「シルク・ドゥ・ソレイユ」が破産申請、劇場閉鎖続き経営困難に

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世界的なサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が破産申請をしたことが分かった。カナダのケベック州モントリオールに拠点を置く同グループは、2020年6月29日(月)の発表で、Covid-19(新型コロナウイルス)のパンデミックの影響で強制的なショー閉鎖が続いたことから、カナダの破産法に基づき会社更生手続きに入ることを発表した。

同グループは、3月に4,900人のスタッフのうち、約95%にあたる劇団員をレイオフ(一時解雇)するなどの対応を取っていたが、申請に伴い、3,480人を解雇する。

出資する米国、中国、カナダなど複数のPE(プライベートエクイティーファンド)は、「影響を受ける従業員とパートナーの救済、また未払いの負債の一部を引き受ける」ため、すでに3億ドル(約323億円)を投入することで合意。

複数の報告によると、同グループは3月以降の劇場での上演停止を受け、約9億ドル(約960億円)の負債を抱えた。ダニエル・ラマーCEO(最高経営責任者)は、「過去36年間、シルク・ドゥ・ソレイユは非常に成功し収益性の高い組織でした。しかし、Covid-19の影響ですべてのショーが強制的に閉鎖されて以来、収益はゼロであり、経営陣は会社の未来を守るためにこのような判断をするしかありませんでした」と語っている。

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