人気シリーズ「忍ミュ」の第7弾公演~水軍三つ巴の戦い!~の再演が2016年6月18日(土)より、東京ドームシティ シアターGロッソにて幕を開けた。また、開幕前日にはゲネプロと囲み取材が行われ、忍術学園六年生組の海老澤健次、鐘ヶ江洸、早乙女じょうじ、白柏寿大、秋沢健太朗、反橋宗一郎、兵庫水軍からは北村圭吾、翁長卓、杉江優篤、薫太、橘龍丸、倉本発が登壇した。
本作では、原作を遡った忍術学園六年生と兵庫水軍のファーストコンタクトが描かれる。物語は、夜間訓練へと向かう忍術学園 六年生たちが妖怪濡れ女子を目撃するところから始まり、妖怪濡れ女子の噂は海岸沿いの村まで広がる。そこで忍術学園 学園長は土井先生と乱太郎・きり丸・しんべヱに真実の探索を命じるのであった。その頃、軍船(いくさぶね)を完成させたドクタケ忍者隊は人手不足を解消するため、一計を案ずる。
妖怪濡れ女子を探索していた土井先生と乱太郎たちは、正体を隠して兵庫水軍に近づくが、同じく正体を隠したドクタケ忍者もやってくる。ドクタケ忍者は軍船を操れる人手を集めに来ていたのだった。ドクタケの企みを知った乱太郎たちは忍術学園に応援を要請。そうしてやってきた学園長、山田先生、六年生たちは、八方斎率いるドクタケ忍者隊と接触。忍術学園vsドクタケ忍者vs兵庫水軍の三つ巴の戦いが始まるのであった・・・。
本作の見どころは、シアターGロッソならではの上下縦の空間演出だろう。中でも随所に見られるダイナミックでスリリングなワイヤーアクションは目を見張るものがあった。ゲネプロ後の囲み取材では、高所恐怖症であるという橘が「キャットウォークやワイヤーでの演技になると膝が震えてしまう」と明かすと、「(恐怖で)泣いちゃったことをなんで言わないんだよ~」と反橋から舞台裏を暴露される場面があった。
本作の見どころとして、原作同様のお茶目なやり取りにも注目したい。忍術学園、ドクタケ忍者、兵庫水軍それぞれのエピソードがチャーミングかつ濃厚に描かれているため、重層な三つ巴の戦いが実現している。そのことについて、北村は「仲間の絆をシンプルに伝えていきたい」と意気込む。
本公演では「忍ミュ」初となる尼崎、静岡でのツアーも控えている。囲み取材で取材陣から地方公演に関して尋ねられ、白柏はキャラクターの名前が原作者・尼子騒兵衛の出身地である兵庫・尼崎市の地名に由来していることを踏まえ、「初めてという感じがしない、役の生まれ故郷なのでどこか懐かしい感じがします」と答えた。また、鐘ヶ江は「東京公演ではシアターGロッソでしかできない演出がたくさん用意されている。なので、尼崎や静岡の方も東京に足を運んでいただけたら嬉しいですし、劇場によって演出が異なるので、東京公演をご覧いただいた方も、地方公演のへも足を運んでいただけたらまた別の楽しみ方ができるはず」とコメント。
最後に海老澤が「歴代の先輩が一生懸命一代ずつ頑張ってくれてツアーが実現した。だから、僕たちは先輩たちの代表として先輩の分の気持ちと共に元気をお届けしたい」と意気込み、取材を締めた。
本編終了後には日替わりのマルチエンディングが用意されていて、忍術学園六年生、兵庫水軍、ドクタケ忍者隊の短いエピソードを楽しむことができる。最後の最後までサービス精神旺盛の本作をぜひ、劇場で体験してもらいたい。
ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾再演 ~水軍砦三つ巴の戦い!~は、6月18日(土)から7月3日(日)まで東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。尼崎、静岡公演の日程は以下のとおり。
【東京公演】6月18日(土)~7月3日(日) 東京ドームシティ シアターGロッソ
【尼崎公演】7月15日(金)~7月17日(日) あましんアルカイックホール
【静岡公演】7月23日(土)・7月24日(日) 静岡市民文化会館 中ホール
(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
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(取材・撮影/大宮ガスト)