シリーズ『菅原伝授手習鑑』が最終回!再放送も見逃せない!!11月の衛星劇場特選歌舞伎

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『菅原伝授手習鑑~寺子屋』

歌舞伎、落語といった伝統芸能から演劇まで、バラエティに富んだ舞台を放送しているCSチャンネル衛星劇場。特に歌舞伎は最新舞台から秘蔵映像まで、松竹が誇る作品を毎月20本以上放送している。11月は6ヶ月に渡ってシリーズ放送された『菅原伝授手習鑑』の最終回、現在舞台・映画・TVと幅広く活躍する作家が手掛けた作品のアンコール放送など、見逃せない作品が揃った。その中からオススメの作品をご紹介しよう。

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菅原道真とその運命に翻弄された人々の物語を、6ヶ月に渡ってシリーズ放送し、話題を呼んだ『菅原伝授手習鑑』。シリーズ最終回となる今回は松王丸が我が子を犠牲にして忠義を尽くす「寺子屋」の場を放送。
寺子屋を営む武部源蔵は、丞相の子・菅秀才を匿っていたが、藤原時平方にその首を差し出すよう命じられる。悩んだ末に源蔵は、その日入門してきた小太郎という子の首を代わりに討って、検分役の松王丸に差し出した。松王丸がその首を菅秀才と認め、窮地を切り抜けた源蔵夫婦だったが、そこへ今度は小太郎の母千代が迎えに現れる・・・。菅丞相の息子菅秀才の命を守るために苦渋の決断を下す二組の夫婦の姿を描く本作は、市川染五郎の松王丸に、尾上松緑の源蔵、中村壱太郎の戸浪、片岡孝太郎の千代という清新な配役でお届けする。

11月衛星劇場特選歌舞伎『井伊大老』

『井伊大老』

テレビ初放送となる『井伊大老』は、幕末の国難に立ち向かった井伊直弼を描いた北條秀司の名作。開国を決断した大老・井伊直弼は、暗殺の危機にさらされていた。雛祭りの前夜、直弼は側室お静の方のもとを訪れる。今日は、二人の間に生まれ幼くして命を落とした鶴姫の命日。一足先に訪れていた旧知の仲である仙英禅師はお静に、直弼に危機が迫っていることを伝えていた。直弼は、自らの来たるべき運命を悟り、しんしんと雪が降る中、お静と二人で語り合い酒を酌み交わす。そして翌朝、雪が降りしきる桜田門外で…。中村吉右衛門の井伊大老、中村芝雀のお静の方、尾上菊之助の昌子の方、中村又五郎の長野主膳、中村歌六の仙栄禅師ほかで、井伊直弼が桜田門外で暗殺される前夜の様子を中心に、直弼の人間性を見事に描く。

11月衛星劇場特選歌舞伎『シネマ歌舞伎 大江戸りびんぐでっど』

『シネマ歌舞伎 大江戸りびんぐでっど』

また、“革新し続ける歌舞伎”と題して、3作が再放送。
大江戸を舞台に豪華で賑やかな顔ぶれが活躍する『シネマ歌舞伎 大江戸りびんぐでっど』は、宮藤官九郎作、演出の新作歌舞伎。江戸時代に現れた”ぞんび”が、人間の代わりに派遣社員として働くという奇抜なアイデアに始まり、音楽・向井秀徳、衣裳・伊賀大介、道具幕デザインはしりあがり寿など異色の才能が歌舞伎座に集結。流行りの一発芸から下ネタ、ヒップホップにゾンビテイストを加えたダンスなどあらゆるエンタテインメント性を取り入れた、現代歌舞伎が登場。市川染五郎、中村七之助、中村勘三郎ら、役者も個性派揃いの舞台となった。

11月衛星劇場特選歌舞伎『苦労納御礼~今昔桃太郎』

『苦労納御礼~今昔桃太郎』

誰も考えつかなかった桃太郎の続編を描いた奇想天外なストーリー『苦労納御礼~今昔桃太郎』は渡辺えりが脚本を担当。鬼退治後、中年になった桃太郎は往年の勇姿は見る影もなく、無気力で一日中家に閉じこもっている。酒ばかり飲み鬼退治で得た宝物も使い果たしてすっからかんの一文無し。そんな桃太郎に鬼たちの復讐計画が迫っていた・・・。中村勘九郎(十八世勘三郎)、中村福助、中村橋之助らが出演。平成16年に勘三郎が“五代目勘九郎”の名前で出演した最後の舞台。「苦労納御礼(くろうのかいありかんしゃかんしゃ)」の外題には五代目勘九郎を長年支えてきた観客への感謝の思いが込められているのだとか。

11月衛星劇場特選歌舞伎『NINAGAWA 十二夜』

『NINAGAWA 十二夜』

演出に蜷川幸雄を迎え、共に400年の歴史をもつ歌舞伎とシェイクスピアの夢のコラボレーション、『NINAGAWA 十二夜』。航海中に難破し離ればなれになった双子の兄妹を軸に、“間違い”が引き起こす恋の行方は・・・。尾上菊之助、中村時蔵、中村翫雀(現・鴈治郎)、中村錦之助、市川亀治郎(現・猿之助)、尾上菊五郎ほかが出演。大胆な演出とその話題性で2005年の初演以来公好評を博し、2009年にはシェイクスピアの本場ロンドン公演でも大成功をおさめた傑作だ。

歌舞伎の三大名作、幕末の有名な事件を描いた名作、話題作の再放送など、華やかな名作の数々をお見逃しなく!
詳しい放送情報はCSチャンネル衛星劇場のホームページでご確認を!

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