人が二人芝居に取り組む。

物語の舞台は、著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田)の邸宅。そこに現れるのは、旅行業を営む青年で、アンドリューの妻マーガリートの浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤)。不倫への追及を受けるものだと思っていたが、意外にもアンドリューは、妻とマイロが結ばれることを望んでいるという。

さらにアンドリューは自分にも愛人がいることを誇示し、自宅にある高価な宝石を盗み出してほしいと提案する。そうすることでマイロは宝石と妻を手に入れ、アンドリューは宝石にかかっている保険金を手に入れることができるという算段だ。

不審に思いながらもマイロは提案に乗るが、その先には目の離せないゲームのような展開が待ち構えていた――。

演出も手掛ける吉田だが、舞台出演自体も約1年ぶり。稽古中から「パーフェクトに仕上げたい」と語っていた言葉の通り、綿密な演出プランと大胆な演技の双方向から作品をリードする。対峙する柿澤は、吉田の演出で引き出される繊細な演技はもちろんのこと、コミカルな表現や歌やダンスも取り入れ、遊び心溢れる芝居も見せた。

上演に向け、本作では観客に安心して来場してもらうため、稽古中から感染対策を徹底。楽屋や大道具小道具にはすべて抗菌処理を施し、楽屋内に菌を持ち込まないよう衣服・靴・マスクの取り替えなど厳密にルール化し取り組んできた。

また、劇場での対策についても、検温・消毒、劇場内のこまめな消毒、ロビーでの密を避ける動線確保や換気の強化にも努めるなど、様々な対策を講じている。

『スルース~探偵~』は、1月24日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演ののち、2 月に大阪・新潟・仙台・名古屋の4都市での公演を予定。上演時間は約2時間20分(休憩20分を含む)。

【東京公演】1月8日(金)~1月24日(日) 新国立劇場 小劇場
【大阪公演】2月4日(木)~2月7日(日) サンケイホールブリーゼ
【新潟公演】2月10日(水)・2月11日(木) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
【仙台公演】2月13日(土)・2月14日(日) 電力ホール
【名古屋公演】2月19日(金)~2月21日(日) ウインクあいち大ホール

コメント紹介

◆吉田鋼太郎
今、初日の舞台が終わりました。
カーテンコールで胸に迫るものがありました。
演っている時は無我夢中でしたけれど、考えてみれば約1年弱ぶりの舞台。なんとなく初心に返ったというか、新人のような気持ちになって芝居をしていたような気がします。
緊急事態宣言が出たばかりという難しい状況ではありますが、今日は運よく幕を開けることができました。とにかく毎日毎日、全身全霊をかけて愛を込めて、お客様に素晴らしいものを届けられればという思いです。
初日開いた!やったー!

◆柿澤勇人
本日、スルース東京公演初日を迎えることができました。
このような状況下で演劇をできること、観に来て下さる方がいることに感謝をいたします。
出来る限りのことを行い、演劇の灯を消さないように、一歩一歩前に進んでいきたいと思います。
皆様、どうぞ応援をよろしくお願いいたします。

公演・チケット情報:https://enterstage.jp/database/2021/01/78227.html

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