観月ありさを中心に異なる分野で活躍する仲間たちが集まり、より新しい感動を伝えたいという思いで旗揚げされた「座・ALISA」。第1弾公演では、運動会の徒競走の曲としても有名な楽曲「天国と地獄」のオペレッタを原作に日本のクリスマスに起こった悲喜劇を語るリーディング・コンサート「『12月25日、雪』~天国と地獄~」を2017年12月に行う。11月22日(水)には都内にて製作発表が行われ、観月と同作に出演する松下由樹が登壇した。
リーディング・コンサートとして上演される本作は、朗読と歌、そしてダンスを織り込み展開する新しいエンターテインメント作品。観月、松下のほか、コング桑田、佐藤永典の出演がすでに発表されていたが、新たにA.B.C-Zの五関晃一の出演も明らかに。五関は、昨年の観月のイベントに続いての出演となり、本作では振り付けも担当する。
会見で、観月は「かなり前から、プロデュースしたいという思いがありました。自分にしかできないものは何だろうと考えた時に、歌とお芝居を兼ね備えたステージができないかと思いました」と旗揚げの経緯を明かした。2016年に歌手デビュー25周年を迎え、自身の楽曲を振り返る中、「自分で言うのも何ですが、良い曲が多いので、これをコンサートとして歌えないかと思いました。私は、ずっとお芝居もやってきたので、お芝居も入れた新しい形の舞台ができないかと」という考えから、リーディング・コンサートという形に至ったという。また、「毎年の恒例の舞台になればいいなと思っています。今後もいろいろなテーマで、違う曲を表現していけたら」と「座・ALISA」の今後の展望についても語った。
観月と『ナースのお仕事』(CX系)以来の共演となる松下は「ワクワクして(公演を)待ちわびています。今までは(『ナースのお仕事』で見せた)先輩後輩のイメージが強かったと思いますが、今回はドラマチックな作品になると思うので、また新たな一面を見せられたら」と意気込んだ。
さらに、観月は「座長として皆を引っ張っていって、多少の無理難題を言いながらがんばっていきたいです。由樹さんにも踊っていただこうと思っています」と、五関の振り付けに合わせ、観月と松下のダンスシーンを検討していることを口にした。これに対し、松下は「初耳です!」と驚きつつ、「舞台が成功するよう、できる限りやれることはやらせていただきます」と意欲を見せた。
『ナースのお仕事』では、名コンビとして大いにドラマを盛り上げた二人。観月は「いつも引っ張ってもらって、悩んだり落ち込んだりしていると気配を感じとって『どうしたの? 大丈夫だよ』と声をかけてくれるいい先輩でした」と松下と共演した当時を振り返り、絶大な信頼を寄せる。一方、松下も「若いときから堂に入った姿が頼もしかったです。こっちまで惹き込まれるお芝居をするので、すごいと思うことが何回もありました」と観月を絶賛。“大人なストーリー”が繰り広げられる本作で、今度はどのような名コンビぶりを見せてくれるのか、期待が高まる。
「座・ALISA」Reading Concert喜歌劇「天国と地獄」オッフェンバック原作より「『12月25日、雪』~天国と地獄~」は、12月11日(月)から12月13日(水)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、12月20日(水)・12月21日(木)に大阪・サンケイホール ブリーゼにて上演される。
(取材・文・撮影/嶋田真己)