(一部中止)2020年劇団☆新感線 39(サンキュー)興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』

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2019年2月15日~2020年4月28日(※2月28日~3月17日の東京公演、福岡公演は中止)

目次

“いのうえ歌舞伎”、久しぶりの完全新作!

源頼朝(粟根)が鎌倉を拠点に力を蓄えていた一方で、国の北方、“みちのく”と呼ばれる奥州はどちらにも属さず独立自治を貫いていた。奥州をまとめていたのは奥華一族。その都である奥泉は“黄金の都”と噂されており、また奥華の民は死者を木乃伊にする風習があるため奥泉のはずれにある洞窟には先祖代々の木乃伊が眠っている。

その地元のものが聖なる場所として崇める洞窟で、ある若侍が暴挙を行った。彼の名は遮那王牛若(早乙女)、頼朝の義理の弟で平氏の追っ手から逃れるために奥華によりかくまわれていたのだ。お目付け役の僧常陸坊海尊(山内)と奥華次郎泰衡(中山)の制止を無視して死者を冒涜、とうとう次郎と斬り合いになる。そこに割って入った次郎の兄・奥華玄久郎国衡(生田)だったが、はずみで牛若を死なせてしまう。僧兵に追われ逃げる玄久郎の前に立ちはだかったのが武蔵坊弁慶(橋本じゅん/三宅)。玄久郎を錫杖で打ち据えると、奥華の屋敷へ連れていく。

屋敷では奥華の当主・奥華秀衡(橋本さとし)が待っていた。次郎をかばうためとはいえ頼朝の挙兵直前だったこともあり、牛若を殺したのは大問題だと頭を抱える一同。だが「牛若はそこにいる!」と玄久郎を指さす弁慶。弁慶や海尊ら僧たちが口裏を合わせ、さらに奥華の金塊を軍資金として差し出せば、義兄の頼朝は騙せると踏んだのだ。あまり深く考えず、その提案を受け入れる玄久郎は、ここで元服もし、以降は源九郎義経を名乗ることとなる。

そうして義経らが頼朝を丸めこみに行っている間、奥泉では先祖代々の木乃伊が並ぶ洞窟内で巫女たちが歌い踊り、酒宴が行われていた。そこで、秀衡の妻にして次郎の母でもある巫女長の黄泉津(りょう)は、次郎が正当な後継ぎであると主張。その企て通りに、次郎に秀衡を殺させる。

そんなことは露知らず義経は進軍を続けていたが、壇之浦にてさらに戦いは激化。その海辺にひとりの若い女性が現れる。静歌(藤原さくら)という大陸渡りの歌うたいで、ギターに似た楽器“六絃”を操り滅んでいく平氏の兵のために哀悼の歌をうたっているのだった。すっかり心を奪われてしまった義経に乞われて死者を冥界に送る歌を静歌がうたうと、そこに血まみれの秀衡が現れ「妻と弟に諮られ、実の息子に手を下された」と語り、「仇をとって父の無念を晴らしてくれ」と義経に訴える。この不可思議な現象は、静歌の歌に秘密があると睨んだ義経は彼女を連れて奥華へ向かうことにするが・・・。

偽りの身分を盾にしつつ、常にポジティブシンキングと機転とで数々の苦難を軽々と乗り越えていく義経。その目に映るのは日の本の天下の光か、はたまた冥界に広がる闇か・・・?

詳細情報

公演期間 大阪:2019年3月8日~3月21日
金沢:2019年4月2日~4月7日
松本:2019年4月18日~4月21日
東京:2020年2月15日~3月24日
福岡:2020年4月4日~4月28日
劇場 大阪:フェスティバルホール
金沢:金沢歌劇座
松本:まつもと市民芸術館
東京:TBS 赤坂ACTシアター
福岡:博多座
キャスト 生田斗真
りょう
中山優馬
藤原さくら
粟根まこと
山内圭哉
早乙女友貴
橋本じゅん
三宅弘城
橋本さとし
ほか
スタッフ 作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
ほか
主催 東京:東京グローブ座/ヴィレッヂ
福岡:株式会社博多座
公式サイト http://www.vi-shinkansen.co.jp/niseyoshitsune/

 

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