「VIVA!ミュージック・アート館」上演4作品、イッキに紹介!

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大阪・近鉄アート館の再オープン一周年記念として、2015年3月「VIVA! ミュージック・アート館」が開催される。こちらで上演される4作品はいずれも関西を拠点にする団体によるもの。上演されるのは四獣×玉造小劇店配給芝居『EASY ORDER The Musical』、後藤ひろひとpresents『Drunken Songbook』、うたげきシリーズ『別れてもシェキな人』、『Dolly&Tanny LIVE OSAKA』の4本。以下で紹介しよう。

関連コラム:オリジナリティ溢れる関西演劇、2015年はココに注目!

■四獣×玉造小劇店配給芝居『EASY ORDER The Musical』
3月3日(火)19:00、3月4日(水)15:00/19:00

なにわレディらしい、ユーモラスで機知に富んだ芝居を作り続けているわかぎゑふが、「花組芝居」の役者4人のユニット「四獣(スーショウ)」とコラボレーションしたミュージカル。わかぎにとっては初のミュージカル作品となった本作が、大阪でバージョンアップして再演される。

舞台は2020年の東京。人々がオリンピックに浮かれる中、極秘で工事が行われている「Dゾーン」と呼ばれるエリアがあった。そこに年増のニューハーフや、外国人労働者などの訳ありの人たちが訪れることで起こる悲喜劇を描く…なんて言うとちょっと重たいイメージだけど、実際は(ミュージカルだけに)歌あり踊りありのにぎやかな舞台で、初演の東京公演ではリピーターも続出したとか。

「ベースはシリアスだけど、ミュージカルを徹底的にパロディ化した、観て楽しめる舞台。大阪は三方囲みの舞台になるし、曲も増やすので、まったく新しいものになります」とわかぎ。ミュージカル愛をちょっとひねった形で表現した快作が、どのような形で生まれ変わるのか楽しみだ。

出演:四獣(花組芝居)桂憲一 植本潤 大井靖彦 八代進一、うえだひろし(リリパットアーミーII)、満間昂平(犬と串)、コング桑田(リリパットアーミーII)

『EASY ORDER The Musical』

■後藤ひろひとpresents『Drunken Songbook vol.3~禁酒法時代~』
3月5日(木)19:00

シュールでシニカルな英国コメディの精神を、日本にいながら体現する「Piper」の後藤“大王”ひろひと。一時期パブロックバンドで活躍したほど音楽を愛する大王が、音楽好きの知人を集めて開催しているイベントが「Drunken Songbook」だ。

ステージ上で酒を呑みながら音楽について語り、その場その場で歌いたくなった曲を歌うという、何ともゆるいムードの舞台。観てる側もグラスを傾けながら楽しみたいところだけど、その第3弾のサブタイトルは「禁酒法時代」…って、な、何ごと!?

「今回の会場は舞台上で呑めないので、この副題にしました。お酒がないのを我慢できるかなあ(笑)」と後藤。その他には大阪が誇るゴスペルシンガーの大西ユカリや、ぼんちおさむなどが出演。「なぜおさむ師匠?」と思うかもしれないけど、実はジャズのライブを開くほどの、卓越したジャズシンガーの顔も持つのだ。

これだけでも豪華だけど、さらにゲストは増える予定。さらに誰もが知る、某有名ミュージシャンにも交渉中だとか! ただゆるゆるとしゃべって歌うだけなのに、普段何気なく触れている音楽の魅力を再発見できる舞台。お酒がなくても、きっと楽しめるはず。

出演:後藤ひろひと ぼんちおさむ 大西ユカリ 石田雄一 ミクロムス ほか

『Drunken Songbook vol.3~禁酒法時代~』

■うたげきシリーズ Vol.1 スペッシャル! 『別れてもシェキな人~もっとニガイナミダを忘れ編~』
3月6日(金)16:30/19:30

松田聖子やユーミンのモノマネを得意とする芸人&女優のめぐまりこが、「平成のゴッドねえちゃん」の異名を持つ浪花のシンガー・大西ユカリの歌の世界を具現化した音楽劇が再演決定! 大阪・新世界のスナックを舞台に、生バンドの演奏に乗せて、おろかで健気でたくましい“女の半生”が語られていく…。

めぐと大西の他には、漫才コンビ「NON STYLE」の石田明が出演。実は石田はコンビを組む前は劇団に所属していた演劇青年で、初演でも語られる時代に合わせて、様々なキャラクターを演じ分けるという好演ぶりを見せた。

「石田君は芝居が上手くて、役者魂がすごいんですよ。シリーズ化したいので、早く(相方の)井上君とコンビ別れしてほしい(笑)」(めぐ)「僕も芝居はすごく好きなんで、相方との仕事をなるべく避けて(笑)、これからもお芝居に参加したいです」(石田)

劇中で使われる20曲ほどの楽曲は、宇崎竜童が作曲した『ニガイナミダが100リットル』などの大西の持ち歌が中心。石田は初演では『キューティーハニー』を歌って笑いを誘っていたが、今回も意外な曲を出してくるそうなので、そちらも期待したい。

出演:めぐまりこ NON STYLE 石田明
歌と演奏:大西ユカリwith仁義なき小林バンド 小林充(A.sax)泉かずしげ(T.sax)ユン ファソン(Tp) 梶原大志郎(Dr)元岡衛(Key)古賀和憲(G)zingoro(B)

『別れてもシェキな人~もっとニガイナミダを忘れ編~』

■『Dolly&Tanny LIVE OSAKA』~あれもこれもやりたいわ TOUR 2015~
3月7日(土)18:00、3月8日(日)13:00/17:00

『相棒』の三浦信輔役で知られる大谷亮介と、昨年の朝ドラ『ごちそうさん』の敵役で一躍知名度を上げたキムラ緑子。この2人のベテラン俳優が、夫婦漫才のような絶妙なやりとりを見せるエンターテインメントショーが「Dolly&Tanny」だ。結成から7年目を迎えたこのユニットの最新作が、大阪で特別に上演される。

本作は、キムラと大谷がそれぞれ演じる、DollyとTannyという日系アメリカ人ジャズミュージシャンのライブというスタイルで進行。これまで2人の背景は、MCの中で小分けに語られるだけだったが、今回は2人の出会いから現在までの物語を、脚本付きの芝居としてキチンと見せるという。

「しょうもないことしてますけど(笑)、お客さんも一緒に楽しめるイベント。今回は淡路島の珍獣(キムラのこと)に加えて、高槻の珍獣・ROLLYも参加するので、ゴージャズなものになると思います」と大谷。

ちなみにROLLYはミュージシャンとしてだけでなく、役者として演劇パートの方にも参加してもらうそう。最近は演劇の舞台でも独特の存在感を放っている彼が参加することで、笑いも音楽もより厚みの増した舞台となりそうだ。

出演:Dolly Kimura(ドリー・キムラ) キムラ緑子、Tanny Ohtani(タニー・オオタニ) 大谷亮介
スペシャル・ゲスト:ROLLY
Musicians:藤崎卓也(Percussion&etc) 赤石香喜(Piano) 河野俊二(Drums) 佐藤孝紀(Bass) 東野ひろあき(Guitar)

『Dolly&Tanny LIVE OSAKA』

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