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ロベルト・ボッレ「『フェリ、ボッレ&フレンズ』は本当に特別な公演」

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ミラノ・スカラ座とニューヨークのアメリカン・バレエ・シアターを拠点に、世界中で著名なダンサーたちと伝統的な古典作品から現代振付家の小品までを踊り、どこへ行ってもバレエファンを魅了し続けているロベルト・ボッレ。そんな彼が国境を越えて集めた才能と魅力に溢れるダンサーたちが踊る、どこをとっても見どころばかりのガラ公演『フェリ、ボッレ&フレンズ』が7月31日(水)より東京・文京シビックホールにて上演される。そこで今回は公演を目前に控えたボッレに、インタビューを行った。

関連記事:上野水香インタビュー「『フェリ、ボッレ&フレンズ』に違う自分を引き出してもらっている」

1975年生まれのボッレは今年44歳だが、その美しい身体と甘く整った顔立ちは、年齢など超越しているようだ。そしてその踊りも、ダイナミックさも技術も全く衰えを見せず、かつその情熱と感情表現は年々深みを増している。リハーサル後のボッレは、終始やさしい笑顔で質問に答えてくれた。

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――リハーサルは順調ですか。

はい、まだ初日なのでアレッサンドラ(・フェリ)と全体を合わせた感じです。二人で「マルグリットとアルマン」を踊るのは初めてなんです。

――『フェリ、ボッレ&フレンズ』公演は、いつからされているのですか。

イタリアで、19年前に始めました。それから様々な場所で、ヴェローナの劇場やカラカラでもやりました。公演は年々成功を収めていて、とても嬉しく思っています。こういったことを始めたきっかけは、スカラ座で踊るのとはまた違うこと、もっと自由に自分のやりたい演目を選んだりできるので、より楽しくできるからです。

――今回ご出演される皆さんとは過去にも共演されているのですか?

アレクサンドル・リアブコとは前にも「作品100~モーリスのために」を踊っています。シルヴィア・アッツォーニとも共演はしていますが、今回踊る「オルフェウス」は初めてです。メリッサ・ハミルトンとは以前に「カラヴァッジオ」も「クオリア」も踊ったことがあります。

メリッサと初めて一緒に踊ったのは多分4年ほど前に僕が英国ロイヤル・バレエにゲスト出演した時ですが、彼女の美しさやなんでも易々とやってしまう才能に感心して、ガラへの出演をお願いしました。それから毎年のように一緒に踊っています。

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シルヴィアは過去に1回この公演に出演してくれて、その時はノイマイヤーの「椿姫」を一緒に踊りました。彼女はイタリアで最高のダンサーの一人です。アーティストとして本当に質が高く、品格があり洗練されているので、大好きです。

サーシャ(アレクサンドル・リアブコ)と初めて「作品100」を踊ったのは4年前だったと思います。すごく才能あるダンサーなので、彼とこの作品を踊るのはとても楽しいです。これはたいへん美しく、尊く、この作品を創ったノイマイヤーにとって大切な作品で、彼が芸術監督であるハンブルク・バレエ団員以外で踊ることを許されているのは多分私だけなので、とても感謝しています。ノイマイヤーとベジャールとの友情を題材にした、濃密で感動的な作品です。

私がソロで踊る「TWO」は、初めて見たときシルヴィ・ギエムが踊っていたので、素晴らしかったけれど女性のために振付けられた作品だと思ったのです。それから何年も後にカルロス・アコスタが踊るのを見て、男性ダンサーが踊ってもいいことがわかり、振付家に許可をもらって、昨年から踊っています。この作品の大好きな点は、身体と光の協調です。他では見たことがないような独特なもので、それが音楽とともにどんどん高まっていきます。

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そしてアレッサンドラは、本当に特別な人、私のキャリアの中で出会った最高のパートナーの一人です。私たちが一緒に踊り始めた頃、私はまだ本当に若かった。私たちは主なバレエは全て、「ロミオとジュリエット」も、「マノン」も、「椿姫」も、「オネーギン」も、たくさんの違うキャラクターを濃密に、ドラマティックに踊り、私は彼女から本当に多くを学びました。それは彼女が偉大な女優であり、カリスマでもあるからです。私は彼女よりずっと年下なので、舞台の上でテクニックを使って感情を表現し、ストーリーを伝えるプロセスにおいて彼女は私をリードしてくれた。舞台上の彼女は何も惜しまない、真摯なアーティストです。だから彼女が表現する全ての感情が、あんなにもまっすぐに観客の心に響くのです。

アレッサンドラが引退から復帰した時は本当に驚き、嬉しかったです。彼女には戻ってこようと決心し、それを実現する強さがある。そして今も昔に優るとも劣らないレベルで踊り続けていることは、本当に素晴らしいと思い、尊敬しています。

――今年この後はどういうご予定ですか?

この公演の後は、夏休みです(笑)!とても忙しくて中身の詰まったシーズンがようやく終わります。とはいえ9月6日からもうイタリアで公演なので、あまり長くは休めません。10日ぐらいでしょうか。

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――今回の公演に関して、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

本当に特別な公演、特別な夜なので、ぜひ会場にいらして下さい。特に「マルグリットとアルマン」は宝石のようなバレエです。この特別な作品を、ぜひ日本のファンの皆様にプレゼントしたいと思って、今回の公演に取り入れました。この作品は英国ロイヤル・バレエがとても大切にしているので、あまり見られる機会がないのです。

そしてAプロにもBプロにも、普通のガラ公演ではあまり見られないような作品が含まれています。とても質の高い、洗練された作品です。Bプロのいくつかの作品は、生誕80年のノイマイヤーへのオマージュです。

――ありがとうございました。公演を楽しみにしています。

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『フェリ、ボッレ&フレンズ』は7月31日(水)から8月4日(日)まで東京・文京シビックホール 大ホールにて上演される。演目はプログラムごとに異なる。詳細は公式サイトにてご確認を。同作に参加する上野水香のインタビューはこちら

◆公演情報
Aプロ「マルグリットとアルマン」ほか
7月31日(水)19:00  8月1日(木)19:00  8月3日(土)13:00
Bプロ「フラトレス」ほか
8月3日(土)18:00  8月4日(日)15:00

【公式サイト】https://www.nbs.or.jp/stages/2019/ferri-bolle/

(取材・文/月島ゆみ、写真/NBS、Andrej Uspenski、Shoko Matsuhashi、Andrej Uspenski)

            

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