韓国でミュージカル賞を総なめにした『シャーロック ホームズ』のシリーズの最新作となる『シャーロック ホームズ2~ブラッディ・ゲーム~』が2015年4月26日(日)から日本初上演される。シーズン1に続いて出演する橋本さとしと一路真輝をはじめ、キャスト陣と演出の板垣恭一が出席した製作発表が、2月17日(火)に東京・新宿ReNYで開催された。
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本作は、世界的にも有名なイギリスのヒーロー「シャーロック・ホームズ」をモチーフに韓国のスタッフ・キャストによって生みだされた創作ミュージカルの第2弾。これまでにない“推理ミュージカル”というジャンルとドラマティックな物語、メロディアスな音楽で話題になると、2014年1月に第1弾となる『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~』が橋本と一路が主演で日本でも上演された。
今回の第2弾では、第1弾で絶妙なコンビネーションを見せた橋本と一路が再びホームズと女性版ワトソンに扮し、スリリングに展開する事件を追う。さらに、盲目の聖女と言われるマリア役に秋元才加、敏腕刑事クライブに別所哲也、謎の男エドガー役に小西遼生と良知真次がWキャストで出演し、作品を盛り上げる。
会見で橋本は、「ホームズの頭の中で起こっている、複雑な難問が音符で現れたり、複雑な感情が音符になっている。音楽の力をすごく持っている」と本作を評する。そして、「問題を解決するという推理の楽しさにプラスして、感情的な部分がすごく描かれているので、そこを楽しんでもらいたい」と見どころを熱く語った。
さらに、一路は、「音楽の難易度がものすごくアップしている。(今回、初出演する)みんなに『大変だよ』って言ってやろうと思ったけど、(自分自身も)そんな余裕がない」と苦笑い。とはいえ、その音楽こそが魅力の一つでもある本作だけに、「こんなに難しい音楽なのに、なぜか愛着を感じる。それは、同じアジア発ということで、何か懐かしい思いになるのではないかと思う。観たお客さんがそんなことを感じてもらえるまで歌い込みたい」と決意を新たにした。
一方、舞台での演技が高い評価を得ている秋元は、「事件に絡む人の心情がすごく描写されていて、事件の根本に愛情がある」と本作の魅力を語ると、「マリアという存在が救いになる、一筋の光となる存在になれたらいいなと思っています」と意気込んだ。
この日の会見に合わせて、韓国版オリジナルキャストで、ホームズ役のソン・ヨンジンも来日。シーズン2の劇中歌である「Inference(推論)」を詰めかけた記者とファンの前で熱唱した。さらに、橋本がシーズン1の名曲である「悲しい真実」を思いを込めて歌い上げ、観客を感嘆させた。
ミュージカル『シャーロック ホームズ2~ブラッディ・ゲーム~』は、4月26日(日)より5月10日(日)まで、東京芸術劇場 プレイハウスほか、福岡、兵庫で上演される。