ライブ演技の楽しさを、興奮を、観客の皆様と分かち合いたい!という想いから始まった、俳優がプロデュースする『ACTORS☆LEAGUE』プロジェクト。6月開催のゲーム、8月開催のダンスに続いて、2024年のラストを飾る岡宮来夢プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2024』が、2024年9月3日(火)に東京体育館メインアリーナにて開催された。
今年はチーム【SPARK SEEDS】にキャプテン・牧島輝がカムバック!キャプテン・岡宮来夢率いる【DREAM CATERPILLARS】と三度目の“宿命の対決”に挑んだ。
バスケに対する熱量高い俳優たちが集結する『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2024』
2024年は、【DREAM CATERPILLARS】監督に加藤和樹、【SPARK SEEDS】監督に河合龍之介が就任した。そして、解説に岡幸二郎と藤田玲、会場を盛り上げるDJに雷太、レポーターに唐橋充と、お馴染みの面々が集結。公式マスコットのバチュケは、今年もしゃべって会場を盛り上げる。
【DREAM CATERPILLARS】、【SPARK SEEDS】各チームの出場選手は以下のとおり。
【DREAM CATERPILLARS】(以下DC)
キャプテン:岡宮来夢
チームメンバー(50音順)
石橋弘毅 稲垣成弥 小西成弥 笹森裕貴 佐奈宏紀 田村 心 永田聖一朗 平賀勇成 寶珠山 駿 持田悠生 山田ジェームス武
【SPARK SEEDS】(以下SS)
キャプテン:牧島輝
チームメンバー(50音順)
安東秀大郎 石川凌雅 糸川耀士郎 岩崎悠雅 川上将大 京典和玖 定本楓馬 里中将道 高橋健介 立花裕大 土屋直武 中本大賀 松島勇之介 山﨑晶吾
『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2024』両チーム譲らない展開に
3回目の開催となる今回、何やら岡宮プロデューサーは選手に内緒でサプライズを企んでいるようだ。入場時には、サポーター(観客)に協力を求めるチラシが配られた。会場は、DJ雷太の音楽とクラップ練習などで、試合開始前から熱気むんむん。俳優たちの筋書のない“ガチ”な戦いへの期待が伝わってきた。
イベント開始の声を共に、スポットの中両チームのキャプテンが登場。「2年ぶりだなあ!」と告げる牧島を、「待ってましたよ、輝くん。今年も倒して、俺たちが真の勝者になる!」と岡宮が迎え撃つ。1年目は牧島率いるSSの勝利、2年目は牧島不在のSSに接戦でDCが勝利。3年目の勝負の行方は――。
個性豊かな煽りが楽しみな選手入場、解説・岡による国歌斉唱に続き、前後半4クオーター制の真剣勝負が始まった。スターティングメンバーは、DCが岡宮、稲垣、佐奈、田村、山田、SSが牧島、安東、糸川、高橋、川上という顔ぶれとなった。
なお、「アクターズリーグ」のバスケルールは、中学・高校の基本的なルールに則り、1チーム5人構成、試合中の交代人数や回数の制限なし、試合時間は1クオーター10分4クオーター制、インターバルの規定時間などはオリジナルルールで行われた。
第1クオーターは、DC身長188㎝の稲垣(初出場)のバスケットカウントからスタート。対するSS身長185cm川上もシュートブロックにフックで得点。インサイドの長身選手が存在感を発揮する。第2クオーター、DC山田がビハインド・ザ・バックパスで岡宮の得点をアシストするホットラインで魅せるが、SSは糸川が奪ったボールをチームで繋ぎ、安東が沈めるなど主導権を手中に。しかし、DCは寶珠山がハーフライン付近でのスティールとビッグプレイを見せて、流れを引き寄せるなど反撃を見せて、19-19と同点で前半を終えた。
前半が終わると、コートにバチュケのCVを務める小野賢章と、ABEMAでのライブ配信副音声解説を担当している高野洸と寺山武志が登場し、会場を温めた。
続くハーフタイムには、なんとBリーグ「川崎ブレイブサンダース」より野崎零也選手、飯田遼選手、ロスコ・アレン選手、そしてマスコットキャラクターのロウルが登場。ハーフタイムショーとして、両チームの「スキルズチャレンジ」が行われた。
「スキルズチャレンジ」には監督も参加。先攻後攻に分かれたチーム対抗戦で、ドリブルやシュートをリレー方式でつなぎ、4分以内でより多くゴールできたチームが勝利となる(なお、この結果はゲームには反映されない)。ゲスト3選手は、両チームに助っ人として参加することに。
先攻・後攻を決める岡宮と牧島のジャンケンの決着がなかなかつかないという、ハプニング(?)もありつつ、SS先攻、DC後攻でゲームスタート。岡宮がアレン選手のサポートでダンクシュートを決めるなど、真剣勝負とはまた違った選手たちの顔が見えた。ゲームの結果は、DC48点、SS44点でDC勝利。
そして、迎えた第3クオーターでは、DC山田が調子を上げ、バスケ歴1ヶ月という小西(初登場)や“最強の素人”笹森もゴールを決める。SS糸川が3ポイントシュートを決め、SS高橋がバスケットカウントを決めるなど食い下がるも、じわじわとDCがリード広げ始める。お互い譲らない展開の中でも、SS石川の積極的にゴールに向かうドライブ、DC平賀のルーズボールに食らいついて決めたジャンプシュート、バスケ未経験ながら3Pを決めるミラクルDC持田などの健闘が光った。
疲労がピークに達する第3クオーター終了後。岡宮のサプライズで、観客が黄色と緑、それぞれのチームカラーで作られたポンポンを振り、クラップで選手たちを鼓舞する。一体となった会場からの「がんばれー!!」という声に、選手たちの表情が変わった。日頃、舞台に立ち、観客からの拍手を糧にしている「ACTOR」たちには、最高のカンフル剤だ。
そして、運命の第4クオーター。時間を使いながら、牧島、糸川、高橋らを中心にSSが少しずつ点差を詰めていく。しかし、DCがチームワークでそれを阻み、田村の3ポイントシュートなどで再び突き放しにかかる。
解説の藤田も言及していたが、バスケは残り数分は長い。諦めない戦いが、最後の最後まで続いた。粘るSS。しかし、寶珠山が突き放すゴールを決め、55対48、DC勝利で試合終了を迎えた。念願の勝利に、キャプテン岡宮を胴上げするDC。SSの選手の中には、本気で涙する者もいた。それだけ、みんな本気だった。
表彰式では、各賞に以下の選手が選出され、MVPはDC山田ジェームス武が受賞した。
勝利チーム賞:【DREAM CATERPILLARS】
バチュケ賞:DC笹森裕貴
ポスタライズ賞:SS糸川耀士郎
ハッスル賞:SS里中将道
川崎ブレイブサンダース賞:SS川上将大
MVP:DC山田ジェームス武
最後に、プロデューサーの岡宮は涙をぐっとこらえながら「皆さんを励ましたいと思って企画したんですけど、途中から、僕の方が励まされていました。先のことは分かりません。(テーマソングである)『夢の先へ』という歌を歌いながら、夢の先ってどうなってるんだろうと考えたこともありました。僕、好きな言葉があるんです。『夢が叶ったら次はどうしたらいいの?』『それが楽しいんじゃないか、また次の夢を探すんだ』。僕たちの願いと皆さんの願いが羽ばたいて、今後、もっともっと大きくなっていくことを願っています。3年間ありがとうございました」と締めくくった。
(撮影・試合レポート/守本和宏、そのほか編集/エンタステージ編集部 1号)