日本のみならず、世界中に熱いファンを持つ『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの初舞台化作品、舞台『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』。2018年8月24日（金）の初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、柿崎芽実、佐々木美玲、富田鈴花、潮紗理菜、渡邉美穂、丹生明里らけやき坂46のメンバー10名が登壇し、公演への意気込みを語った。
ファンタジー作品としては異例と言われ、その可愛らしいキャラクターからは想像もつかないスリリングなストーリー展開、過酷な運命を背負う少女の物語が世界中で話題騒然となったテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。本作は、その世界観を体感できるスマートフォンゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の舞台化作品で、新興都市・神浜市を舞台に、奇妙な力に導かれて集う魔法少女たちの新たな物語を描く。
主演となる環いろはを演じる柿崎は、「私はアニメが大好きだったので、環いろはちゃんを演じられることができ、とても嬉しくもあり、同時にすごく不安もありながらの稽古でした」と心情を明かす。そして「今日からいよいよお客様の前で演じさせていただくのですが、ゲームファンの皆さんからも支持していただけるようないろはになりきりたいと思います」と笑顔を見せた。
七海やちよ役の佐々木は「やちよは、普段の私とは真逆のキャラクターですが、千秋楽まで一生懸命演じられたらいいなと思います」と挨拶。由比鶴乃役の富田は「映像や最先端技術も含まれている作品なので、楽しい舞台になっていると思います」とアピールした。
また、二葉さな役の潮は「すべてが素敵なものになっているので、この世界観を皆さんにお伝えできるように最後まで演じきりたいです」、深月フェリシア役の渡邉は「（フェリシアが使用する）武器が2キロのハンマーなので、すごく重いんですが、一生懸命振り回していこうと思います」と語る。
そして、鹿目まどか役の丹生は「毎回の稽古でたくさん刺激を受けました。外見だけでなく、内面からまどかちゃんを演じたい」、暁美ほむら役の河田陽菜は「弱さの中にも意志の強さがあるほむらちゃんを演じられるよう頑張りたいと思います」、佐倉杏子役の齊藤京子は「（杏子とは）名前が一緒、性格もサバサバしていて男勝りなところが似ていて運命を感じました。（アニメの）イメージを壊さないようにがんばります」、美樹さやか役の金村美玖は「アニメを見て（さやかが）大好きになって、稽古をしてより好きになったので、その愛が伝えられるように」、巴マミ役の加藤史帆は「全員で支えあって頑張ってきたので、まずは稽古したことが発揮できるようにしたいです」とそれぞれ意気込みを語った。
けやき坂のメンバーにとって、本作は2回目の舞台出演となるものの、初の2.5次元作品で、初のメンバー以外の俳優との共演となる。さらに、初挑戦となる殺陣もあるとあって、“初”めてづくしの作品だ。
稽古場でのエピソードを聞かれた渡邉は「殺陣の先生から『やられの美学』という、攻撃を受けた時にするポイントを教わりました。休憩時間や日常生活の中で、メンバー同士でやられる振りをして楽しんでいたのですが、それも劇中で活かされていると思うので、ぜひ注目してください」とにっこり。
一方、佐々木は「今回は（メンバー以外の）役者さんたちがいるので新鮮だなって思います。演技なども教えていただくことが多かったので、すごく刺激を受けました」と稽古を振り返った。
さらに、作品の内容にちなんで「もし魔法少女になるなら何を願うか？」という質問が挙がると、丹生は「人を幸せにしたいという夢があるので、たくさんの人に笑顔を届けられる人になること」と答え、金村は「最近は食べることが大好きなので、際限のない胃袋が欲しい。いくら食べても美味しく感じたい」と話して会場を盛り上げた。
公開ゲネプロでは、舞台出演2回目とは思えない、けやき坂メンバーたちの熱量溢れるパフォーマンスが見られた。幕が開くと同時に、会場の空気は一変。観客たちは、不穏な空気が漂う、神浜市へと引きずり込まれる。当然ながら、殺陣や演技など、まだまだ稚拙な部分もあるが、それを補ってあまりあるポテンシャルが感じられた。
また、児玉明子による新しさを感じさせる演出も見もの。特に、戦闘シーンでアンサンブルが持つ電光掲示板に映る光で攻撃を表すという演出は斬新で、目を引くものがあった。
本公演では、メンバーによるお見送りやアフタートーク、サイン入りチラシ抽選会など、毎公演、イベントも開催される。けやき坂の新しい挑戦を目に焼き付けるとともに、イベントもお楽しみに。
舞台『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、9月9日（日）にTBS赤坂ACTシアターで上演。
(C)マギアレコード／舞台「マギアレコード」製作委員会
（取材・文・撮影／嶋田真己）
