黒羽麻璃央は志々雄役!ミュージカル『るろうに剣心 京都編』配役発表でござる


2020年11月から12月にかけてIHIステージアラウンド東京で上演される小池徹平主演ミュージカル『るろうに剣心 京都編』。その主要キャストの配役を発表するYouTubeライブ配信が、7月23日(木・祝)19:00から行われた。その模様をレポートする。

番組冒頭、まずは緋村剣心役の小池徹平が、「『るろうに剣心』は小学生の頃から読んでいて、大好きな漫画なんです。だから、演じられるのがめちゃめちゃ楽しみなんですよ」と、顔をほころばせながら登場。演出を手掛ける小池修一郎とは、作品としては2作目のタッグとなる。小池からは「体幹を鍛えてくれと言われているので、殺陣が多く激しい作品になるのでは」と語った。

ちなみに、この発表が行われたIHIステージアラウンド東京の上。観客としてすでに9回くらい同劇場を訪れているという小池は、「まず劇場にいられることが何よりも嬉しいです。やばい、走りたくなる!ワクワクしかない」と興奮している様子を見せていた。

そして、目玉の配役発表へ。出演者には、小池のほか、黒羽麻璃央、松下優也、加藤清史郎、岐洲匠、奥野壮、綺咲愛里、鈴木梨央、仙名彩世、章平、山口馬木也の参加が明らかになっている。果たして誰が誰を演じるのか・・・?発表は、舞台上と各出演者を一人ずつリモートで繋いで進められた。

まず、一人目の登場キャラクターとして紹介されたのは、志々雄真実。今回の「京都編」における最大の悪役であり、剣心と激突する志々雄役として登場したのは黒羽だった!黒羽も原作漫画の大ファンだそうで「(志々雄役に抜擢されて)大変光栄でもあるし、大興奮しております。僕の中のNo.1漫画なので、志々雄を演じられることは本当に最高です」と感無量の様子。

小池とは初対面だが、「ジュノンボーイ」の先輩後輩。黒羽が「コンテストの袖で、徹平くんがしゃべっているのを観ていたんですよ」と共演を喜ぶと、小池も「運命のようなものを感じるというか。絶対対決することになるので、まだ想像つかないですがワクワクしかないですね」と、期待を寄せた。

そして、出演者は本作への意気込みを込めて一筆したためることに。黒羽が書いた一言は「悪の美学」。原作者である和月伸宏が、志々雄は自身の“悪の美学の集大成”としたことから、「顔の見えないキャラクターでもあるので、中身で勝負しなければいけない」と、この一言を胸に役に挑む。

続いて登場が明かされたのは、神谷薫。同作のヒロインであり、神谷活心流の使い手、そして剣心にとって心の支えとなる同役は、綺咲が演じることに決まった。綺咲は「立場有るお役をいただいて光栄であると同時に身の引き締まる思いです。何よりも原作漫画が大好きなので、薫らしい強さやかわいらしさを表現していきたいと思います」と挨拶。

意気込みの一言は「初舞台」。綺咲は、昨年10月に宝塚歌劇団を卒業してから、これが初の出演舞台となる。「不安もありますが、とても楽しみな気持ちでいっぱいです。宝塚を卒業して初めての舞台になりますので、まさに“初舞台”のような気持ちでがんばります」と意気込んだ。

3人目の登場キャラクターは、四乃森蒼紫。江戸城の警護を務めた御庭番衆最後のお頭で、志々雄と同名を組み剣心の前に立ちはだかる原作屈指の人気キャラクターを演じることになったのは、松下だ。

持ち前の明るさで場を盛り上げて登場した松下は、「本当に人気のキャラクターなので、そういう意味ではプレッシャーですが、2020年上半期は空白の時間だったので、年末に向けてがんばろうと思っています!」と、意気込んだ。一筆したためたのは「剣の道」の一言。「この作品の登場人物たちは、みんな何かを背負って“剣の道”に生きているので、僕を含めて、それを表現する全員のお芝居を楽しみにしてもらえたらなと」と語った。

続いて、登場が発表されたのは瀬田宗次郎。演じるのは加藤だ。意気込みの一言に「瀬田宗次郎=加藤清史郎」と書くほど、加藤は宗次郎と共通点が多いという。「実は、身長が163cmでまったく一緒、体重もほぼ一緒なんです。“楽”以外の感情がない宗次郎ですが、僕もいつも楽しいことばかり考えているので似ているんじゃないかなと思いました」とニコニコ。

