梅田芸術劇場10周年を記念して開催される、宝塚歌劇団のOGによる舞台『SUPER GIFT! ~from Takarazuka stars~』が東京国際フォーラム ホールCにて2015年9月12日(土)より開幕した。開幕の前日となる9月11日(金)、公開リハーサルが行われ、囲み取材に、全ステージに出演する元宝塚トップスターの剣幸、杜けあき、安寿ミラ、姿月あさと、湖月わたるが登壇し、意気込みを語った。
囲み取材では、まず本作演出の三木章雄が『SUPER GIFT!』の趣旨を説明。
「この公演は梅田芸術劇場10周年ということで、日頃見守って育ててくださったお客様に大きなプレゼントしたいという気持ちで『SUPER GIFT!』というタイトルにしました。プレゼントの中身は何がいいかなって考えたときに、僕は宝塚の演出家なので、宝塚の卒業生のみなさんとそれぞれが過ごした宝塚時代のとても懐かしいナンバーを含め、あるいは卒業後に展開した新しい一面をミックスしながら、楽しんで過ごしていただくのが一番のプレゼントだと思いました。きっと満足いただけるものが出来ていると思います」
続いて、それぞれメインキャストの5人が意気込みや見所を語った。それぞれ順に紹介していこう。
剣幸
「私にとっては宝物のような宝塚の思い出を再現させていただくのを嬉しく思っています。また、この中で、私が一番宝塚を辞めてから違うことをさせていただいている時間が長いので、(男役に)戻るのに力と能力がいるなあと思いつつ、宝塚の素晴らしさをあらためて感じながら、楽しいショーをみんなで作っています。楽しみにしていてください」
杜けあき
「OG公演ってたくさんあったんですけど、今回のような、現在の宝塚のショーに近い公演はなかったんじゃないかなって思っています。今回の公演を、私は写真のアルバムを開けたようなショーだと思っています。写真がちょっとセピア色になっている…それが私たちの体力なのかなって思いますが(笑)。でも、時間が経ってからの再現も味わいはあって、息を切らしながらやっておりますが、宝塚の歴史を多くの皆様にご覧いただきながら、梅田芸術劇場10周年を祝ってお祭り騒ぎをしたいなと思っています」
安寿ミラ
「宝塚をやめて、女優になっても応援してくれるファンの皆様に懐かしい場面をお送りできればと思っています。今回のアンサンブルは2人を除きみんな振り付けした人たちなので、その人たちをバックに踊るのがこんなに幸せなのかと思いました。また、先代のトップの大浦みずきさんの思い出の曲を剣さんが歌われて、私が踊るというところも見ていただきたいです」
姿月あさと
「梅田芸術劇場10周年ということで、このようなショーを作っていただけたことに感謝しています。再演ではありますが、同級生の方々、上級生の方々、在団中にご一緒できなかった方々と一緒の舞台に出られるというのはこの上ない喜びです。みなさんに今の私たちをお届けできたらと思います」
湖月わたる
「素敵な先輩方とご一緒できる機会をいただき本当に幸せに思っております。こうしてみなさんのご挨拶を聞いていても、心拍数が上がってきて(笑)。稽古場からたくさんの刺激をいただいています。特に、姿月さんと一緒に安寿さんを取り合うシーンがあったりと、楽しませていただいています。みなさんに最高のギフトを持って帰っていただけますよう心を込めて歌い踊りたいと思います。」
3時間にわたり全2幕で構成される本公演は、梅田芸術劇場で上演された宝塚の名作や名曲、加えて海外ミュージカルの名曲が新たなアレンジで送られる。日替わりで登場する紫苑ゆう、涼風真世、一路真輝らスペシャルゲストにも注目が集まる。
『SUPER GIFT! ~from Takarazuka stars~』は東京国際フォーラム ホールCにて9月12日(日)~27日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて10月3日(土)~8日(木)まで上演される。