写真:関信行
映画『アズミ・ハルコは行方不明』、TVドラマ『バイプレイヤーズ』などで注目を集める若手映画監督の松居大悟が主宰する「ゴジゲン」。2017年秋に、その新作公演となる『くれなずめ』が上演されることが、現在、目次立樹の演出で上演中のゴジゲン番外編『なんかすごいSF的なやつ』の公演内にて発表された。「ゴジゲン」としての新作公演は、約1年半ぶり。さらに、本公演は東京だけでなく、京都、北九州でも上演が決定している。
出演者には、松居と目次に加え、奥村徹也、東迎昂史郎、堀善雄、本折最強さとしが名を連ねる。さらに、この4名がゴジゲンの新メンバーになることも決定。来年、結成10周年を迎える「ゴジゲン」が新たな一歩を踏み出す。
上演決定にあたり、松居、目次よりコメントが届いている。
◆松居大悟(作・演出)
僕はゴジゲンという劇団をやってます。おもしろい劇団です。
ずっと一緒にやってきた最強・東・テツ・よしおをメンバーに迎えて、目次とともに、次の第14回公演『くれなずめ』は、初の劇団員のみの公演をやります。ゴジゲンは3年間活動を休止して、目次が農業、僕が映像に逃亡している間に、小劇場界から見放されました。それでも下北沢駅前劇場は僕らを待ってくれていて、こうしてまた劇を作れます。
最近の公演は、空いた時間を埋めるようにドキュメント演劇をしていましたが、6年ぶりに物語をやります。これまで一緒に劇を作ってきた奴や、もういなくなった奴をテーマに、太陽が沈みそうで沈まない暮れなずんだ時間が愛おしくなるような、一番近い人の大切さを思い出すような話です。初の3都市ツアー公演もするので、わくわくしています。
来年の10周年を前に、どうか観に来てほしいです。
◆目次立樹
ゴジゲンが3年間活動休止している間、私は農業をしていました。
農業も演劇も、種は撒いたが芽が出ない、芽は出ても花をつけない、実をつけないなんてことはよくあることです。
そういった諸々の事情でバラバラだった僕らでしたが、2014年に上演した『ごきげんさマイポレンド』という作品で、土の中で待ち続けた種がようやく芽を出しました。
そして今秋、この『くれなずめ』という作品で大輪の花が咲きそうな予感がしています。
ぜひ劇場でご覧いただきたいです。
ゴジゲン 第14回公演『くれなずめ』は、10月19日(木)から10月29日(日)まで東京・下北沢 駅前劇場にて上演される。その後、京都、北九州を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。
【東京公演】10月19日(木)~10月29日(日) 下北沢 駅前劇場
【京都公演】11月4日(土)・11月5日(日) KAIKA
【北九州公演】11月11日(土)・11月12日(日) 北九州芸術劇場 小劇場
チケットの一般発売は、東京・京都公演が8月26日(土)10:00より、北九州公演が10月1日(日)10:00よりスタート。
【公式HP】http://www.5-jigen.com/