2026年2月4日（水）より東京・世田谷パブリックシアターにて上演される舞台『黒百合』。この度、作品のメインビジュアルと、演出家・キャストによるコメント動画が公開された。
泉鏡花の名作が初の舞台化！“黒百合”の渦に呑み込まれる幻想的なビジュアル
本作は、明治32年（1899年）に泉鏡花が読売新聞に連載した長編小説「黒百合」を原作とした舞台作品。富山・神通川流域の水害と立山に伝わる黒百合伝説を背景に描かれた鏡花の初期意欲作でありながら、これまで映像化も舞台化もされてこなかった幻の傑作が、ついに初めて舞台として表現される。
脚本は、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』などで知られ、言葉に生命力を宿す名手・藤本有紀。演出は、歌舞伎から現代劇まで幅広く手掛け、独創的な空間創出に定評のある杉原邦生。そして音楽には、舞台音楽の第一人者・宮川彬良を迎える。
今回解禁されたメインビジュアルは、キャストたちが巨大な“幻の花・黒百合”の渦に呑み込まれるかのように佇み、夢と現実の狭間で翻弄される姿を夢幻的に描き出したものとなっている。
木村達成、土居志央梨ら実力派キャストが集結
キャストには、華族の血を引きながら盗賊の裏の顔を持つ美青年・滝太郎役に木村達成、黒百合を求める好奇心旺盛な県知事令嬢・勇美子役に土居志央梨、盲目の恋人を救うため危険な依頼を受ける花売り娘・雪役に岡本夏美、雪の恋人で秘密を抱える盲目の青年・拓（ひらく）役に白石隼也が名を連ねた。
さらに、彼らを優しく見守る隣家の荒物屋の婆さん役として、演劇界のレジェンド・白石加代子が出演。外山誠二、大西多摩恵、村岡希美などが脇を固め、明治のピカレスクロマン（悪漢小説）の世界を令和の舞台芸術として花開かせる。
■杉原邦生（演出）コメント動画
https://youtu.be/tmkxzJsMLsU
■木村達成（千破矢滝太郎役）コメント動画
https://youtu.be/qOskzUzgTeU
■土居志央梨（勇美子役）コメント動画
https://youtu.be/mvqYpVeSoyA
※岡本夏美、白石隼也、白石加代子のコメント動画も順次公開予定
あらすじ
明治後期、越中・立山の地。
県知事の令嬢・勇美子（土居志央梨）は、屋敷に出入りする花売り娘・雪（岡本夏美）に、幻の花「黒百合」を採ってくるよう命じる。黒百合は、足を踏み入れるだけで暴風雨が起こると恐れられる「魔所」の滝のそばに咲くといわれていた。雪は盲目の恋人・拓（白石隼也）の目を治す金のため、その危険な依頼を受ける。
一方、浅草の孤児から子爵家の若様となった滝太郎（木村達成）は、盗賊稼業から足を洗えない裏の顔を持っていた。ある日、雪に心を奪われた滝太郎は、自らも黒百合採りに挑む決意を固める。その背景には、真の盗賊なら人知を超えたものを盗みたいという思いがあった。
滝太郎、雪、拓の奇妙な三角関係と、勇美子が愛でる食虫植物の内に広がる異界。冒険譚、恋愛譚、怪異譚が交錯し、幻想的な人間模様が浮かび上がる。
舞台『黒百合』公演情報
| 公演情報 | |
|---|---|
| タイトル | 舞台『黒百合』 |
| 公演期間・会場 | 2026年2月4日（水）～2月22日（日） 東京・世田谷パブリックシアター |
| スタッフ | 原作：泉鏡花 脚本：藤本有紀 演出：杉原邦生 音楽：宮川彬良 |
| キャスト | 木村達成、土居志央梨、岡本夏美、白石隼也 村岡希美、田中佑弥、新名基浩、猪俣三四郎 内田靖子、鈴木菜々、佐藤俊彦 大西多摩恵、外山誠二、白石加代子 |
| チケット情報 | 一般発売：2025年12月14日（日） 料金（全席指定・税込）：S席 9,500円／A席 8,500円／B席 6,000円 ※高校生以下半額（各席種とも） 取り扱い：世田谷パブリックシアターチケットセンター、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、カンフェティ |
| 公式サイト | https://setagaya-pt.jp/stage/25221/ |
| 公式SNS | 公式X（Twitter）：@kuroyuri_sept |
