青山円劇カウンシルファイナル『赤鬼』TV初放送

当ページには広告が含まれています

日本を代表する作家、演出家の一人である野田秀樹と、劇団「柿喰う客」の代表であり、演出家、脚本家、俳優などマルチに活躍する中屋敷法仁という豪華な作・演出陣と、ベルリン映画祭で最優秀女優賞を受賞した黒木華をはじめ、勢いのある実力派俳優が集結した話題作、青山円劇カウンシルファイナル『赤鬼』が1月11日(日)CSチャンネル衛星劇場にてTV初放送される。

関連インタビュー:柿喰う客『女体シェイクスピア』005&006 中屋敷法仁(脚色・演出)

ある日、村の砂浜に肌の色も、身体の大きさも、話す言葉も違う異人が打ち上げられる。村人は彼を「赤鬼」と呼び、村八分にされている「あの女」が呼び寄せたという偽りのうわさが広まっていく。その晩、水銀は「あの女」の家に潜んでいた赤鬼を発見し、花を食べるのを目撃する。「人を食う」と誤解され、村人の差別を受ける赤鬼は、ある晩、悪気なく赤ん坊を連れ出してしまう。村はパニックとなり、長老と水銀、「あの女」が話し合って7日間は手を出さないという条件で赤ん坊を返させることに。その猶予期間に少しずつ赤鬼と心を通わせる「あの女」は、赤鬼が理想の地を求めてこの浜にやってきたことを知る。しかし言葉が少しずつ分かることで分からなくなることが増えたのもの確かだった。半年後、とある出来事が発端で、赤鬼と「あの女」は裁判にかけられ、処刑されることに。刑の執行を待つ洞窟に閉じ込められた二人を、とんびと水銀が救出し、4人は船で海へと漕ぎ出していく…。

本作は、人種間における「差別」という普遍的なテーマを、巧みな言葉遊びと軽快なテンポで描いている。映画『小さいおうち』でベルリン映画祭 最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した黒木華が、受賞後初めて出演した舞台となる本作。黒木のほか、柄本時生、玉置玲央、小野寺修二、竹内英明、傳川光留、寺内淳志が出演する。

2015年、青山円形劇場の閉館が決定し、青山円劇カウンシルの最終公演となった本作。ぜひ楽しんでいただきたい。

撮影:宮川舞子

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次