5年目を迎える大人気“忍ミュ”シリーズ最新作、ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 ~水軍三つ巴の戦い!~が、2016 年1月9日(土)に池袋・サンシャイン劇場で幕を開けた。忍たまミュージカル(忍ミュ)シリーズ第7弾となる今回は、漫画やアニメでも人気の兵庫水軍が登場。原作では描かれていない過去を「エピソード0」としたアナザーストーリーだ。
物語は、乱太郎たち1年生ではなく6年生が中心。「妖怪が出没する」という噂を巡り、忍術学園6年生たちと、敵対するドクタケ忍者隊、そして兵庫水軍たちの三つ巴が始まる。
6年生それぞれの思いが中心となるが、おなじみ主人公の忍たま1年生、乱太郎・きり丸・しんべエら子役も登場。無邪気な発言や可愛らしいダンスで、舞台を和ませる。
また、こちらも漫画・アニメでおなじみ、山田先生の女装のほか、土井先生も女姿を披露してする。
20名以上でのアクション、ダンス、セットの大掛かりな移動など、派手な大立ち回りのなかに男たちの熱い友情が交差する。女性キャストはひとりもおらず男臭いかと思いきや、原作の穏やかな雰囲気や、ギャグもキャラクターの口癖もそのまま再現され、客席からも楽しげな笑い声があがる。
まるで、アニメの世界がそのまま目の前で動いているように、原作の世界観がしっかり再現されている。さらに、誰も知らなかったアナザーストーリーが観られるので、原作ファン・アニメファンともに嬉しい舞台だ。過去シリーズでは、忍術学園の同級生同士や、上級生と下級生との絆に焦点が当てられている。しかし今回の舞台では初めて、忍術学園とその他・・・水軍との絆が描かれる。原作の尼子騒兵衛は舞台パンフレットに「兵庫水軍の絆、そして、忍術学園と兵庫水軍がどのように絆を結んでいくのかが見所」とコメントを寄せている。
途中、6年生や水軍それぞれの特異な武器を使ったアクションシーンが登場する。ひとつひとつの武器を紹介してくれるので「忍者の武器ってこんななんだ!」と、より深く忍者の世界に浸ることができる。
また、早変わりのセットは、演劇というよりアトラクションのような驚きがある。
キャスト挨拶では、メインキャストの海老澤健次(6年生・潮江文次郎役)が「それぞれの役が個性豊か。物語の全体を観たり、各自のストーリーを観たりと、いろんな見方ができる作品です」と見所を説明。
アクションの多い男ばかりの現場は「部活みたいでした」と、倉本発(水軍・重役)は晴れやかな笑顔で振り返る。
また、忍たまミュージカルは「特殊な2.5次元ミュージカル」と語るのは早乙女じょうじ(6年生・七松小平太役)。「普通の2.5次元ミュージカルはアニメのストーリーを舞台でやるけれど、今回はアナザーストーリー。漫画やアニメでは描かれていない話をやるので、原作を知らなくても観に来ていただきたいです」。
最後に海老澤が「初めての方も忍たまファンが観ても新しいと思います。一人一人の深い部分を描いている部分もあるので、忍たまの温かさを感じていただけるはず。あとはただ“楽しむ”だけです!」と締めくくった。
アクション、歌、ダンス、ギャグと、大人も子どもも一緒に楽しめる作品になっている。ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 ~水軍三つ巴の戦い!~は、2016年1月23日(土)まで池袋・サンシャイン劇場にて上演。
(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会