さらに「志々雄に忠実な想いを青年なので、忠犬っぽさを出しつつ、内面の葛藤を表現できたら」という加藤は、志々雄役の黒羽が「頼むぞ、次郎」と声をかけると、「僕は強いから 後は十本刀十人分闘えば済むコトでしょ?」と原作の台詞で返すなど、すでに役作りの準備は万端のようだ。

ここまでの発表を受け、小池は「これ・・・全員と戦うのすっごい大変だな・・・」と苦笑い。

そして、巻町操役を演じることになったのは鈴木。蒼紫を慕う操について、「操ちゃんとはよく笑うところとか似ていて、男勝りで大胆に行動するところは似ていないんです」という鈴木は、意気込みに「体幹を鍛える」ことを挙げ、「初めてのミュージカルでもあるので、すべての基礎である体幹を鍛えてがんばりたいと思います!」と目標を掲げた。

続いて、画面を突くようなポーズで登場した章平が演じるのは、斉藤一役。今回、初共演となる面々が多い中、章平は黒羽にとって「上京して初めて心を許した人」ということで、二人は共演を喜んだ。ちなみに、章平は本作への出演が決まったと知らされた際、嬉しさのあまり、何故かトイレに入って「ヨッシャ!」と叫んだそうだ。

志々雄の部下であり、心から彼を愛しそばで支える駒形由美役は仙名。仙名と綺咲は宝塚の先輩後輩であり、こちらも共演を喜ぶ。そして、仙名は「華やかに、鮮やかに!!!由美の生き様と、華やかな存在感がすごくかっこいいと思ったので、舞台の上でも由美の姿がお客様の目に鮮やかに映るように、覚悟を持って、舞台に臨みたいと思います」とコメント。

そして、剣心の師匠・比古清十郎役には山口。発表と同時に、共演経験もある小池から「師匠!」と呼びかけられると、「なかなかいい響き」とにっこり。また、山口は松下と共にステージアラウンド東京の経験者でもある。役者に相当の運動量を求められる同劇場に再び立つことに「劇場の景色を見るだけで汗が・・・(笑)」と苦笑いだったが、「若返り」を掲げ、「実年齢も近い役なので、若返ってがんばろうと思います」と誓った。

驚きの声が上がった登場キャラクター本条鎌足役を演じるのは、奥野。『仮面ライダージオウ』で主演を務めた奥野は、本格的な舞台初挑戦で、志々雄直属の特攻部隊、十本刀の一人でジェンダーレスな難しい役どころに挑む。「鎌足として、美しさと強さを追求しつつ、志々雄への愛を舞台上でもしっかりと表現できたらと思います」と意気込んだ。

最後に明かされたのは、相楽左之助役を岐洲が演じること。岐洲は、現在稽古中の舞台現場で新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、大事をとって出演を見合わせた(本人は元気とのこと)。代わりに、「参加できず残念ですが、僕も配信を楽しみに観ています。左之助は、原作でもとにかく力のあるキャラクターなので、20倍以上の力をつけようと、筋トレをがんばって、お肉ばかり食べています。ミュージカルは初めてですが、20倍強くなった岐洲と、『るろうに剣心』を楽しみに待っていてください!」とメッセージを寄せた。

現在の時勢から、直接顔を合わせることは叶わなかったが、小池は「稽古に入る前に一度顔を見ていると、結構違うと思うんです。絆を深めるきっかけになるなと思いました」と、新たな出会いを喜んだ。

この発表を持って、ミュージカル『るろうに剣心』はいよいよ本格始動となる。ライブ配信を行ったYouTubeチャンネルでは、今後、出演者のインタビューや、稽古の様子を公開していくほか、観客の要望に応える企画などに取り組んでいくことが発表された。

ミュージカル『るろうに剣心 京都編』は、11月3日(火・祝)から12月15日(火)まで東京・IHIステージアラウンド東京にて上演される。

【公式サイト】https://www.rurokenstage2020.com/
【YouTube公式チャンネル】https://www.youtube.com/c/rurokenstage2020

(C)和月伸宏/集英社 Produced by TBS Television, Inc., Imagine Nation B.V., and The John Gore Organization, Inc.

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