プチエロ&バイオレンス!『ホテル・カルフォリニア~HOTEL CALFORINIA~』公開ゲネプロレポート

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2016年2月4日(木)、東京・紀伊國屋ホールにて舞台『ホテル・カルフォリニア~HOTEL CALFORINIA~』が開幕した。ヤングマガジン(講談社)で連載されていたすぎむらしんいちの漫画「ホテル・カルフォリニア~HOTEL CALFORINIA~」を原作に、北海道のとある山奥にあるリゾートホテルで、どうしようもないやくざ、ろくでなし揃いのホテル従業員見習いたち、老人、そしてクマ(?!)がプチエロ&バイオレンスストーリーを繰り広げる。

『ホテル・カルフォリニア』公開ゲネプロ_2

土砂降りの雨の中、一台の車が土砂崩れした崖の前で立ち往生している。車が目指していたのは、「ホテル・カルフォリニア」。カリフォルニア、ではない。借金の取り立てのため、徒歩でホテルを目指すことになったチンピラヤクザの篠崎(福士誠治)。舎弟の健二(山田悠介)を連れ道なき道を進むが、その前に篠崎と仲の悪いヤクザ・池田(なたぎ武)が現れる。

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一方、孤立したホテルでも異変が起きていた。ホテル支配人の岩崎(吉増裕士)が、右往左往。ホテル清掃員のおばちゃん(平田敦子)が問い詰めると、社長が姿を消したことが明らかに!

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社長の失踪を隠したまま、岩崎は新人従業員たちの研修を始めようとするが、バレてホテルは大混乱。さらにセクシーなお色気を振りまく伊藤モト子(今野杏南)が、酔っぱらってとんでもないことを暴露し始める!

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そんな伊藤を巡り、欲望を募らせる従業員の浜崎(町田水城)、竹田(山岸門人)ら、それを一喝する金髪ロック好きの後藤加世子(中尾ちひろ)、純情な太田カオリ(天乃舞衣子)は泣き叫ぶ。カオスを極める中、大雨のあとの虹を褒めたことで“虹男”と呼ばれるようになった良男(太田基裕)の女装趣味が発覚?!そこへやっとのことでホテルに辿りついた篠崎たちが姿を現すが・・・。

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二階建てに作られたセットの部分部分を使い分け、漫画のコマ割りのように次々と場面が切り替わる演出が特徴的。篠崎演じる福士は、ポン引きと呼ばれることへのコンプレックスや、舎弟への情など、ヤクザ者の粗暴さの中に繊細さを潜ませる。

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そのほか、白いスーツ姿で「シ、シ、シ・・・」という笑い声に不気味さを秘めたなたぎ、セクシーさ全開の今野杏南、メイド服からマリリン・モンロー風の衣装まで見事に着こなす美しい太田など、強烈な個性を放つキャストたちが所狭しと暴れまわる。

初日を迎え、主演の福士は「無事に初日をむかえることが出来ました。 今年最初の作品として演劇の聖地、この紀伊國屋ホールの舞台にたてることを幸せに思います。約20年前につくられた原作を、今まさに舞台化する意味があると思います。 ある意味普遍的なテーマである人間のばかばかしさ、エロ、バイオレンスを含んだこの作品。 千秋楽まで、キャストスタッフ一同、一丸となって突っ走りますので、ぜひ、劇場へお越しください!」とコメントを寄せている。

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奇想天外なドタバタストーリーが展開するが、そこに貫かれる一筋の仁義。そして、愛。誌面から飛び出した“すぎむらワールド”を、ぜひ劇場で体感してほしい。『ホテル・カルフォリニア~HOTEL CALFORNIA~』は、2016年2月4日(木)から2月14日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。

(C)すぎむらしんいち/講談社

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