鳥越裕貴、多和田任益、荒井敦史らで『極めてやわらかい道』演出は川名幸宏

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『極めてやわらかい道』キャスト

松居大悟が描いた『極めてやわらかい道』が、2025年3月末に上演されることが決定した。

目次

映画『君が君で君だ』の原作としても知られる松居大悟の渾身作

『極めてやわらかい道』脚本・演出

本作は、2018年公開の池松壮亮主演映画『君が君で君だ』の原作としても知られている作品で、2011年に松居が主宰するゴジゲンの第 11 回公演として駅前劇場で初演を迎え、2018 年もゴジゲン第15回公演『君が君で君で君を君を君を』としてリブートもされている。

そんな松居の渾身作を、今回は川名幸宏の演出で上演。川名は、これまで松居の演出助手として『イヌの日』『アイスと雨音』『みみばしる』『Birdland』で創作を共にしてきた。松居の純粋さと狂気が混ざり合った独特の世界観を、繊細で重厚な作品づくりを得意とする川名がどう演出するのか。長年の師弟関係が生む化学反応に注目だ。

『極めてやわらかい道』あらすじは?

描かれているのは、ゴミのような男たちが、不器用で歪んだ愛をひたむきに追い求める純粋な恋の物語。

「気持ちって何や?こんな柔らかいものに名前なんてあるか?」

姫と呼ばれる女性をただひたすら見守り続ける男たちは、10年間、向かいの木造アパートの隙間から彼女を見守ってきた。しかし、ある来訪を機に男たちは心の均衡を崩していく。

彼らは変態ではない。ただ少し恋の仕方を知らないだけ。愛してるなんて言葉を押し付けるなんて、ただの自己満足なんじゃないか。極端なまでに不器用だけれども精一杯の愛を伝えたい男たちの等身大の姿は、令和というこの時代にどう映るのか。

『極めてやわらかい道』キャストに鳥越裕貴、多和田任益、荒井敦史ら集結

出演者には、鳥越裕貴多和田任益荒井敦史、長友郁真、灰塚宗史、長南洸生、永島敬三(劇団柿喰う客)、そして、松居作品には欠かせない劇団「ゴジゲン」の本折最強さとしが名を連ねた。

GORCH BROTHERS PRESENTS『極めてやわらかい道』は、2025年3月20日(木)から3月30日(日)まで東京・本多劇場にて上演される。チケットは、2025年2月2日8(日)10:00より一般発売開始。

松居大悟・川名幸宏からのコメント

松居大悟

「これを作ったら引退できる」
そう思いながら書いた作品が本作であり、いまだに引退もせずに縋りついている。
『極めてやわらかい道』は、愛が愛という言葉になる前の何かを信じた物語だ。
心も魂も道理も削ってボロボロになり、劇が終わった後、ゴジゲンは活動休止になった。
演劇をやるのも見るのも怖くなって逃げた果てで、
ゆっくり振り返ろうとした時に、そばにいてくれたのが川名くんだ。
川名くんは優しくて、熱くて、繊細で。
泣きそうなときは、気づいたら川名くんが先に泣いていて。
そんな川名くんが『極めてやわらかい道』をやりたいと言う。
なんで?やめて!川名くんが壊れちゃう!
そう思ったけど、川名くんは震えるような目で、まっすぐに前だけを見ていた。僕は、川名くんが手掛けるこの作品を見たいと思った。

川名幸宏

「あ、もう演劇やめるのかも」
そんな20代中盤に、僕は松居大悟に出会った。
当時、松居さんは演劇を再開して公演の助手を探していて、バイト生活の僕に白羽の矢がたった。
頂いた資料DVDに本作があり、身も心も削りすぎた果てに生まれた愛おしい世界に衝撃を受けた。その興奮を伝えようとしたときの、松居さんの張り詰めた表情を今でも覚えている。言葉にはしないけど、その話だけはしてくれるなと。

以来、本作の話はタブーになった。どれだけ尽くし、壊れたかを周りから聞いた。
こんなにも全身全霊で創作する人が側にいて、生半可な気持ちでやめると言えないまま、僕は今も演劇を続けられている。だから松居さんは、命の恩人。
松居さんとやれる場をいただいて、一択しかなかった。8年の時を経て、出会った頃のタブーを破って思いを伝えた。
『極めてやわらかい道』をやりたい。

『極めてやわらかい道』公演情報

【公式サイト】https://www.gorch-brothers.jp/stage/9147

 
『極めてやわらかい道』キャスト

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