渋谷は気分が上がる街!渋谷区観光協会シンポジウム2015「劇場都市渋谷」レポート!

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2015年11月9日(月)に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開催された、渋谷区観光協会シンポジウム2015「劇場都市渋谷」。渋谷区内にある劇場4団体の代表者が集い、どうすれば“劇場”“エンターテインメント”という切り口で、「渋谷」という街をアピールできるのか、さまざまな立場から識者がディスカッションしたイベントだ。ゲストに2.5次元作品への出演も多い俳優・佐藤流司を迎えて行われた本シンポジウムの模様をレポートしよう。

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まずは参加4団体による各劇場の特色やこれまでの上演ラインナップの紹介。ミュージカル専用劇場としてオープンし、現在では“海外作品を原語で上演する”ことにこだわりを持つ「東急シアターオーブ」(+同じ東急グループのオーチャードホール、シアターコクーン)、小劇場と中劇場の間という位置付けで、1973年の開場以来(当時の名称は西武劇場)、あえて芸術監督を置かず、プロデューサー目線で作品を送り出してきた「パルコ劇場」、演劇に加え、オペラやバレエの上演も専用劇場で行う「新国立劇場」、そして字幕メガネの導入など、海外からの観客の誘致にも積極的な「AiiA 2.5 Theater Tokyo」。各劇場代表者のプレゼンテーションを聞いていると、渋谷区内だけでもこれだけ特色が違う劇場が存在するのかと今更ながらに驚かされる。

渋谷区観光協会シンポジウム2015「劇場都市渋谷」

その後は前日までAiiA 2.5 Theater Tokyoでミュージカル『刀剣乱舞』 トライアル公演に出演していた俳優・佐藤流司を迎えてのディスカッションへ。どうすれば“これからの観客”である若年層や海外からの観光客を劇場に呼べるか、「観光都市」として渋谷での滞在時間を伸ばしてもらうにはどうしたら良いか、ということをメインに、約一時間に渡って熱い意見交換が行われた。

劇場ビル内の飲食施設で上演作品にちなんだメニューを提供する、チケットの半券で食事のメニューがディスカウントされるサービスを導入、雑誌とのコラボでドレスを着用し、オペラハウスの舞台に立って貰う観劇パッケージの販売、海外からもチケットが購入できるシステムの構築など、各劇場や主宰団体が取り組んでいる内容の発表に加え、今後、ブロードウェイのように当日券を簡単に購入できるよう、渋谷区内に当日券販売ブースを置く事が出来ないか、渋谷をテーマにした作品作りの提案など、未来につながるアイディアも登場。ゲストの佐藤からは「2.5次元作品を観劇した後はその高いテンションのまま、カラオケボックスに向かうお客様が多いとも聞いています」と、出演者目線のコメントも飛び出した。

渋谷区観光協会シンポジウム2015「劇場都市渋谷」

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多くの登壇者から出た言葉が「渋谷は気分が上がる街」という一文。劇場に加え、ファッションや音楽、若者カルチャーといったさまざまな魅力的なファクターが詰まるこの街を「劇場」という切り口でどう盛り上げていくのか。この日のコーディネーターである東京藝術大学大学院映像研究科教授の岡本美津子氏から「“劇場都市渋谷”から“劇場文化都市渋谷”への飛躍を」という提言のもと、シンポジウムは閉会となった。

撮影:引地信彦
取材・文:上村由紀子

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