劇団扉座主宰・横内謙介の初期の名作戯曲『夜曲 放火魔ツトムの優しい夜』が、新たに音楽劇として生まれ変わり、2017年12月に上演されることが発表された。横内曰く「扉座劇団史がぎゅっと詰まっている」という本作。今回の上演では、横内戯曲の美しい言葉をそのままに、大胆にプロットを再構成して上演する。
演出は、AND ENDLESS主宰で、『もののふ白き虎』や『青の祓魔師』なども手掛ける西田大輔。音楽は、ミュージカル『刀剣乱舞』や『忍たま乱太郎』などでも音楽を手掛けるYOSHIZUMIが担当する。
【あらすじ】
新聞勧誘員のツトムは放火魔。彼は廃屋となった古びた幼稚園に放火をし、そこでサヨという少女と出会う。サヨはツトムが放火した晩には必ず現れる不思議な少女で、顔は知っていたものの、話すのは初めてだった。ツトムが幼稚園を放火したことをなぜか喜ぶサヨ。すると、放火をきっかけに700年前の人間たちが現代に次々と蘇ってくる。
怨霊によって呪いをかけられた人間、身分違いの恋、武士や貴族の主従関係、有象無象の人間関係に振り回されるツトムは、やがて自分がすべきことは何かを考えはじめ・・・。
過去の上演で稲垣吾郎、高橋一生らが演じてきた主人公ツトム役は、川村陽介が演じる。このほか、井上小百合(乃木坂46)、蒼乃夕妃、藤田玲、山下容莉枝の出演が発表された。
上演発表にあたり、川村、井上、蒼乃、山下からコメントが届いている。
◆川村陽介
『夜曲』の登場人物は、皆それぞれがドロドロとした内面を持っています。現代と過去が時空を超えて、その感情が入り混じって進んで行くストーリーに引き込まれます。この不思議な世界を、自分が演じるツトムを通して、皆様に感じてお楽しみいただきたいと思います。劇場でお待ちしております。
◆井上小百合(乃木坂46)
素晴らしいキャストの皆さんと共に、この舞台に携われることをとても嬉しく思います。ヒロイン、サヨを演じるに当たり、まず、とても繊細で複雑な味わいのある役だなという印象を受けました。人間の内面的な部分など、感情表現が非常に難しいとは思いますが、同時に歌や殺陣の魅力が加わることで、どんな作品になるのか楽しみでもあります。また、舞台初日が自分の誕生日ということもあり、サヨちゃんという素敵な誕生日プレゼントをもらったような運命も感じています。この作品を通してまた一つ成長できるよう、尽力させていただきます。よろしくお願いします。
◆蒼乃夕妃
今回夜曲に参加出来て光栄です。もともとストレートプレイだったものを音楽劇にするということで、とてもダイナミックなものになるのではないかと、楽しみにしています。千代と偽千代という、外見は同じでも中身が違う二役というのは初めてなので、チャレンジという気持ちで挑みたいと思っています。皆様ぜひ観にいらしてください。
◆山下容莉枝
ワー!おもしろい台本!そして懐かしい感覚。私の心もほうき星に乗ってハタチに戻ったような・・・そしたら緊張してきた。稽古場に行くのがとても楽しみです。
音楽劇『夜曲』nocturnは、12月14日(木)から12月18日(月)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。チケットは11月15日(水)10:00より一般発売開始。
なお、10月28日(土)00:00から11月4日(土)23:59まで主催者先行発売が行われる。詳細は、公式Twitterにて後日発表予定とのこと。
【公式HP】http://jnapi-yakyoku.com/
【公式Twitter】@nocturnapi