今年で第6回を迎えた 「自分らしく働き、輝く女性」の応援を目的として創設されたアワード「Women of Excellence Awards(ウイメン・オブ・エクセレンス・アワーズ)」で、バレリーナ・新国立劇場舞踏次期芸術監督の吉田都が「ビジネス部門」に、女優の水野美紀が「スペシャリスト部門」に選出された。
「ビジネス部門」を受賞した吉田は、日本が世界に誇るトップ・プリマとして前人未到のキャリアを築き、退団後も舞台に立ち続けながら後進を育成。さらにこの秋からは新国立劇場の芸術監督として新たな挑戦がスタートする。日本から世界へと発信できる作品づくり、 ダンサー育成の環境整備に意欲的に取り組んでいるところが本アワードにふさわしい女性として、選出された。
吉田は「今は、見通しがつきにくいコロナ禍。舞台に立てず、表現の場を失ったダンサーたちは翼をもがれた鳥のよう。ドイツのグリュッタース文科相は、『文化は良き時代においてのみ享受される贅沢品ではない。一定期間、文化活動を諦めなければならないとすれば、それがどれほどの損失であるかもわれわれは理解している』と語りました。日本でも多くの人に分かってもらえるよう、より良い作品づくりやバレエ団のレベルアップ に努めます」と、今後の目標を熱く語った。
「スペシャリスト部門」を受賞した水野は、演技の研鑽にたゆまず取り組み、難役に次々と挑戦。特に近年のドラマでの活躍は目覚しく、出演の度に大きな話題になっています。出版したエッセイは自身の経験を独自の感性でコミカルに綴り、女性たちの共感を集めた。さらに主宰する演劇ユニット「プロペラ犬」では脚本・演出も担当するなどマルチな才能を発揮し、型にハマることなく縦横無尽に活躍され、働く女性たちを勇気づけ、エンパワーメントする存在といえるところが選出理由に挙げられた。
水野は、「受賞できて大変光栄に思います。クリエイターは作品を通して、時に人々の不安や怒りを代弁したり、笑いや癒やしを生んだりして、目に見えない空気や感情を形にしてきました。私はこのコロナ禍での変化への不安も驚きも希望も苛立ちも、すべて仕事に還元します。表現によってたくさんの人と共有し、この時代を後世に伝えられたらと思います」とコメントを寄せた。
【Women of Excellence Awards 公式サイト 】
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ARIA/20/seiko0803/