国内外のトップクリエイターが作る日本初のオリジナルアリーナショーとして注目を集める『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』の新情報が発表された。2016年4月20日(水)に行われたキャスト発表会には、これまで出演が発表されている風間俊介、中川翔子、芋洗坂係長、演出の金谷かほり、プロデューサーの依田謙一が登壇。そしてついに、謎に包まれていた「勇者」の発表と、過去にない大がかりなスペクタクル舞台の全貌が明らかになった。
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今回、一般公募された勇者役。オーディションでは、書類審査を通過した72名のうち最終審査には4名が残った。誰が勇者になっても遜色ないなか、約700倍の難関から選ばれたのは松浦司。ドラクエのテーマソングとともに登場した松浦は、今ツアーのベースストーリーとなる『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ・・・』が発売された1988年生まれ。今回の勇者役はまさに「運命だ」と言う。ダンサーでもある松浦はアクション、セリフ、ダンスの能力が高く、観客を迫力ある冒険の世界に誘う適役と言える。
依田はキャスティングの最後の決め手を「ドラクエの主人公は“自分”です。松浦君を見ていると自然と自分を重ね、“負けたくない!”という気持ちになれるんですよ」と語った。
勇者発表にあたり、テリー役の風間が「この日をずっと待っていました」と静かに語ると、中川が「ふだんは優しいお兄さんなんですが、テリー役になるとすごくクールなんですよ」と笑う。それに対しても風間は涼しい顔で返し、まさにテリーそのものだった。
一方の中川は、姫なのに怪力という“ドラクエ史上最強のヒロイン”アリーナになりきるためにずっと技の練習をしていると言い、「最近回し蹴りが快感なんです!」と力強い笑顔を見せる。「今日勇者サマに出会って、ついにドラクエが始まったんだ!という気持ちでいっぱいです」と終始興奮状態だった。
そして笑いを誘ったのが、トルネコ役の芋洗坂係長。「このために役作りをしました」と言っていたが、中川にノーメイクと“自腹”であることを突っ込まれ、そのままで完全な実写版トルネコが再現できていることが判明した。本番では得意のダンスを披露するかも?とのことで、アクロバティックなトルネコが期待できる。
このゲームにおける「主人公」とはつまり、「自分」だ。今回のショーではそのことがなによりも大事にされ、トップクリエイターと最新のテクノロジーが融合した世界を、空間にいる全員で一緒に冒険する。会見では様々な仕掛けが盛り込まれたステージビジュアルも明らかになった。
公開された会場のビジュアルは、ファンタジー世界そのもの。約1万人が集う空間は観客が取り囲む“アリーナ”形式になっており、4本のリフトが宙を移動し、中央のステージに向かって橋をかける。観客の真上にかかる橋上ではキャストとモンスターがバトルを繰り広げ、動く大スクリーンには映像が写し出される。つまり、観客はバトルシーンのど真ん中にいるような、抜群の臨場感を体感できるのだ。
さらに演出の金谷かほりが、「実は言わないつもりだったんですが・・・発表しちゃいます」とメインとなる仕掛けを明かしてくれた。それは、観客全員が光るブレスレットをつけること。シーンに合わせて複雑な動きをするブレスレットを腕に、観客も冒険に参加することになる。
ドラクエの大ファンである中川は「席によって体験できる冒険が変わる。命がいくつあっても足りません!」と大興奮。風間も「会場によって演出が変わります」と見どころを(これまたクールに)語った。どんな演出が仕掛けられているのか、数々のテーマパークショーを手がける金谷が創り出すドラクエ世界に期待が高まる。
この夏、かつてない大冒険が始まる!『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』は、2016年7月22日(金)から7月31日(日)までさいたまスーパーアリーナ、8月5日(金)から8月7日(日)までマリンメッセ福岡、8月12日(金)から8月14日(日)まで名古屋 日本ガイシホール、8月18日(木)から8月22日(月)まで大阪城ホール、8月26日(金)から8月31日(水)まで横浜アリーナにて上演される。
(写真1枚目)撮影:引地信彦
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