日本舞踊未来座 第3回は「檜男=ぴのきお=」「春夏秋冬」の2本立て

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「第3回日本舞踊未来座=彩(SAI)=」の上演が、2019年6月に決定した。本シリーズは、日本舞踊への固定概念を打破すべく、日本舞踊協会のメンバーが十世 坂東三津五郎の遺志を継ぎ立ち上げたもの。

第3回となる「彩」は、趣の異なる「檜男=ぴのきお=」と「春夏秋冬」を2本立てで上演。1作目の「檜男=ぴのきお=」は、誰もが知る「ピノキオ」の物語を、メルヘンチックな世界と奇想天外なストーリーで子どもから大人まで楽しめる舞踊ファンタジーへと仕立てる。語りを務めるのは、歌舞伎俳優としても活躍中の坂東巳之助。

そして「春夏秋冬」は舞と踊りで綴る舞踊絵巻。日本舞踊未来座に初出演の人間国宝・井上八千代も加わり、華麗で力強く、荘厳な群舞と京舞で、古来より日本人の心に大切に受け継がれてきた四季を表現する。

◆各演目の主な出演者
「檜男=ぴのきお=」
誰もが寝静まった星空の夜・・・人形作りのおじいさんが丹精込めて作った人形たちが動き出す。人の言葉を話す不思議なコオロギに導かれた檜の人形「檜男」は様々なトラブルを乗り越えて本物の人間になれるのか!?親子の情、淡い恋心、苦難と成長を描く「知恵と勇気」の物語。

【ほし組】檜男:花柳大日翠/かりん:若柳佑輝子/こおろぎ安:花柳輔蔵/おじいさん:若柳彦三衛門
【つき組】檜男:藤間爽子/かりん:中村梅/こおろぎ安:松風光陽/おじいさん:猿若清方
ほか
語り(録音):坂東巳之助

「春夏秋冬」
様々に移ろいゆく四季の情景を、舞と踊りで綴る舞踊抄。桜舞い散る華やかな春景色に始まり、やがて聞こえる太鼓の音。躍動感溢れる夏祭。そして月の光が辺りを照らし、静謐なる秋の野辺。季節は深まり、白雪舞う銀世界。白鷺たちが舞い踊り大空へと飛翔していく――。

【出演】井上八千代、ほか

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発表にあたり、未来座立ち上げメンバーの一人である松本幸四郎よりコメントが届いている。

◆松本幸四郎
今年で3回目になる新作舞踊公演『未来座 SAI』は、ピノキオを題材とした舞踊劇「檜男(ぴのきお)」と四季を艶やかに踊る「春夏秋冬」の2作品を上演します。今年は「SAI」に「彩」という漢字を当てました。優しい心の彩を描いた舞踊劇「檜男(ぴのきお)」、四季がある日本の豊かな彩を踊る「春夏秋冬」。新たな年号になる2019年、新たな日本舞踊の誕生を多くの方にご覧いただけるようご協力をお願いいたします。
私は、本公演の担当理事として一座を支えます。いつもは舞台に立つ人間として関わっていますが、舞台に立つ方々を盛り上げ、激励し、プレッシャーをかけて刺激的な公演になるようにがんばります。
また、今回は、坂東巳之助さんが、初の未来座出演、初の語りで参加されます。そして、人間国宝でもある井上八千代先生の初出演が叶ったことは、嬉しい限りです。この公演でないとありえない組み合わせでの日本舞踊新作公演です。
心よりお願いいたします。

第3回日本舞踊未来座 =彩(SAI)=は、6月21日(金)から6月23日(日)まで東京・ 国立劇場 小劇場にて上演される。チケットは3月18日(月)より一般発売開始。

【公益社団法人日本舞踊協会 公式HP】http://nihonbuyou.or.jp/

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