2016年12月16日（金）より東京・東急シアターオーブにて上演されるクリスマスショー『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』の製作発表会が9月26日（月）に都内にて行われた。アメリカでは、各地で様々なクリスマスショーが上演され、幅広い年代の人々に冬の風物詩として愛されている。そして、クリスマスシーズンを日本でも盛り上げるために、本作が日本初上陸。その製作発表会に、出演シンガーの一人であるエリック・アンソニー・ロペスと、女優でフィギュアスケーターの本田望結が登壇した。
本作は、ミュージカル界で活躍するシンガーたちが歌うクリスマスソングの数々やゴスペル、サンタクロースとダンサーによるタップダンスに、スケートショーが盛り込まれた期間限定のスペシャルなエンターテインメントショーとなっている。
製作発表では、冒頭の作品紹介に続きエリックが登場した。エリックはアメリカの人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』のセミ・ファイナリストとなった後、19歳という若さでオフ・ブロードウェイでデビュー。その後、ロンドンのウエスト・エンドでもデビューを果たすなど、世界的に活躍している人気シンガー。そんなエリックが、本作の曲目である「Let it Snow」、「O Holy Night」の2曲をいち早く披露。その圧倒的な歌唱力に、会場からは大きな拍手が湧き起こった。
さらに、本公演の応援サポーターに就任した本田も駆けつけ、クリスマスをイメージした自身の衣装に「カワイイ～！エリックさんにも衣装が素敵だねと言ってもらいました。早くクリスマスにならないかなと思います」と、すでにクリスマスが待ちきれない様子でコメント。その本田がゲストスケーターとして、12月16日（金）と12月24日（土）の2日間スペシャル出演することも発表され、本田は「海外のショーということも、舞台の上でスケートを滑るということも初体験なので、楽しみです」と意気込みを語った。そんな本田について、エリックは「こんなに若いのに、どうしてここまで色々なことができるんだろうと思いました。想像ができないぐらい素晴らしいですね」と、本田の才能を褒めたたえた。
また、オーディション番組で夢を叶えたエリックは、歌手を目指す人たちへのアドバイスとして、「大学で、子供のための特別教育の勉強をしていたんですが、その大学で演劇をやることがあり、そこにずっと出演していました。そして、『アメリカン・アイドル』などのオーディションを受けたことで、今のキャリアが始まったんです。僕が思うのは“やりたいことがあったら、どんどんやれば良い”ということ。自分の周りには、多くの才能を持つ方がいると思います。そんな方々がアドバイスを色々とくれるんです。それをちゃんと聞いて、吸収することが大切だと思います」と、自分の経験を交えつつ語った。エリックの言葉に、本田も「私もお芝居とフィギュアスケートをやらせてもらっているので、欲張りかなとも思っているんです。だけど、今の言葉を聞いて、やっぱり自分の好きなことを、たくさんやるということが大事なんだなと思いました」と勇気づけられたようだった。
最後に、エリックは「この作品は、ご家族など色々な年齢の方でも楽しめるショーだと思っています。僕自身も、今回の素晴らしいキャストと一緒に歌うことを楽しみにしています。今年のクリスマス、日本の皆さんに喜びをお届けできることを、本当に嬉しく思っています」と会見を締めた。
本場アメリカにも負けない、劇場で楽しめる光り輝くクリスマスショー。日本のクリスマスの新定番となりそうな、この冬の注目公演だ。
『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』は、12月16日（金）から12月25日（日）まで東京・東急シアターオーブにて上演される。
（取材・文・撮影／櫻井宏充）
